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適正がない人間のための私的「プログラミング極意」
  • (2012-10-15 06:27:40)
ネット活動においてわずかでもプログラミングが「できる」・「できない」で劇的な差が発生する(2012/10/15 小平探検隊)。

小学校のカリキュラムにもあってよいプログラミング


これからの時代、プログラミングは小学校の授業にも取り入れた方がよいのではないか。

プログラミングの習得はその人の生来的な素質に依存する部分が大きい。だから、小さい頃からやっても必ずしも上達しないだろうが、国家全体としては有益な事業と感じる。

適正がない人もプログラミング


小学校でもプログラミングの授業を、なんて感じながら必要あれば自分も前向きにプログラミングをするようにしている。

しかし、現実は適正がない部類の人間なので厳しいものがある。その人にプログラミングの適正があるかどうかの判断は実に簡単である。

記憶力

記憶力とは英単語や歴史の年代を記憶する単純記憶も大切だが、導き出したソリューションや思考プロセスの再現力など、脳内回路生成型の記憶力を指している。

ダンスの振りと同じく「イッパツで記憶できず・思い出せない」ヤツは残念ながら適正は乏しい。自分はとにかく記憶力に問題がある。どちらも確実に「記憶力不足グループ」に入る。

実需要があってこそ楽しいプログラミング


適正がないものに時間をかけすぎないよう注意しているが、ときどきVBAなどでプログラミングすると頭の体操のようで楽しい。

その楽しさは仕事上必要があるときであり、そのプログラムによって仕事が劇的に改善した場合は本当に感動的で、幸福だ。

実需要があってこそプログラミングはモチベーションが生まれ、そして楽しい。

プログラミングの3正体


言語は違ってもプログラミングの本質って全部同じはずだ。わずか3要素しかない。

・変数がある
・繰り返し → do while
・条件判断 → if then


書いてしまえば単純だが、これに気づいたときはうれしかった。

高度なプログラミングをやっている人にはさらにメモリやCPUに関連したハードウエア由来の何かルールがあるのではなかろうか。

プログラムの作り方極意


プログラムを作り始めるにはわずか3プロセスを考えればよい。

・(繰り返し) 繰り返すものは何?
・(条件判断) 繰り返しを終える条件は何?
・(初期設定) 繰り返しに入る1回目の処理のやり方は?


バカみたいに単純だが、この規則を心して書き始めると、案外、どこから始めればよいかがわかる。

これは適正がない人が陥りがちな「何をしてよいか」わからない状態からの脱却に役立つ。

麻薬的快楽を求めてプログラミングしよう


何かコードを書いて、それで劇的に作業が効率化したときの感動、これを体験するとプログラミングの魅力に取り憑かれる。

むしろそういう快感を味わいたくて、プログラミングにはまり込んでいく姿が、プログラミングをやっている人の平均的姿かもしれない。






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公募方式・小説投稿サイトの構築、試行錯誤中 (2)
  • (2012-10-14 07:06:13)

世の中の小説投稿サイト・システム



「小説投稿サイト」はインターネット内に多数存在するので、世の中では開発済みのシステムは多く存在しているはず。小説投稿サイトを2、3見て回るとクールなサイトを発見:

「星空文庫」
http://ja.slib.net/feature/author

ズバリ、私がイメージした仕様が具現化されている感じだ。システムを販売してもらいたいと祈りたいところだが、仮に販売してくれるとしても、買える金額であるはずもなく、とりあえず忘れる。

ただ、こちらの外部仕様を拾うだけでも「小説投稿サイト」の完成形が推測できる。後続の商業用小説投稿サイトはこのこちらのサイトを超えていくことが求められるだろう。

さて、当社の場合、無料でできるものからはじめる。

小説を公開するためのプラットフォーム


作家志望の方から趣味の方まで自分で創作小説などを公開している人は多い。運がよいことにインターネットでは多種多様なブログがあるのでチョイスはいろいろだ。

自分自身はやっていないが、WordPressと適切なプラグインを組み合わせると、現在の感覚にマッチするクールな小説公開サイトになるのではなかろうか。

WordPressで作る会員型小説公開サイト


私の場合、今までWordPressは自分個人のためだけのプロットフォームとして使用してきたが、第三者がアカウントを作成し記事を投稿できるシステムにすることも可能。

