タイムズのチラシで少額出費を考える
  • (2022-05-26 10:17:17)

タイムズ カーシェアの法人会員は有利のようだ


出社したらポストにタイムズ カーシェアの法人会員募集のチラシが入っていた。

当社では車はとくに必要ではないが、ちょっと荷物を運びたいときや、社用でちょっと外出したいときがある。そんときはレンタカーや私個人が加入しているカーシェアを使う。

チラシをパラパラと見た。タイムズ法人会員の特徴は月額料金が不要であること。

使用料金に関しては法人・個人で同じレートのようだ。個人会員の月額固定費は「880円」で、無料の使用枠として「880円」が付与されている。

カーシェアを使えば、無料枠が差し引かれるが使わなければ固定費880円が発生する。年間、私は年間半年分くらいしか使わないので、個人会員を止めて法人会員になれば年間で5千円程度が割安となる。


なぜ法人会員を増やしたいのか?


法人会員の月額固定費が無料である理由は法人会員を増やしたいという意図だと思うが、なぜ法人会員を増やしたいのか?

検索したがわからなかった。

空想だが法人の会員は事故もトラブルも少なく行儀も良い。そして、細かいことを言わずにバルクで利用してくれる。

対応が圧倒的に楽、つまりカスタマーサポートのコストが安いからではないか?個人会員は中にはなかなか面倒な人が含まれており対応が大変なんだろう。

自分自身、カーシェアを利用する際、面倒なユーザーにはどう対応するのかなと運営側の苦労を空想することがある。


リスクだらけの車


一般的な物品シェアサービスと違って、貸与しているものは車。

車は車検保険など法的な規制が多い上に、事故は起きやすいし、いったん起きたら損害賠償・請求やその手続きなどたいへんな労力と時間が消耗する。

事故に至らなくても法令違反などで警察沙汰になったりすれば、その間、商品(自動車)は差し押さとなる。

警察沙汰にならなくても規定時間までに返却しない人間など多数いるだろし、車内を汚す人・壊す人など、なにかと問題を起こし手間暇がかかる人もいるだろう。

右を向いても左を向いてもリスクだらけである。


信用ビジネスに近づく


このビジネスの繁栄には、優れたシステムの構築以上に常に行儀のよい客層を維持し続けることがビジネスの正否を分けるポイントになる。

クレジットカードように、カーシェアでも信用履歴を集め信用度に応じたサービス形態のビジネスになっていくのではないか。

そのうち信用履歴に傷がついた個人は加入できなくなとか、プレミアム料金が上乗せされるなどの差別化だけでなく、将来的には金融などの信用ビジネスへの展開も可能かもしれない。

手間がかからない確率が高い法人は信用情報を集める必要がないありがたい存在かもしれない、と空想した。


毎月のわずかな出費をまじめに考察


ところで、当社の場合、もし法人契約にするとしたら個人契約は無駄になるので廃止すると思う、そうすれば毎月880円節約できる。

これをどう見るかという問題である。この問題はカーシェアだけの話でなく毎月のささいな出費の問題である。

今までしっかりと考えたことはなく、一貫したポリシーは持っていないことに気づいたので今日は考察してみた。

(1) わずかな金額である、この程度なら性急に動かない方が良い、状況はすぐに変化する可能性もある

(2) わずかな金額とはいえ、毎月発生する。わずかな漏洩を「わずかなこと」として放置すれば同じような漏洩が多数発生する。数がまとまれば大きな流れになるし、しかも確実に発生する毎月の固定費、長期化しやすくインパクトとなる

※余談だが、当社の税理士さんは「毎月の固定費」を嫌がる人でよく諭される。


正しい出費


「毎月のささいな出費」には、相反する正否の考え方があり、簡単には判断できない点で現在のAIでは判断不可能。これは人間が判断するに適した案件である。

出て行くカネが悪いとは思わない。企業経営には必ず出費がともなう。

出費は、大げさに言えば取引先との関係強化であり、さらに大げさに言えば社会に貢献する。それがやがて自社にも恩恵をもたらす、いわばエコシステムである。

正しく払い続けることも健全な企業経営であると信じる。

ただ無制限に出て行けば、当然自社は立ちゆかなくなる、そこは節度のある出費が必要である・・これが基本的な考え方。

大切なことは、出て行くカネ、入っていくカネを明確に把握できていること。


意味不明の出費


企業は大きくなるにつれてこの管理ができなくなる事例が多い。つまり、意味不明の出費が膨張する傾向がある。これはすべての企業に共通している。

そして、このへんの管理に対するポリシーや文化は、社長の性格による部分が大きい。出費をあまりにも厳しく管理規制する経営方針の社長のもとでは企業自体の成長も生まれにくい。

反面、売上重視、営業重視タイプの経営者なら、「売上はすべてを癒す」という考え方で、とにかく入ってくるカネ重視であり、出費や投資に対しておおらかな傾向がある。

これはカネが大きな量で入り続ける限り問題は露呈しない。多くの人にとって一番理想的な状態。経済成長が著しい時代は社会全体がこのような状態だったのだろう。

しかし、いったん収入が減少しはじめると一気に足をすくわれるリスクとなる。


コントロールできなくなった出費


売上が落ち出費を見直す段階になり実際にやってみると、まったく意味不明の出費が林立していた、ということはよくある話。

出費がザル状態になっている現実を知って唖然とする、というのは傾きはじめた企業のよくある光景である。

この状態にすでに至っている企業の場合、出費の一つ一つの項目を精査してもなぜ支払っているのかよくわからないものが多い。

その一つ一つを解約・削減・整理しようとすると、それで利益を得ていた社内の部門や個人が存在しており、整理に対して頑強に反対するという状況が生まれる。

社内紛争が起きたり、問題と認識されながらも削減できないというジレンマに陥る。企業も国家も長く存続し、いったん繁栄を謳歌したところは、似たような泥沼に入り込む。


不要とわかっていながら削減できない出費問題


企業財政・国家財政ともにこの不条理な出費を削減するにも時間と体力が消耗することになるし、最後まで削減できずに、ついに企業の本体そのものが分解・倒産に至るケースもある。

日本の政府も今このような状態と思う。

History teaches us that men and nations behave wisely once they have exhausted all other alternatives.

ムダな出費があふれていても、その削除は至難の業。とうとう使い果たすまで、どうにもできない現実をこの言葉は語っていると思う。


対策


こうならないためには、

(1) 始めるときが重要、軽々しく永続性がある出費を行わない

(2) 始めるときは、それが一定の期間や条件で終わりが来ることを明確に「条件付き」(社内契約書に明記)で開始すること、そして、実際早めに終わらせること


今回は見送る


話が大きくなってしまったが、チラシのおかげで、少額出費問題を考えるきっかけとなった。

いろいろ考えてみたが、今回はタイムズ カーシェアの法人会員は見送ることにした。

面倒な手続きするほどの節約効果はない。それにもう一つ、加入手続きで少々難点があった。インターネットに免許書のコピーをアップする作業がリスクに感じたから。

顔写真入り身分証明書を保存するサーバーをインターネットに露出させている企業を私はまだ信じていない。やがて、普通のことになり避けがたいことになるだろうが、なるべくリスクを先送りする方針にしている。


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