中国企業への問合せで、いきなりビデオ会議
  • (2021-07-15 06:46:43)

アリババの業者量・物量はすごい

あるモノを大量に仕入れるため、Alibabaでメーカーを探した。いやー凄い出品量、物量、種類、業者である。

よさそうなモノがあったので、サンプルを送って欲しい、と問い合わせしてみた。

30分ほどで返事が来た。そこには「ビジネスを早く進めるためにビデオコールして」と書かれていた。

カルチャーショックだった。

いきなりビデオ会議

今から思えば、理にかなった話で、なぜカルチャーショックだったのか思い出せない。たぶん、日本では初コンタクトで、いきなりビデオ会議はしないので「そういう習慣がない」が理由だろう。

メールや電話で話して必要があればビデオも使うこともあるというレベル。

ビデオ会議をしたからといって情報量は多くない、むしろ、メールの方が正確で整理された情報を共有できる。

初取引の信用問題

しかし「顔を見る」「顔を見せる」ことは双方にとって取引相手としての信用度を測るには大きな影響がある。

だから、ごく初期の段階でのビデオ会議は意味がある。

企業間取引の場合、取引相手の人相が合わなくて取引を躊躇することはよくある。この勘は重要。ビジネスの命運を分けることさえある。

ボクにも、この種のセンスは人並みにあって危険な香りがする人物は大体あたる。世の中には詐欺師はごまんといて危ない儲け話に乗って財産を差し出す被害者が後を絶たない。

詐欺師の人相はそれなりに危ない香りがしているが、感じない人もいる。詐欺事件報道を聞くたびにそう思う。たぶん、欲に目がくらむと人相が見えなくなるのだろう。

日本でもビデオ電話が普通になるかも

企業への問い合わせで、いきなりビデオ会議という文化は日本ではまだ一般的ではない。それは最近までビデオ会議自体の環境が乏しかったためと思われる。

しかし今の若い世代は就職活動も普通にビデオで行っているようなので、今後は違ってくるだろう。

これからの企業間通信は「電話」でなく最初から「ビデオ電話」になると思う。そっちが早いでしょう。個人間は顔を見せたくない人も多いので、どうかと思うが。

慣れてなかっただけの話

今回、ボクが中国企業の人に「ビデオ会議しよう」と言われて一瞬「いきなりなの?」とは感じたものだが、考えてみれば、新しいネット時代の環境に自分が慣れていないだけの話だと思った。

しかしビデオ会議は辞退した。

ビデオ会議をしなかった理由

理由はAlibabaさんに自分の顔写真を差し出すことがイヤだったからだ。

中国の人々にはプライバシーという概念があまりないらしく、どこでどう再利用されるかわからない。中国政府にも簡単に提出するだろうから嫌である。

リアルタイムにチャットで協議

「こういうモノを探している」とチャット画面に打ち込むと、リアルタイムに返事が来てサイズ仕様を聞かれた。

ビデオ会議でなかったらもはやメールでもない、リアルタイムにチャットで協議するのが彼ら流か。

ボクはLINEやその種のアプリは使わないので、あまり好きでないが、とにかくリアルタイムが彼らは好きそうだ。

サイズを返事するとリアルタイムに「当社ではそのサイズはない」と返事された。本当の話かもしれないしビデオ会議しないことで信用を失ったのかもしれない。あるいはボクが日本人だからかも知れない。

面倒くさい日本のビジネスマン

中国人から見ると日本人は慎重すぎてその割に発注量が激小。世界レベルの10分の1とかの数量なので、ウジウジしている日本人を相手にしたくない中国ビジネスマンは多い。

正直、ボクも日本企業との取引にはウンザリすることがある。

まず大企業は中小企業を完全に見下している。(取引関係は対等であるはずなのに)上下関係の意識があり中小企業に様々な条件と要求を突きつける。

そして最終的に発注量は最初の話の10分の1とかになる、やり方が汚い。

ボクはある県庁さんと取引したことがある。公務員ならウソつかないだろうと予想していたが、実際の発注量は判で押したように10分の1だった。「県庁でさえこうなのか・・」と呆れた。

これが日本の企業文化なんだろう。

中国人の速攻性

いきなり「ビデオ会議しよう」と言われて彼らのやり方が効率的だし速攻性があるしムダな時間と労力の節約になると感動した。

結局、最初の問い合わせから今回の案件のクローズまでわずか「3時間」である。

昔のようにサンプルの発送とかから始めてたらうまく行った時はいいが、結局、自分の要求仕様にあわない製品なら、問い合わせ・サンプル要求自体がムダだし先方にとっても同様にムダである。

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