一番簡単な方法はおそらくプラグイン「Theme My Login」の使用。

第三者のアカウント作成を許可する設定ならWordPress本体にもあるが、柔軟性がないだけでなくスパム攻撃のリスクが高い。Theme My Loginがおすすめだ。

Theme My Loginのインストール&設定



【インストール】
・プラグイン 自分のサイトにアップロード → wp-content/plugins/theme-my-login
・日本語パッチ → wp-content/plugins/theme-my-login/language

【プラグインの有効化&設定】
・ダッシュボード → プラグイン → Theme My Login → 有効化
・ダッシュボード → 設定 → Theme My Login → モジュール全部チェック(保存) → リダイレクト → リファラ(保存) → 承認 → メールでの確認(保存)

これでトップページにログインボタンやユーザ登録ボタンが追加される。

登録ユーザは自分に返ってきたメールをクリックしないとアカウント作成が完了しなために、メールアドレスの間違いがなくなるしスパムによるアカウント作成も通常できない。

パスワードを忘れた人のためのリセットシステムなどユーザ管理は一通りやってくれる便利な優れもの。

WordPressの会員型小説公開の欠点


ちょっと試して感じたこと:

・[記事表示の問題] 基本的に時系列型ブログなので、投稿後、どこに自分の記事があるかわからなく、探しにくい
・[記事表示の問題] トップページが個別作品の本文からいきなりはじまる → タイトルリストからはじまるカスタマイズ必要
・[記事管理の問題] WordPressの管理画面を操作することになる → 一般の人にはハードル高い
・[記事投稿の問題] WordPressの管理画面を操作することになる → 一般の人にはハードル高い
・何をやるにしても遅い

一般会員登録型の小説投稿システムとしては厳しい


一番の問題は管理画面の複雑さ。一般のユーザに「ここを操作してください」とお願いする段階で、50%くらいのユーザが脱落するだろう。

作品の表示方法も、単一著者が時系列に書き綴る読み小物を想定されたWordPressだけに、そのままでは厳しい。

作者ごとの簡単なプロフィール欄なんかも欲しい、と欲を出すと大きなカスタマイズが必要になってくる。

また、WordPress特有の問題としてとにかく遅い

パワーのある速いサーバを使えば多少改善するが、ハードウエアのグレードで目先問題を回避してもシステムが大きくなれば破綻する。不特定多数のユーザが使うプロットフォームとしてWordPressの採用は構造的にムリだろう。

当社の場合、期限付き公募企画なので、最終日はアクセスが集中する。今年の場合、一晩で200作品の投稿があった。同時アクセスユーザ数は瞬間的100くらいあったかもしれない。

フォームメールならなんてことはないが、データベースへの同時アクセス数が50や100ユーザといった負荷に耐える余裕のあるシステムが求められる。おカネがかけられないので、こういう部分はシンプルなフォームメールがいいのかな。

運用側としては会員管理が簡単にできるかどうかという点も気になる。直接MySQLを操作する方が効率的だろうが、私は経験がないので不安である。ここは要検証。

継続的に運営する場合、年度区切りをどのように入れるか、今のところよく見えない。

以上、半日試した範囲では「万能WordPress」も一般会員登録型の小説投稿システムとしては不適切と判断。会員が身近なグループや同じ社内などある程度限られた範囲向けならクールだろう。

(試行錯誤継続中)






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公募方式・小説投稿サイトの構築、試行錯誤中
  • (2012-10-14 06:46:29)
当社お客様を対象に創作小説公募の懸賞企画を実施したところ多数の応募をいただく。人々のネット小説創作熱の強さに驚く。今後も企画を継続するため応募システムの構築を検討中(2012/10/14 小平探検隊)

今年、小説公募企画に採用したシステムは?


