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ネット時代、どこにオリエンテッドの焦点を合わせる?
  • (2010-02-04 10:11:36)


引っ越しました




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オールドドメイン被リンクサービスの営業電話
  • (2010-01-28 11:46:35)
数年前までSEO関連の飛び込みの営業電話が頻繁だった。ここ一年くらいなくなっていたが、昨日久しぶりに電話あり。

「オールドドメイン被リンクサービス」の販売だった。

オールドドメインがホット?

オールドなドメインのサイトからリンクしてくれるらしい。オールドドメインが今時のホットなSEOワードなのだろうか?

IPを分散しながらオールドなドメインからリンクしてくれるサービスは一年くらい前からベンダーが増えたように思う(*1)が、大企業への需要が一巡し、いよいよ我ら中小企業への売り込みに推移してきたのだろう。

(*1)下の図。2008年の終わり頃から「オールドドメイン」「被リンクサービス」の検索が爆発的に増加。

昨日の勧誘はサービス価格月額5万円とのこと。初期費用やオプションは不明。当方から質問したわけでなく自ら価格を全面に押し出すところを見ると自信のある価格設定なのだろう。

被リンクサービスの相場

オールドドメイン被リンクサービスの相場価格には明るくないが、サービスの質如何でいくらでも安くすることが可能な点はSEOコンサルティングサービスと同じ。価格はあってないようなものだろう。

熱い営業マンの熱い売り込みながら関心はそそられなかった。興味はむしろどうやってオールドドメインを彼らが確保しているかという裏事情。

いくらオールドドメインでも、リンクファーム化すれば、たちどころにスパムサイトと見なされるだろうし、外部に向かったリンク数やリンク濃度が低ければビジネス上の採算ラインの確保が困難になる。

流通するドメイン?

またいくらなんでもたんにドメイン年齢が古いだけのドメインというだけでは意味がなかろう。日本語で同じカテゴリーでページランクもそれなりの、なんてそうそう仕入れできるものか、商魂たくましい人々のノウハウにはちょっとだけそそられる。海外からバルクで仕入れる?

独自ドメイン名つきWEBサイトがレンタルや売買の対象として流通し始めめているかもしれない。提供者がいなければオールドドメイン被リンクサービスなど売り出しようがない。それとも自社栽培ドメインだろうか?

しかし、こういうサービスに依存してSEO対策を行ったとしてもサービスを解約した途端、検索エンジンからの評価が落ちるというのも麻薬のように恐ろしいサービスである。

カネの切れ目はリンクの切れ目

「カネの切れ目は縁の切れ目」と言うが、まさに

「カネの切れ目はリンクの切れ目」

インターネットも人間の実社会と同じ原理で回っているようだ。

一時的トラフィックと集客には効果的かも

オールドドメイン被リンクサービスは公開前映画のプロモーションのように一時的にトラフィックが欲しいプロモーションには効果的かもしれない(*2)が、長期的かつ永続的なビジネスを続ける意志がある企業にはリスクが感じられる。

(*2)リンク元のページランクが低ければ意味がない。

逆にこういったサービスがビジネスとして成立するのであれば、ドメインを取得し数年かけて育成すれば、数年後にはオールドドメインとなり、ちょっとしたビジネスチャンスの展望も開ける可能性はあるだろうか。

オールドドメインのビジネスプラン

eNomやGoDaddyではドメイン維持費は年間1ドル〜10ドル程度、米国のホスティング会社では年間数ドルで無制限の数のドメインを収容できるので、1,000ドメインを取得し維持しても、(コンテンツの制作費用を除けば)、その運用コストは実にわずかな金額。

「コンテンツの制作費用を除けば」の部分が実は膨大投資が要求されるが、とりあえずドメインの確保維持だけなら信じがたく安価にできる。

もし1ドメインあたりの年間維持コスト(レジストラでの取得・登録、およびレンタルサーバーでのホスティング)を10ドルとすると、1000ドメイン維持・運用しても年間わずか1万ドル。日本円で100万円。ビジネス投資としては中小企業にも楽に届く範囲。

3年間育成(オールドドメインの定義が何年か不明だが、仮に3年とすると)し、1ドメインあたり、50リンクオールドドメイン被リンクサービスとして売り出せば、1ドメインからの売り上げが月額ウン万円〜数十万円、1000ドメインで、おお、ワンダフルな皮算用になる。

