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Accessレポート、商品の合計数量も入れる
  • (2011-10-24 09:55:13)

連鎖するリクエスト



Accessのレポートをピッキング担当者主体の使いやすいリストへと、何点か改良を加え始めると後からもいろいろなアイデアが出されておもしろい。

次ぎにでたリクエストが、商品数量の合計。合計は一応出していたが、カテゴリー別の集計数量も欲しいと言われた。

これはその数量によって対応するバッグの大きさが違うため。最初の最適なバッグを選んだ後、その商品群のピッキングに入る。それで、今までは担当者が数量を暗算で計算してた。

集計は 条件付きSUM関数で



3個までなら数えることもなくわかる。5個程度でも、数えることは苦痛というわけではない。が、6個・7個と増えていくとパッと見て合計数量がわからないので、はじめから数えるしかない。

この労力がピッキングのスピードとリズムを狂わせる。

ということで、カテゴリーアイテムのトップに単独のテキストボックスを配置して下記のコードを入れた:

=Sum(IIf([品番] Like "D4*" Or [品番] Like "M4*",[数量],0))

(品番がD4、またはM4ではじまるものの累計数)






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Accessレポート、メモ欄を商品明細に入れるクエリ
  • (2011-10-22 06:39:52)
2011/10/22 小平探検隊

視覚的に無理のあるメモ欄の位置


またまたピッキングリストの話。「パンフ不要」や「配達時携帯に電話して」などお客様の個別のリクエストや注意点を「備考」の欄(メモ欄)に記入していた。

そして、メモ欄はピッキングリストの商品アイテムの一番上に記載されていた。

ミーティングで「一番最初に書かれていると視線の移動の仕方として一番最初に見ることになる。いきなりイレギュラーな仕事から入るのでピッキングの効率が落ちる」という指摘を受けた。

技術的に保留していた


これはかねがね自分自身も感じていたこと。商品リストの一番下の記載された方が、ピッキング担当者には「視線と心理上の自然な導線」になる。しかし、Accessで一番下に記載する方法がわからなかった。

注文番号に対する商品リストのフォーマットの仕方はAccessではサブレポート方式で対応することが普通。商品の種類数は変動するので、行数も変動する。つまり、どこが一番下になるか毎回変わる。固定的に位置づけできない。

かといってページの一番下だと、視界範囲から遠くなる。見落とすリスクが高い上に、ピッキング担当者に無駄な視線の移動を強いる。

やや不自然だが、メモも「商品明細」に


そこで、「備考」内容をテンポラリーに商品明細リストに入れることはできないか。

Accessにはそんなマジックも準備されていた。「追加クエリ」(Append Query)。

「追加クエリ」と「削除クエリ」、バンザイ


Access->クエリ->新規作成->(受注テーブルを追加)->(注文番号、日時、備考を追加)->追加クエリ->(追加先のテーブルは明細テーブル。「備考」を「商品名」とヒモ付けする)

ピンキングリストでは商品番号でソートされるので、商品リストの一番下にくるような、たとえば「z」や「999」のようなダミーの商品番号を与えれば完成。

商品明細に、一時的にムダに取り込まれたメモは翌日のピッキングリスト作成時に「削除クエリ」で削除されるようにコードを組むことで、明細テーブルの無駄な肥大化を防ぐことにした。

明細テーブルに一時的なレコードを毎日入れたり消したりする点が美しくないが、まあ、よしとしよう。






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Accessレポートで特定商品にアンダーラインを引く
  • (2011-10-19 04:37:40)
2011/10/19 小平探検隊

システムで支援するという態度が欠落していないか?


商品リストを打ち出して、発送担当者はそれをピンキングするという作業は通販業務のルーティン。

商品番号で単純にソートされた商品リストを毎日打ち出している。先日、商品を取り違えるトラブルが発生した。

ピンキング担当者の注意力不足が原因である。しかし、そんなことを言っている間はこのミスは繰り返される。ミーティングで話し合うと「それは誰でも間違える可能性がある」事情が見えてきた。

高い集中力を要求される運用自体、リスクである。

逆に今までシステム支援がないことを反省した。また、そういうリスクを指摘してくれなかったピンキング担当者にも問題意識を持つよう依頼した。

商品リストの商品カテゴリーごとに罫線や仕切り線を入れればリスクが軽減されることが予想される。調べたがやり方がわからない。

しかし、アンダーラインを引くというやり方なら簡単にできることがかわった。

「フォーマット時イベントプロシージャ」


Access->レポート->デザインビュー->詳細->(商品項目の下に実際のラインを描画)