小説公募企画を立てたもののまったく無名の懸賞企画だけに「まずは集まらないだろう」という予測した。

参入ハードルを下げるために文字数を少なく設定した。掌編、短編、中編、長編とある中で「掌編」、いわゆるショートショートクラス。これがよかったのかもしれない。

応募システムはフォームメールを採用した。メールでの投稿も歓迎した。

フォームメールならシステム構築側はエンジニアなしで構築可能だし、応募者にとっては実質「メール」。操作も簡単でわかりやすい方法だったと考えている。

フォームメール投稿の問題点


フォームメールによる投稿応募方式は文字化けの発生リスク以外はシステム的にシンプルで気に入っている。

しかし、作品投稿後の差し替え依頼の多さにはやや閉口した。投稿後に直しを入れた文章を「差し替え依頼」として送付するユーザの気持ちもわからないではないが、運営側には負担である。

メールアドレスや連絡先の変更依頼も運営側にとって負担である。

そもそもメールアドレスを間違って応募する人も1%くらい存在する。このへんはなんと言えばいいのか・・・

会員登録型・ログイン方式での作品応募方式?


この問題を解決するために次回は会員登録型・ログイン方式で、締め切りまでは何度でも作品の推敲やプロフィール情報の更新が可能なシステムにしたらどうか、という案が実行委員会で浮上している。

応募者側・運用側双方にメリットがあり私も乗り気だ。

この方式では作品をリアルタイムで公開できるので、応募者にとっては仮に受賞を逃してもそのまま作品公開の道が残される。それをよしとする応募者が多いかどうかは別として、チョイスできるシステムであることはユーザメリットではなかろうか。

もちろん、公開を望まないユーザには「非公開」オプションがあることが望ましいし、作品やプロフィールの「削除」も自分の意志で可能なシステムが必要だろう。

(試行錯誤継続中)






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掲示板CGIで作るアイデアボード
  • (2012-10-11 06:21:32)
アイデアを書き留めるボードやミーティングの議事録を残すよいプログラムはないか。昔盛んだった「掲示板」が使えないかと思いつく(2012/10/11 小平探検隊)

アイデアボード

アイデアチャットボード

サブカルチャー的存在になった掲示板(BBS)



2000年代前半までperlによる「掲示板」プログラムが多くのプログラム作家によって作られ配布されていた。今となってはFacebookやTwitterがあり下火か。

そのうちFacebookやTwitter熱も冷めるだろうから「掲示板」ブームの再興が来ると予想しているが、現状、2chのようにひたすらサブカルチャーかカウンターカルチャー的存在のままだ。

掲示板CGIで作るアイデアボード



アイデアを書き留めるちょっとしたオンライン・ボードがあるといいな、と思いつき昔懐かしい掲示板CGIを試行錯誤した記録。

CGI配布サイトなどで掲示板を探すと山のように。

2000年代前半の作品が多いので、現在の感覚からするとデザインの古さがちょっと気になる。チョイスは多くない。パラパラ探し回って、シンプルな機能でデザインも現代的なテイストに近いものとして下記のCGIを利用させてもらった:

CANDY CGI

http://www.candy-cgi.com/perl/BBS_Type4.html

BBS Type4(通常タイプ)

インストール



index.cgiの設定を書き換える → 全ファイルアップロード → パーミション設定

30分くらいで完了。パーミッションはいつもながら「777」にするが、ロリポップではcgi系パーミッションを「700」にしないと動作しない。「ラッキー7」を多用する不届き者対策かもしれない。

自分用にカスタマイズしたいと感じた「第一印象」



・新規投稿がページの最後に追加されていく形式 → 最新投稿がトップに来て欲しい

・投稿用フォームがページの最後 → ページトップに

・記事を入れて「投稿ボタン」へTABキーで行かない → マウスなしで投稿完了したい

・投稿完了画面に遷移する → このページは不要、または自動で投稿ページに戻ってほしい

・ページデザイン → style.cssをガリガリ書き換えるしかない

できました、マイアイデアボード



http://www.tokyocafe.net/cgi/bbs/

システムの理解



・全スレッドと全投稿記事は「log1.cgi」「log2.cgi」に書き込まれる。

・しかし、投稿ページの表示は fileフォルダ以下の「1_new.html」のような静的ファイルが生成され表示に利用される → style.cssの変更はブラウザのリフレッシュで変更されるが、index.cgiのプログラム本体のカスタマイズは静的ファイルの生成後に反映される。