案外おいしい商売になるか?コンテンツの制作を考えれば実に非現実的な話しながら、米国人の発想は規模が違うので、彼らならあり得ると脳裏をかすめる。「100万ドメイン大売り出し!」なんて、ありえないことをやってしまうのがアメリカ人。

不利という結論

しかし、大局的にみれば???ビジネスコンセプト自体が検索ユーザーや消費者メリットに貢献しない。

現在はプログラムで非オーガニックなリンクを見破る技術に欠けていても、技術の改良、そしてフィルタリングによる排除も時間の問題。

たんなる排除だけでなくペナルティー履歴はデータベースに長期に残されるので、将来へのリスクさえ自ら作ることになる。長期ビジネスを考える運営者や経営者には不利と思われる。

カネだけでSEOを施す企業はやがてアルゴリズムが追いついてくればGoogleやBingの制裁を受ける宿命にあるだろう。

そこを考えれば、そういったサービスの運営を行う側だけでなく、サービスを購入する行為も長期的には不利にように感じられる。

Google Insights for Searchでの調査結果




「オールドドメイン」の検索需要

「オールドドメイン」という言葉は2008年1月に急にブレイクし(どんな事件や話題、キッカでブレイクしかか不明)、2008年6月からまっしぐら。しかし、今年ははやくもやや下降気味曲線を描いている。大企業さんへの営業が一巡し中小企業へ向かう分岐点か。




「被リンクサービス」の検索需要

「被リンクサービス」という言葉は2008年11月に急ブレイクし、2009年は「被リンクサービス」の一年だったんだんな・・・今年も続くのだろうか?






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WEBサイトのメンテナンス対策を練る
  • (2010-01-26 08:20:47)
失敗は改善のモチベーション

「失敗したから改善する」ではモチベーションとしてはレベルが低いが、それもできていない。今回は十分に反省・改善したい。

先月、WEBの一部のコンテンツを100ページ程度アップデートした。すべての商品の商品紹介詳細ページから新しいコンテンツへのリンクにミスがあり気が付かないまま今日まで運用していた。

リンクの張り違いだけでなく、レイアウトを破壊するという重傷もの。商品ページ約60ページのレイアウトが見事に崩壊しており、1ヶ月間放置されていた。

思い返してみれば、今回のトラブルだけでなく、過去いろいろなメンテナンスミスを起こしている。たとえば、お客様に受けた指摘:

・「ショッピングカートに商品が入りませんでしたので、メールで注文します」

・「商品ページへのリンクが切れています」

・「違う商品がカートに入ります」

サイトの不具合はブランドの信用問題

固定のお客様が多いので、多少のレイアウトの崩壊程度では目先の売上げに影響はないものの新規のお客様、はじめて来店されたお客様への企業とブランドに対する第一印象は悲惨なものだったろう。

・「この会社、大丈夫?」

・「信頼できない」

・「どこか抜けている」

取引(ご購入)などを通して信頼を得、企業やブランドに対すでに信用が確立されていれば、顧客はブランドサイドの多少のミスに対して理解があり寛容で、どうかすると、むしろ多少の不完全さを「人間らしい」と逆に好意を抱くことさえある。

しかし、はじめて接触する顧客にそういう言い訳はむなしい。

「いつもなら・・・」

「本来なら・・・」

「普通は・・・」

「たまたま運悪く・・・」

多忙や仕事量は言い訳にならない

私が管理しているWEBページは数千ページ、そのうち重要でミスが許されないページは数百ページ程度。

管理が行き届かない分量だろうか?

分量的には楽勝だろう。一つのコンテンツ制作管理担当者(専業である必要はない)が、管理可能なページ数は数万ページと見積もっている。システムのサポートを受ければその程度の分量はマネジメント可能な時代に入っている。

管理手法の問題であり、運用の問題である。

自動巡回、自動システム検証ソフトを作りたい

システムの検証ポイントと検証方法を定め、それを変更や作業後や、あるいは定期点検で実施していれば今回のトラブルは発生しなかった。

検証手法も検証範囲も決めてないだけでなく、そもそも変更後のテストが不十分すぎた。

怠慢から生まれるミスはどうやっても防止のしようがないが、多少の不注意や一時的な見落しは生物学的な宿命。

生物学的・統計学的不完全さや誤作動によるミスは今後も発生する。それをカバーする管理体制・運用規則を作るべし。

・課題:サイト内自動巡回・システムの正常動作を検証するプログラムの開発

・定期検査:毎月25日

・検査内容:テストプログラムの実施

・コンテンツ変更・作業後の検証方法:テストプログラムの実施






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本屋に行く回数は減ったか?ネット時代、マスコミ収益モデル
  • (2010-01-25 06:52:14)
本屋に行く回数・購入回数・購入金額

