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データベース比較 ACCESS vs SQL Server
  • (2009-01-22 18:47:33)
現状理解している範囲:

○リアルタイムに使用できるユーザー数

SQL Server:マルチユーザー。だからログインして使用する。何人でもOK。

ACCESS:原則シングルユーザー。当然ログイン概念はない。リアルタイムにマルチユーザーで操作できないこともないが、ファイルの単純共有なのでデータ更新に制約あり。また極端に遅くなる。

○リモート操作

SQL Server:クライアント・サーバー・モデル。TCP/IPによるネットワーク接続。データベースの操作にネットワーク手続きが一発かまされる。ローカルに使用する際は無駄なオーバーヘッド。反面、どこからでもネットワーク接続できる。全国に支店が散らばる会社などには最適。

ACCESS:原則ネットワーク手続きなしのダイレクトなローカルファイル操作。ネットワーク経由によるファイル共有自体は可能だが不安定で無理のある運用。

○メインテナンス性

SQL Server:データベースファイルの単純コピーは不可能らしい。原理がわからない。今後勉強の予定。

ACCESS:データベースファイルの単純コピーでOK。楽ちん。

○耐障害性

SQL Server:すべてのトランザクションのログデータが保存されているためロールバックが可能。ミッションクリティカルな業務にはこれがないと危ない。

ACCESS:ロールバックなし。非ミッションクリティカルな業務にはむしろない方がありがたい。

○SQLストアドプロシージャ

SQL Server:可能。複雑な業務ならこれがないと苦しい。専任のプログラマも必要。

ACCESS:単発SQLの発行のみ。複雑な業務でなければなくてもOK。

○起動形態

SQL Server:OSサービスとして起動。

ACCESS:Windowsアプリケーションとして起動。

荷物の配送伝票や売上伝票を打ち出すのに、リアルタイムマルチユーザーである必要はない。ローカルマシンで動作させるのでクライアント・サーバー型である必要もない。銀行のオンラインシステムのようなミッションクリティカルなシステムではないのでロールバックも必要ない。SQLストアドプロシージャでやりたい業務プロセスはない。必要なときだけの単発起動でOKなら、ACCESSの方が開発も運用も相当費用対効果が高いようだ。






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おてがる通販 vs おてがる通販SE
  • (2009-01-22 14:16:58)
「おてがる通販SE」は2007年リリースされた「おてがる通販」の上位バージョン。

SEのリリース情報が来たとき、ちょうどヤマト運輸送り状発行ソフトB2(Ver.6)も「Microsoft SQL Server 2005 Express Edition」搭載バージョンをリリースした頃でダブルパンチだった。

将来的にはSQL Serverのようなしっかりしたデータベースへの移行は避けがたいと考えているが、現状のトランザクション量ではACCESSの方が速いし扱い安い。ACCESSのJetエンジンは非常によく設計されたタフで高速なデータベースエンジン。

汎用性の高いVB言語(VBA)が使い勝手をよくしている。ローカルファイル1個を自由にコピーできるのでメンテナンス性もすぐれている。インデックスのつけ方やクエリーの張り方を間違わなければ数10万件の受注データも間違いなくサクサク回せる。

一方、大型のSQL ServerのようなRDBMSは件数が多かろうが少なかろうが、必ず一定以上のオーバーヘッドを持っているので必ず遅い。逆にレコード数が増えても遅くならないということらしい。








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「おてがる通販」とACCESS
  • (2009-01-21 16:08:22)
2007年にリリースされた「おてがる通販SE」ではなく、旧おてがる通販の記録。

このソフトだけで受注処理と伝票類(納品書・請求書など)の打ち出しが完結するよう設計されている。受注のトータルな一貫処理がおてがる通販の魅力。しかし、当社ではおてがる通販を、受注処理のフロントエンド・エンジンとして最初の取込(データのフィルタリングと各データのデータベースへの落し込み)にだけ使用。

取込とデータベース収納だけをやってくれるソフトなら他にもありそうだが、現状「おてがる通販+ACCESS+VBA」で気持ちの良いシステムとなっている。

当初、おてがる通販で伝票類の印刷なども含め受注処理のすべてを行っていたがユーザーインターフェースの使い勝手になじめなかった。それとすぐにデータベースの肥大化に問題を感じた。

みるみるとデータベースが巨大化し、立ち上げ速度が遅くなる。1日100件受注しているような通販会社なら数ヶ月でかなり遅くなるかもしれない。

「おてがる通販」のデータベース本体はdata_m.mdbというACCESSのファイル。ACCESSなら多少使ったことがあり、自分のPCにも入っているので簡単に開くことができる。こういうアプリケーションソフトは多少中身が触れる方がよい。自社の業務に合うよう多少なりともカスタマイズできれば効率化できる。