はじめこの仕組みがわからなくて「カスタマイズが効かない」とクリクリしてしまった。静的ファイルの生成タイミングは記事投稿や管理画面での記事管理操作後に自動的に行われる。

・管理画面 → index.cgi?admin

・スレッドと投稿記事は削除可能だが、編集不可能。編集したければ直接「log1.cgi」「log2.cgi」を編集する

・スパム対策 → IPによる制限、連続書き込み制限、英数字のみ投稿制限などある

カスタマイズ:TABキーで投稿ボタンに



<input type="submit" name="entry" value="投稿">を

</textarea>の下に移動

カスタマイズ:投稿フォームをページトップに



「# 各スレッドのデザイン【ここから】」パートの下記部分をbodyタグの下あたりに移動

<form method="post" action="../index.cgi">

・・・

<input type="submit" name="entry" value="投稿">

</form>

カスタマイズ:最新投稿をページトップに



要は「降順・昇順」の入れ替え。

「for ($i=$b; $i<=$c - 1; $i++) {」 →

「for ($i=$c - 1; $i>=$b; $i = $i - 1) {」

カスタマイズ:投稿完了画面から自動的に投稿画面に戻る



●refreshで戻る

最初、簡単な「metaタグ、refresh=0」でやってみた → 「パスワードが違います」のようなセキュリティ違反になる。パーミッションの問題か、ちょっとわからない。

「投稿が完了しました」画面に次の一文を入れてみた:

<META HTTP-EQUIV="Refresh" CONTENT="0; URL="http://tokyocafe.net/cgi/bbs/file/1_new.html" >

●history.back()で戻る

Javascriptで戻ることに。

headタグ内に次を入れる:

<script type="text/javascript"><!--

location.href = "http://tokyocafe.net/cgi/bbs/file/1_new.html";

// --></script>

スレッドが1つしかないとこれでいいが、複数だと対応できないので、結局これだ:

<body onload="history.back(); return false;" >

いい感じです。

●画面のリロード問題

しかし、戻れるには戻れるが、画面が更新されない。つまり、新規投稿記事が画面に出てこない → <body onload="location.reload()" >とするも、無限リロードループに陥る。

無限ループになるんだね、とただただ感心。

「1回だけリロードしたい」と検索するといろいろなサイトが出てくる。同じ悩みのユーザが多数。みんな、苦労しているようだ。どこかのサイトで見つけた次式を試したが、動作しなかった(Window名を利用して無限ループを回避する式):

<script type="text/javascript"><!--

function rCheck() {

if (window.name != "xyz") {

location.reload();

window.name = "xyz";

}

}

//--></script>

手で「F5」をオス!

結果的にこれしか私には解決策が発見できず。いつものように「運用でカバー」。

カスタマイズ:画面が開いたらカーソルがフォーム内で待機



なんの操作もなくすぐに書き込める状態でいてほしいので、画面が開いたら、とにもかくにもフォームの中ですでにカーソルがチカチカ。

●画面が開いたときに特定フォームにフォーカスを合わせておく方法

<body name="top" onload="document.say.kvkfp.focus();">

その他、今回勉強したこと → インラインCSS



<span style="font-size:8pt; font-family:"MS P明朝"; font-weight:normal; ">※記事投稿後は「F5」キーを押してください</span>

なんちゃってCSS。「style=」で始めればいいのか。

ほかに「チャットCGI」が使えるかも



今回は掲示板CGIからアイデアボードを制作したが、実はチャットCGIから作る方が簡単かも。下記のプログラムがお勧め。

ミニチャット3

http://www.rescue.ne.jp/cgi/minichat3/

そして、インストールしてみた:

http://tokyocafe.net/cgi/chat/nph-minichat.cgi

シンプルで、リアルタイムで、サクサクサ動作するところがとてもグッド。

改行ができないこと(アイデアの表現力が半減するかも)、と時刻表示だけで日にち表示がないことがやや不満ながらカスタマイズすれば、いい感じのような・・・

とりあえず今回は掲示板BBSでアイデアボード制作完了。後は使ってみて役に立つかどうか運用あるのみ。

アイデアボード

アイデアチャットボード






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携帯ネットショップ運営の心得
  • (2012-10-10 06:48:05)
ネットショップ運営にはいろいろな問題が。その一つがケータイ。ケータイユーザに対するシステム効率化と顧客対応はなかなかスマートにならない(2012/10/10 小平探検隊)