(1)「ツールボックス」の「直線」で「詳細セクション」の商品名フィールドに直線(「直線○○」といった名前になる)を引く。

(2)「詳細セクション」の「フォーマット時イベントプロシージャ」(「詳細セクション」のプロパティの中にある)を作成。

(3)下記のコードを入れる。

Private Sub 詳細_Format(Cancel As Integer, FormatCount As Integer)
If Me![商品番号] > "D2*" Then
Me![直線○○].Visible = True
Else
Me![直線○○].Visible = False
End If
End Sub

[商品番号]には品番が含まれる。品番は「D2」より上の品番の商品は「直線○○」を「Visible」になる。

わずかこれだけで明日から今回のリスクは大幅に軽減される。感動的だ。

発想がいい


ラインはすべての商品に引いておいて、それを簡単なコードで条件判断をし見え隠れさせるという発想に感動した。

アメリカ人が考えたのだろうか。

自分なら「必要なものにラインを引く」という発想になるだろうが、リアルタイムに描画するというプログラムの方が難しいそう。

そもそも「フォーマット時イベントプロシージャ」というプロセスパーツが準備されていることも感動的だ。

SQL Serverに乗り換えられない


今まで、Accessのレポートにはほとんど関心がなかった。

しかし、発送作業などの実際のオペレーションを行う人にとって、書面が見やすいかどうか、間違いを起こさせない工夫が入っているかどうかは非常に重要。

発送担当者にはそれがすべて。データベースの中身がどうなっているかなどどうでもよいこと。

そのへんの配慮がAccessのレポートには組み込まれており、求めようとすれば隠された便利機能がいろいろ出てくる。

「求める」態度がない限り自分からは出てこないのもこのソフトの特徴だ。

Accessは奥が深い。

将来的にデータベースはSQL Serverに乗り換えるつもりでいるが、こんな細部に至る配慮があるのかと考えると、やはり乗り換えられない。

SQL Serverは経験がなく実際どういうものか不明だが、印象としては本物のデータベースに特化しており、表現力や便利機能の部分はおそらく自分で開発するもの。

当分Accessからは離れられない。100万件くらいはAccessで処理できる。次の担当者が来るまでまだ多少余裕は残っている。






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消耗品PC、PCのこれからのビジネススタイル
  • (2011-10-18 11:16:14)
2011/10/18

サポートもクールさもないが安価で使いやすいPC


半年前にeMachines EL1352を購入。3万円くらい。すぐにDVDのトレイがマニュアルで開かない不具合が発生した(そして、今も開かない)。

が、その他はたいへんよいマシンだった。小さく軽いところがよい。電源容量の余裕もないが、それ以上必要としない自分にはむしろ余裕のある電源の方がムダだ。

1394カードの増設でマシンの筐体を開けた。PCIバスがなくPCI Expressのみだったことはショックだったが、それは仕方ないとして増設カードを追加した際の筐体のPCIスロットカバーが溶接されていたこともショックだった。

溶接されていのるのではなく、正確には筐体の板金をごくわずかな部分数ミリだけ残してスロットカバー状に切り抜いた感じだ。

安価で効率的な作り方ではないか。問題はどうやってスロットカバーを取り除けばよいのか、わからない。

サポートに電話するもつながらない。何回か電話するうち若い女性がでて自分はサポートでないが「早朝電話すると繋がりやすい」とアドバイスを受けた。アドバイスに感謝した。

聞きたいことは「引きちぎっていいのか?」、YES/NO?だけだが、まあ、こんなことで早朝に電話するのも大変なので、自分なりの判断で力任せに引きちぎった。

今でもひょっとしたら違う方法があるかもしれないと思うが、引きちぎったところで、PCの性能に影響はない。

当社がメインで使用するHP社のPCと比較すると筐体中身のレイアウトや一つ一つのなんでんもない部品の完成度の高さ、配慮の行き届いた配線や排熱フローを思うとeMachinesの「手作り感」は否めない。

BOIS起動


BIOSへの入り方がわからなく捜した。BIOSの設定をしたいユーザーは多いだろうが、そういうことは想定されていないようだ。

添付の説明書やマニュアルを読むが、マニュアル類はこの機種の説明書ではなくPCやネットワークの汎用的な説明でまるでキモの部分がなかった。

汎用情報ならインターネットの方がはるかに良質な情報がある。マニュアル自体、意味がないと感じられた。

eMachines社のWebサイトに行ってみてもこの辺の情報は皆無。あまりにもあっさりしたサイトである。英語サイトならサポート情報もあるのだろうか。英語は辛いので訪問することさえなく断念。

ネットで検索するとやっと「Phoenix BIOSなので、DELキー」という情報に出会う。よかった。

【BIOSの入り方】
起動時にDELキーを押す。

リカバリー(Win7の再インストール)