「おてがる通販」のデータベースが、一般のACCESSファイルだったことに感謝した。テーブルは下記のように01番から30番くらいまで連番化されているが、キモは01-03。

01受信データ

02受信明細データ

03顧客情報データ

通販業務のデータベースは「売上伝票」と「顧客ファイル」の2本立てがオーソドックスな設計と思う。「おてがる通販」のテーブル設計も教科書通りになっている。データベース肥大化はこれらテーブルのデータ型をチューニングするとかなり改善される。とくの「メモ型」のデータ型はおそらくかなり余裕のあるスペースをムダに消耗するようだ。メモ型である必要ないものは文字数を制限したテキスト型に変更。そして、肥大化対策の劇的な効果があるのが下記テーブルの中身の定期的な削除。

05受信メールデータ

06受信メール明細データ

07メール履歴データ

これら処理前の受注データは当社では未使用。ワンクリックで削除するVBAボタンを作り毎週削除している。これだけの作業で劇的なシェイプアップが可能。数万件の受注データながら数百メガバイト。動作もサクサク。受注件数が10万件でも楽勝で、この調子なら数十万件も行けそうだ。

受注処理のデータベースは将来的にはACCESSをフロンエンド・インタフェースにした(SQL Server+ACCESS)や(MySQL+ACCESS)という構成がよいのではないかと感じているが、当面ローカルディスク上に展開される「おてがる通販+ACCESS+VBA」は実に軽快で使い勝手が良く気持ちのよいシステムである。








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オープンソースのビジネス
  • (2009-01-17 17:57:17)
私にはLinuxはハードルが高いが、事情によりLinuxのテストサーバーを社内で設置することになった。

インターネット関連のサーバー機能はプロバイダーやレンタルサーバーベンダーのサービスに依存した方がどれだけ負担がなく経済効果が高いか比較するまでもないが、試せないソフトがあって渋々Linux DVDを購入してきた。

パラパラとページをめくるとインターネット関連サーバーソフトの充実ぶりには驚かされる。ディストリビューションはCentOS。明日CentOSをインストールする。

Linuxは人類の英知。これだけの製品開発をもし企業が予算を組んでやるとしたら?・・・大企業でも厳しい。世界中の数万人?(数十万人?)の開発者による継続的な開発、数千万人のユーザーによる検証。バグ出しの規模だけ考えても凄すぎるの一言。

しかし、これだけの製品が限りなく無料で入手できることに驚く。オープンソースはビジネスとして考えるときソフトウェア開発者にとってどうなんだろうか?

自分が生み出した製品も限りなくタダで配布される。製品は消耗されず劣化せず永遠。オープンソースに限らずソフトウェアビジネスとは本当に厳しいものだ。

世界最大の検索サービス会社グーグルはとっても技術オリエンティッドな会社なのに、彼らはソフトウェアビジネスには見向きもせず完全に「広告会社」に徹している。そして、わずか数年で世界最大の広告会社へと急成長した。

世界最大にして最強のソフトウェア開発会社Microsoft社は去年Yahoo買収で派手な攻防戦を演じた。Microsoft社は「ソフトウェア開発」vs「広告ビジネス」いうビジネスモデルの優劣について思うところがあったのかもしれない。








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90年代ブームとなったLinuxのハードルは高かった
  • (2009-01-17 17:28:28)

所有する喜び



Linuxがちょっとしたブームになった90年代後半。本屋に行くとLinux関連の本が並んでいた。一部のパソコンユーザーはそういう本を買ってきて古いPCにインストールしていた。ディストリビューションはSlackwareが多かったように思う。

厳密には異論があるそうだが、Linuxとは要はUNIX。UNIXという有名なOSを限りなく無料に近いコストでマイPCにインストールでき所有できることにパソコンユーザーの心がそそられたに違いない。

インストールが最終目的?



しかし、Linuxは敷居が高かった。なかなかうまくインストールできない。コンパイルさえできない。古いPCを使うわけだからさらに混乱する。あれこれ試行錯誤の末、インストールに成功するとなぜか達成感があった。

そして、それがすべてだった。

さて、次はどうするというテーマがない。Linuxを財産として活用するユーザーもいたが、多くのパソコンユーザーはインストールで終わった。

これが大半のLinux体験記の顛末だったように思う。ソフトウェアの開発意欲があり最低でもC言語の心得がないとUNIXのハードルは高いようだ。








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