システムからのメール到達率が悪いケータイ


1番の問題がこれ。ケータイはメール到達率が非常に悪い。対面販売でないネットではコミュニケーションの維持が信用の基本、これがうまくいかない。

デフォルト到達しないと考えた方が早い。

auの場合はURLや電話番号(?)を本文中に入っているだけで拒否されるらしい。インターネットからのメールは基本的に全面拒否のポリシーなのだろう。迷惑メールに悩むユーザを思えば、この単純なポリシーも理解できるが、同時に全auユーザの不便さも相当のストレスだろう。

いつでも・どこでもショッピング、気軽さの功罪


「いつでも・どこでも簡単にショッピング」というケータイ特有のメリットが、逆にトラブルの要因になっている。

これをビジネスチャンスととらえるのもビジネスのスタイル。短期的には売上アップ、しかし長期的にブランド構築にはむしろ不利と判断する経営者もいるだろう。ここは経営判断が分かれるところか。「いつでも・どこでもショッピング」の反動がこれ:

・未払いが多い
・キャンセルが多い
・住所などの間違い・誤記・抜け

当社の場合、ケータイユーザの未払い率はPCユーザの2倍以上。後払いなので問題のタネになっている。多くの場合、意図的な未払いでなく忘れているだけの悪意のない未払いだ。

キャンセル作業はネットショップの大きな負担


ケータイユーザのキャンセルの多さも「いつでも・どこでもショッピング」の裏返しと解釈している。キャンセルは顧客の権利、いかなる場合でもキャンセル規定範囲内(もしくはそれに近い範囲)でのキャンセルは快くお受けすべきと心得ている。しかし、ネットショップ運営ではキャンセル作業は非常に大きな負担である。

また、ケータイユーザは注文とキャンセルを繰り返すパターンも多い。繰り返されるとどこまでが注文でどこまでがキャンセルなのか間違えやすいが、自分自身、はっきりしないユーザもいる。

キャンセルによる作業負担で一番嫌なタイミングは発送済み商品のキャンセル。当社の場合、キャンセル規定範囲外ではあるが、実際にキャンセル依頼は来る。何らかの事情がある場合はお受けするし、断るにしても対応には時間とエネルギーを消耗する。キャンセルをお受けする場合は宅配業者やクレジット決済会社への連絡や対応や手続きも含まれるため当社内で完結しないオーバーヘッドも見逃せない。

次に発送作業終了済みのキャンセル。作業を終わっているのでこの分の労働が無に帰す。発送作業が終了していないものでもデータベースの書き換えや更新などの作業が発生する。ときとして忘れやすい。そして、失敗すると間違って発送してしまうミスも発生しがちだ(そして、たまにやってしまう)。

キャンセルは顧客の権利であることを充分尊重しつつ「キャンセルが発生しない」運用・規定・システム・文化・雰囲気作りにショップが心を砕かない限り、ネットショップは立ちゆかない。

大切なので、もう一度。

「キャンセルが発生しないシステム」構築はネットショップの成功の鍵。

番地抜け・集合住宅の部屋番号抜けやミス


ケータイユーザの住所記述では番地抜けや記述ミスも多い。郵便番号である程度住所変換するショッピングカートがあると、もうダメだ。住所の記入ミスや記入漏れの発生率はPCユーザの200%程度か。

文字化け


ケータイユーザの文字化け率はPCユーザの1000%くらいだろうか。これはお客様の責任ではなく、キャリアがインターネットのデファクト的な文字コードを採用せず、半角特殊文字コードを採用していることによる構造的な問題。