地図帳を買うために本屋に立ち寄る。昔から本屋は暇つぶしや気分転換のたびにきては何冊か購入していた。基本的に本屋さんが好きだ。

しかし、ふと思うと本屋さんに行く回数は数年前から激減。私の場合、10年前と比較して回数も購入金額も10分の1程度になっているかもしれない。小説や読み物系は別だが、情報収集活動はインターネットに移行。

「コンピューター・システム関連」コーナーに立ち寄る。置かれている書籍のタイトルや目立つところに積まれている書籍のタイトルだけ眺めてもその時々のシステムトレンドや流行のコンピュータ技術のトレンドが伝わってくる。

コンピュータ書籍棚の反対側はWEBデザインやネットビジネス関連の書籍。SEO関連の書籍はあいかわらず山積みされている。1冊を手に取りパラパラとめくる。内容が若干希薄である。

自分はSEOのエキスパートではないが、WEB担当者として今まで数冊のSEOの本を読んだ。以前は自分がSEOに対して無知だったこともあり「へえ、検索エンジンにはこうやって自サイトをアピールするのか」と学ぶ内容があった。

内容は希薄化、分量は少な目

昨日の本の内容は総論SEOの重要性を訴えながら、その具体策となると記述されたノウハウは実際に初心者がSEO対策を始めるに当たり、つかみ所のない教条が多い。新興宗教の教えてのよう。

著者を見えればSEOコンサルタントの方で、自社の間接的な営業プロモーションのための出版ではないかと空想した。

インターネット内ではプロから素人までSEO関連のコンテンツはありえない話から目からウロコ物まで百花繚乱しており、その多彩さと内容の深さと比較すればその本の内容の薄さは歴然としていた。

目先、小手先テクニックの公開さえ気前よさが感じられない。著者の無知なのか、コンサル契約締結後に伝授すべきノウハウなのか、不信だけが残る。

昔から、客寄せのためだけが目的のひどい内容の本も多かったが、本気モードの凄い本も多くて、それは書店でパラパラすればすぐにわかること。

仮に客寄せ営業対策の本でも、その時の目的と自分の程度にぴったり合う内容なら「本ほど安い買い物はない」と思えるほど得した気分になったもの。

マスコミにコストカットの嵐は吹いているか?

数日前、電車の待ち時間にコンビニで月刊誌を買う。有名な外資系月刊誌で内容に深さとグローバルな視線が刺激的でたまに購入していた。

久しぶりにめくるページは「ちょっと内容が薄くなったかな?」と電車の中で感じていた。テーマに対する分析はまだしも分析に至る事実の情報収集の部分、ネタ収集力や裏取りが弱いと感じられた。

ネタ収集はマスコミの取材活動で一番カネのかかる部分なのだろうか。記者の数を減らしているのだろうか、現場に足を運ぶ回数を減らしているのだろうか、と脳裏を駆けめぐる。

ページ数も昔より若干少な目に感じられた。以前その雑誌の場合、1時間の通勤時間内では興味のある記事だけ読んでも読み終えることができなかったが、今回は30分ほどで切り上げた。

普段よく買う週刊誌も内容の薄さが最近気になる。興味のある記事だけ読んでもそれなりに長い時間楽しめたものだが、今はすぐに読み終わる。

内容も薄し、情報の裏取りも弱い、ネタが少ない。法務部があれこれ言い始めると、刺激的な推論も書けなくなる。

過去半世紀最先端を走り続けたマスコミ産業

紙媒体のマスコミがどのような方向に進むのか測りがたい。

編集社・ライター&記者・印刷所・書籍卸・書店・・・これらは過去半世紀最先端を走り続けたマスコミ産業。私の大学時代はマスコミに就職することが一つのステータスになっていたもの。

学生達には「憧れのマスコミ」の時代だった。今でも学生達はマスコミや医者に憧れているのだろうか?あの華やかなイメージのマスコミも、インターネット革命の前では構造的な衰退は避けがたい。

模索している間にも迫る危機

紙媒体のマスコミに記事を提供していた記者達が、提供先をインターネットに乗り換えたとき、どのように収益や報酬を得るのか暗澹たる気持ちになる。

どうすればよいのか全然わからない。マスコミ関係者の予測より、かなり速い速度で紙媒体マスコミの構造変化は進行中のようだ。激流といった方が適切か。

マスコミ関係者が、インターネット革命の対策に「遅れを取った」という姿はイメージできない。私のイメージはむしろ既存マスコミの人々は「茫然自失、無策」に近いものを感じる。

情報の質の低下は避けがたい、そこがマスコミの活路?

