Windowsの存在意義は薄いが、なくせない
- (2019-02-11 16:47:21)
もはやwinである必要はないが・・
このところlinuxを試している。今どきのlinuxはWindowsのような使いやすさ。
私がインストールしたディストリビューション(zorin)では、デフォルトで、ブラウザ、メール、オフィスソフトが入っていた。
winユーザーの8割くらいは、この程度のソフトがあれば足りそう。winである必要はないなと感じた。
私の場合、Excelファイルには複雑なVBAが組み込まれているものが多少あるので、明日からCalcで、とはいかない。だが、たいがいのExcelユーザーはCalcでいいのでは。
WordやPowerPointは今どき使わないので、どうでもよい人が多そう。
linuxに移行できない理由
世界のユーザーがなぜ、winからlinuxに移行しないのか、逆に疑問を感じて空想してみた。
1. winアプリの偉大な資産 (WINEでも動かないソフトあり)
2. 周辺機器のドライバー (linux用は少ない)
3. 業務用のパッケージソフトのクライアントはwinのみという製品も多い
4. PCのハードメーカーがデフォルトでwinを入れる
5. winからlinux移行によるユーザーには、それなりの負担と混乱が発生する
6. linuxは派生バージョンがありすぎて操作方法で混乱する
一言でいえば、windowsが長年の独占的に構築してきた体制の影響や資産が大きい。
linuxに移行するとなると、ユーザーの不安は大きく、明確なメリットがOSが無料となる程度しかないなら、過去のソフト遺産のことを思うと腰が引ける。
そして、実際にlinuxに移行して使い始めたら、慣れるまでユーザーが耐えるべき学習努力とストレスはそれなりに大きい。
ユーザーは移行する意義を見いだせないし、ユーザーが望まない限りPCメーカーも、linuxではなくwinを選択することになる。
たとえば、PhotoshopやIllustrstorが、もはや競争力がない製品であっても、出版業界の体制が、Adobeソフトで構築されている限り、もうしばらくPhotoshopやIllustrstorはリプレースされ難い。
過去30年の長い年月の間に固定化されたwinの環境・体制は、そう簡単には超えられない。
linuxの感想
linuxをインストールして数日経過、現時点での感想:
1. なんでもコマンドラインからできる →
便利だが、コマンドの勉強必要
2. ディレクトリ構成やファイルの利用権限が厳密 →
クライアント端末レベルなら気軽なwinの方が使いやすい
3. プログラミングのスキルが有れば、改造も可能、高い柔軟性
4. winでしか動かないソフトや機器があるので、完全移行は、今後も厳しい。
移行するとしても、デュアルブート型にするしかない
(一部win環境は残さざるを得ない)
このように政策的・環境的な課題が立ちはだかる。だから完全移行は、やや厳しい。
linuxに移行したい強烈なモチベーションやメリットがあるなら別だが、完全移行できないなら、このまま移行しなくてもよいのではないか、と考えたくなる。
win10は嫌いだが、離脱させない環境を構築してきたMicrosoft社の対策は効いている。
Windowsは生き延びる
linuxを触って「技術的には、もはやwinに依存する必要はない」と感じたが、winを捨て去ることはできないという結論。
ならば、winだけでいいのでは?と思う。
世界のwinユーザーは、ゆっくりとlinuxに移行するのか、それとも現在の体制のまま、winにとどまり続けるのか、わからない。
Microsoft社には、winの存在意義が失われていること、過去の遺産によって生き長らえている現実は見えていると思う。
だから、win10は最初の数年間、無料化されたのだろうし、linux移行ユーザーの増加すれば、今後も無料化へと行かざるを得ないかも。
IBMとMicrosoftの違い
かつて、Microsoftに追い詰められたIBMが「OS2」で起死回生を図ろうとして、結局、ムダだった。
今度はMicrosoftがlinuxに追い詰められる状況となっている。
OS2はIBMにとって企業のコアなプロダクトでも資産でもなかったが、Windowsは、Microsoftにとってコア製品。IBMのように、仮に長期的には勝ち目がないと判断しても捨てられない事情がある。
Microsoftは必死で食らいついてくると思う。
かなり迷走気味ではあるが。
Windowsは、スマホに色目など使わず、もっとビジネス用途に注力すべきだと信じる。
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