舌足らずのケータイ文化


ケータイユーザに多い言葉不足・説明不足の文化もネットショップ運営にはコミュニケーションの障害になっている。

・意味不明のメール

氏名・案件名なしで「あれ、どうなりました?」のような謎めいた一文メールが多い。この文化は何年たってもなじめない。

電話されることが不愉快なユーザの存在


説明不足のメールが繰り返され、どうにも意味不明な場合、最終的には電話することになるが、出てもらえないことも多い。出てもらっても一方的に切られたことも何度か。電話されることが不愉快なユーザが多いのも携帯世代かもしれない。最近では電話はなるべくしないようにしている。

また自宅に電話するときは要注意だ。家族が出る電話は80%、怪しさ全開の対応で、神経がすり減る(こんな程度ではショップ運営は成り立たないが、人情として疑われるのは気分が悪い)。

電話で相手に用件を伝えるテクニック


「○○様のお宅ですか? ○○の誰々と申します」で会話を始めることは電話の常識的なマナーと思うが、今時この会話からスタートすると、だいたい氏名を名のり終える前に無言で切られる。

一度は「そんなのいらん!」と絶叫された上に切られた。いや、何かを売り込むために電話したわけではないのだが、と受話器に向かって独り言をつぶやくしかなかった。

日本中、本当にクズなスパム営業電話が横行している現在、人々のこの反応もわかる。しかし、ショップ運営者からすれば厳しい時代だ。

「○○様ですか?」でも切られる。

切られないためには相手確認も自己紹介もせずにいきなりこう言う:

先日ご注文いただいた件でお電話差し上げております」

先方が自分からアクションを起こした件についての電話であることを明示するスタートがいい。しかし、この方法も、やがてはスパム営業野郎たちにスポイルされ、使えないテクニックになっていくだろう。とりあえず、現在はまだ聞いてくれる顧客が多い。

ケータイユーザの運営コストとリスク


つまり、ケータイユーザはビジネス対象としてはリスクとコストがPCユーザよりも非常に高い。統計的な数値は出していないが、体感的に4倍の時間・労力コストと及びトラブル発生率、2倍の未払いリスクがある。

ケータイしか使わない顧客の利便性のために「ケータイサイト」は残しているが、大きく商売すればするほど、ショップ運営のコストアップというジレンマ状態。

ケータイ顧客への正しいアプローチ


ケータイユーザに伴うコストやリスクの大半が「いつでも・どこでも簡単ショッピング」という環境の裏返しなので、対策は簡単。

・気軽さを演出しすぎないサイト
第一印象でサイトの雰囲気は伝わるもの。

・顧客の購買マインドを過剰に刺激しないサイト
テレビ通販のようにお囃子・希少性で顧客を煽って衝動買い誘発する販売スタイルは危険だ。購買マインドを刺激しすぎないサイト作り。

・一手間プロセスを入れる
ワンクリックで買い物が完了するような優れすぎた顧客動線を廃止する。注意事項を読んでもらうページを入れて「同意する」ボタンを1ついれるだけでも、顧客の購買マインドはクルーダウンし、何割かはカゴ落ちする。本当のお客様ならそこでは落ちない。

メール到達率を上げるための対策


とりあえずメール到達率を上げないことにはケータイサイトの維持はおぼつかない。

・ケータイからメールする・・・
 PCメールをUSBケーブルでケータイにダウンロードできるソフトが市販されている。数種類のソフトを一時期利用していたが、使い勝手はビジネス用途からはほど遠い。

現在ではPCから会社ケータイに送信し、そこから手作業でお客様に転送している。全メールをこれでやると1日の作業がつぶれるのでトラブルが発生した場合にのみ。

・PCからケータイ経由でメール送信・・・
 PCとケータイをUSBケーブルで接続して、PCからケータイを操作してダイレクトにメールを送信できる仕組みが一番美しい。しかし、キャリアがそんな柔軟な仕様を許すことはないだろう。ムリ。

・サードパーティ社による携帯メール専用配信サービスの利用・・・
 ちょっと調べただけで数社のサービスがある。たいていは月額固定費が発生するため未だ試していない。使い勝手は期待していない。しかし、量が増えてきたら検討に値する。将来の話。






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