紙媒体マスコミが崩壊したとき、コンピュータやシステム関連の技術的な情報はまだしも、インターネットでは一般的な情報の品質の劇的な劣化・低下は避けがたいようにも予測している。

逆にそういった分野に既存マスコミの活路はあるかもしれない。しかし、収益の上げ方にはよいアイデアが思いつかない。

広告収入モデル?プロモーションモデル?ロイヤルティモデル?・・・

広告収入モデルは検索エンジンの独壇場、企業の商品やサービスの販売プロモーションモデルや販売ロイヤルティモデルなら需要はあるが、中立的な記事を建前とするマスコミの存在意義そのものの否定となる。

インターネットの恩恵は凄いが、破壊力も凄い。






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キーワードツール、世界変動の象徴
  • (2010-01-24 07:05:19)
価値観を根本的に叩きつぶしたGoogle

意識せず毎日使う言葉。人類の遺産であり財産である言葉はすべての人に公開され誰でも自由に使うことができる。使い方も自由。どのように加工しても著作権うんぬんは問われない。

100%完全フリーで自由でタダの「言葉」を商材に選んだGoogleははじめからそういう意図でビジネスが開始されたのかどうか、私には知る由もない。現在、私たちビジネスサイドは「言葉」を入札する時代となった。

Googleは言葉検索システムを構築し人類に等しく無料サービスとして提供することで、人類史上かつてない爆発力で収益を上げるミラクル企業となった。歴史に刻まれる事件だろう。

金融が富そのものの「お金」を商材にしていることに対して、誰もカネになるとは思えなかった「言葉」で空前の経済的世界制覇を、しかも数年で成し遂げた偉業は私の理解を超えている。

「金融」こそビジネス最先端と叫ばれはじめた90年代の米国で、まさにその矢先に「言葉」というなんでもない材料で金融をぶっちぎった印象を受ける。

最近Googleは中国との対決姿勢を見せている。国家間の戦争が概ね終焉した現在、戦争が企業対国家という図式に移行している状況も感じさせる。

どれをとっても古い時代の構造が変質中の現在社会をもっとも如実に体現している会社にように感じられる。

キーワードツールはヒントの塊

以前、Overtureから無料公開されていた「キーワードアドバイスツール」をときどきたたいていた。言葉の意外な需要に発見や驚きを体験した。

商魂がある人々はこれがすぐにビジネスチャンスと気づき、キーワードアドバイスツールをベースとした独自のキーワード検索エンジンを構築し付加価値を付けて有料化したり、キーワードマーケティングのノウハウと手法を確立しコンサルティングや情報商材として売り出していた。

彼らはGoogleやOvertureほどには構想は大きくなかったが、同様に見る目がありモノの価値を嗅ぎ取る能力があった。将来の可能性を見通せる能力のある人々である。ヒントから将来性を読みとり、即時行動に移せるところは起業家に向いているし経営者としてキーになる感覚であり実行力だ。

ワードの向こうにある消費者の需要を読み解くセンス

「キーワードアドバイスツール」はそのままではたんなる便利ツールでしかない。それをビジネス的に有効活用できる人はビジネスマインドがあるだけでなく言語・言葉に対する特別なセンスも必要に思う。

・言葉に対する特別な感覚・鋭いセンス

・検索された言葉に込められた消費者心理を空想できる能力

・消費者や世間の需要を読みとる能力

少ない単語から消費者の夢や欲望や需要を嗅ぎ取る嗅覚がインターネット時代のマーケティングの力。「言葉」に対する一般人と違う感じ方やセンスがインターネットビジネスには求められる。

Googleキーワードツール:世間の欲望を垣間見るインタフェース

Overtureキーワードアドバイスツールは2007年にクローズされ非公開となったが、現在ではGoogle社が「Google AdWords キーワード ツール」なるものを無料公開している。

AdWordsの使用促進のための営業・販促の一環とはいえ、無料公開とは・・・どこまでも世の中の既存の価値観を徹底的に破壊する姿勢は凄い。おかげで誰でも世の中の欲望を垣間見るインタフェースが使える。

凄い時代だ。やはり私の理解を超えている。しかし、使わなければ、土俵にさえ上れないのが現在にインターネットビジネス。






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