Windows7で使えないアプリケーションソフトがあったので、しぶしぶ、XPに落とした。

それも終わって、最近Windows7に戻そうとしている。そこでリカバリーの方法を捜した。これはマニュアルにあった。たまにはマニュアルにも役立つ情報がないことはない。うれしかった。

【OS再インストール工場出荷時状態】
(1)Windows7から。ユーティリティあり。スタート->eMachines->eMachines リカバリ管理
(2)起動時。Alt+F10

「消耗品PC」、PCのこれからのビジネススタイル


HP社のPCと比較すると全体的なチャチさは否めない。サポートへの問い合わせも重労働。これを思うと、腰が引ける消費者も多いだろう。

しかし「PCはもはや消耗品」と見なす消費者には芸術的に美しいPCは必要はない。手足を取って教えてくれるサポートもいらない。

むしろマニュアル化されたトークしかできないサポートと話す方が気が滅入るユーザーも多いだろう。

個性があるPCが好みなら、おそらくMacに乗り換えるだろう。

「消耗品PC」はそれら全部がいらない。

「消耗品PC」はこんな感じだ。

・軽く壊れる筐体
・スロットカバーは引きちぎり方式
・あまり意味のない薄いマニュアル
・サポート情報がほとんどないWebサイト
・早朝なら繋がるかもしれないコールセンター

こういうことすべてであの価格を実現しているのだ。

それを承知した上で購入したい層も確実にいるし、世界の消費者の主流はむしろこちらの方ではなかろうか。

逆に消費者に、eMachines社はこういうビジネススタイルを示し続けることで、過剰なサポートを期待するユーザーを事前に遠ざける意味もあるだろう。

消費者にとって選択肢が増えることは歓迎だ。






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注文件数の急増によるストレステスト
  • (2011-10-14 06:59:10)

平均処理件数


現在の当社の1日の注文件数は平均40件。月間千件強で推移中。

季節要因で、毎年同じ時期に一時的に盛り上がる商売は多い。当社の場合はこの季節。現在100件くらいはあるだろうか。多い日は200件くらいの日も続く。これは今まであまりなかった数字。

突発的処理件数による負荷テスト


毎日40件の注文を処理しているシステムに、200件の処理をさせると、ちょっとした負荷テストになる。これはおもしろい。

どこまで耐えられるか部分的なテストはできても、実際の受注から発送、その後のサポートまでトータルなテストはできないので非常によい経験になる。

第一印象は処理時間を要するもののシステム自体は何ら問題なく稼働していること。たぶん、1日あたり千件くらいの処理でもシステムは破綻しないと判断している。

人手への負担


ところが、取り込み処理は途端に遅くなる。原因は人手で行う例外処理。現状、例外処理は「10分/件」と見積もっている。

・例外処理処理時間・・・10分/件
・例外処理発生件数・・・10%
・40件の例外処理処理時間・・・10分 x 4 = 40分
・200件の例外処理処理時間・・・10分 x 20 = 200分(約3時間)

例外処理はメールや電話での確認作業や顧客対応なども含まれるため10分では利かないこともあるが、簡単なものもあるため平均して5〜10分が実績といったところか。

結果的に「200件の全取り込み作業は4時間」という状況である。なおかつ見落としやミスの発生率が高くなっており、破綻していないシステムも改善の必要性を強く感じる。

負担軽減のためのシステム改善


負荷テストの結果、見えてきた改善項目(おもにAccess):

・クレジット決済マッチングの処理の改善(システムの完成度が低いため手作業によるマッチングがまだ多い)

・与信チェックプログラムの改善(DCountやDLookup関数を使用してきたが、遅すぎる)

・保留中顧客の識別対策

・重複注文の検出・同梱処理プログラム(重複注文の検出が弱く、人手に依存していた)

・キャンセルルールの改正(運用規則の改正)

・お届け日の規制(現状、自由テキストから選択方式に)

・沖縄向け発送アラート(「沖縄ラベル」添付をより確実・スムーズに)

・コンビニ用紙アラート(ピッキング担当者用にコンビニ用紙同梱を知らせるアラート)

・注文主と届け先が違う場合の決済方法をクレジットのみに固定(不正行為防止)

・半角問題(Accessのフィールドをバイナリ型に変更し、半角のまま保存を試みるが失敗。保留中)

・メール便かつ日時指定の無効化(メール便は日時指定ができない内容の説明を目立つように入れているが、読まない人が多いため対策が必要)

・プリンタージャム(どうしようもない)

・個別メッセージラベル・アラート(ピッキング担当者用に明細書に記載のこと)

・Amazon発送通知の自動化(現在は手入力)

・消込プログラムの改良(ExcelVBA。完成度が高くない)






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