ココナラ、ビジネス的に厳しい
- (2018-07-04 10:03:58)
サービスの100円ショップの今
4年前、このブログでココナラを取り上げた。当時は「500円という単価が厳しい」と、運営が維持できないのではと予想した。
久しぶりに見てみると「500円」はむしろ例外的価格で「5千円」~「5万円」が中心の世界になっていた。
満足度は?
4年前、バナー制作や地図製作、似顔絵など何回かサービスを利用した。
私の感想はおおむね「500円は激安だが、それでもイマイチかな」と満足度は低かった。
数年間離れていたが、今年、イラストやコンサルなど数回利用した。それらの案件単価は2000円から5000円程度、すべて「依頼して失敗だった」と感じた。
今までに数十回利用したと思うが、納品物の9割以上は使用せず放置。ほぼ使う気になれない納品物だった。記憶の範囲で利用している納品物は一つのみ、500円で作成してもらったバナー。
(満足度が低いにもかかわらず、購入を繰り返す理由はこういうものは縁だと信じているから)
評価はあまりしない。使用しないにしても納品してくれた人には一応お礼は言うし、当たり障りがない評価をすることもある。
こりゃダメだ、と思われる作品や、依頼内容や修正内容をちゃんと読んでくれないなど、まるでやる気がない、いい加減な態度の場合はお金だけ払い、評価しない。
悪い評価をすれば、その人の今後の営業に影響があるし、評価しないという態度が一応、制作者への評価のつもりだが、ココナラでは評価をお願いしますとしつこい。
評価しないこの事情、察しろよ、とココナラには思う。
なぜ満足度は低いか
満足な人もいるのかもしれないが、満足でない人も多いだろう。私が依頼したケースでは後者のケースが圧倒的に多い。
このどうしたって、満足感がないココナラに「なぜなんだろう」と今日は考えてみた。
(1) 私はとにかく運が悪い。制作者との出会いは人の縁、相性が悪い制作者に偶然、当たり続けている
(2) 依頼者の期待値と、制作者の常識の乖離が激しい
とくに(2)は必然的な問題。
制作者には金額に対するサービスレベルの常識が存在する。一方消費者の方には凄い期待感(ただし、本人にとってはごく普通の期待値)がある。
双方の距離は相当開いている。
市場で販売されている一般消費財の完成度の高さを、生まれたときから常識としている一般人が、こういう一点モノの制作やサービスにも、一般消費財並の完成度を求める心理は仕方がない。
一点モノ制作には信頼関係と回数が必要
一点モノの制作には依頼者と提供者の人間的な信頼関係がないと、やはり、厳しいのではないかと思う。
また単発でなく数回注文と納品を繰り返してはじめてクライアントの望むものや意図するものが見えてくるので回数も欲しいところである。
だから、大きな案件なら、実際に会って話をすることも必要だが、これはココナラのビジネスモデルを脅かす行為、彼らが神経を尖らせる部分でもある。
結局、それほど遠くには行けそうにもない気がする。
それどころか、手っ取り早く収益を出すために、怪しげな情報商材や自己啓発セミナー系に、不本意ながらありがたく荒稼ぎしもらう場に陥るリスクも感じる。