★(488) 賢い支配者なら忠誠を守るようなことはしない・・A wise ruler ought never to keep faith when by doing so it would be against his interests.
- (2020-08-23 05:22:44)
しかし、ルネサンスの戦国時代ではこれが当然だった。
ルネサンス時代、「忠誠」「信義」などの概念が希薄だったことは、日本の戦国時代にも共通する。
ところで、ここでいう「利益」(interests)は、私的な欲望の場合もあるが、平和な時代を構築するといった君主にとっての政策理念なども意味していると思う。
だから、「正しい政治を行うためには」とか「正しい世の中にするためには」、それに反するならば「信義」などは守るべきでない、という政治上の優先順位を言っているとも解釈できる。
A wise ruler ought never to keep faith when by doing so it would be against his interests.
- 自分の利益に反する場合、賢い支配者なら忠誠を守るようなことはすべきでない
<< ★(489) 君主には、約束を破るためのもっともな理由はいくらでもある・・A prince never lacks legitimate reasons to break his promise.< | >★(487) ライオンはワナを見破れず、キツネはオオカミから身を守れない・・The lion cannot protect himself from traps, and the fox cannot defend himself from wolves. One must therefore be a fox to recognize traps, and a lion to frighten wolves. >>