「daily.txt」のデータが飛んだ話
- (2023-04-06 17:23:25)
大切なファイル
毎日の業務記録や細々した仕事内容などを書き込んでいるテキストファイル。
一次情報源で何でも放り込む感じて記録を残しており、必要に応じてここから別ファイルや媒体に整理することがある。
過去10年分の記録。
HDDの不具合
このファイルを入れている外部HDDが、なぜか今日は調子悪くアクセスにやたら時間がかかった。
それでも「daily.txt」はかろうじて開くことができた。
(今から思えば、むしろ開いてくれなかったら今日の不幸は回避されたのに・・)
開いているdaily.txtにあるテキストをペーストしたら「媒体がつながっていないか削除されました」といった内容のエラーメッセージが表示された。
しかし、見た目、ペーストされているように見えたので「リブートしたら直るだろう」と無邪気にPCをそのまま再起動した。
(ここでHDDの怪しい動きを警戒してリブートせず、データを避難させていたら・・と後悔される)
意味不明のエラーで頭の中が真っ白
リブート後、PC内にこのファイルは残っていたが、ファイルを開くと
「NULL文字を空白にして読み込みました」
というメッセージがでた。
開くには開くが、中身はすべて空白文字に変換されており、すべてのデータがきれいさっぱり失われていた。
何が起きたのか不明だったし、こんな体験もはじめてである。
HDDのクラッシュと似ている
冷静になって考えれば、ファイル編集中にHDDが突然クラッシュしてファイルが破損したときのような現象か。
メモリー上のデータをHDD上のファイルに書き戻せずにいる状態だったのだろう。
メモリーに残っていた最後の救済可能なデータもリブートですべて失われた。過去10年分の業務記録データを失った瞬間だった。
まちがって削除したファイルならまだ救済方法があるが、メモリー上の未保存データは救済のしようがない。
一時ファイルもなし
未保存データはリブートで失われるが、ファイルによっては開いているときに自動で一時ファイルとして保存するものがある。
今回「秀丸」にはそういう機能があるが、私は通常はずしている。また、OSが勝手に一時ファイルに保存してくれた可能性もあると空想しtempファイルを探したが、なかった。
ここに至りすべて終わった印象である。観念した。
バックアップである程度復旧
一年前のバックアップがあるので、まるまるすべてを失ったわけではない。
しかし、バックアップが古くて、数ヶ月分の記録は飛んだ・・かなり痛い損失であり心の痛手ではあるが、自分が悪い。
(長いPC歴、今更こういう初歩的な失敗で重要データをなくしたか・・と感慨深い)
他のPCやバックアップ媒体内を探しまくったが、他にバックアップはなくまたコピーファイルもなかった。
セキュリティのテーマ
本来この記録は一年ごとのファイルだったが、一気に検索できるよう去年あたり、一ファイルにまとめた。
この行為も被害を拡大させるリスクをはらむ。
集中化されまとめられた場合、管理は効率的になるが、一方で何か障害が起きた場合、被害範囲は拡大する・・セキュリティを考える上での永遠のテーマであるが、実際に体験しないとこのテーマは理解されない。
そういう意味では、ありがたい体験だったかもしれない。
意識改革
逆にこの体験を通して意識改革すべきかも。
データもモノもすべて「いつかは失われる」と。
そして、この単純な事実は実際に自分で体験し痛い目にあわないとなかなか理解されない。
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