- (2021-07-04 06:32:34)
日本の喫茶店文化
昔は喫茶店に書類を持ち込んでよく読んだ。今はそういう雰囲気の喫茶店が少なくなり、喫茶店にはあまり行かなくなった。気分が乗れば1時間程度長居していた。「混雑時は避ける」「多少の金額は使う」など最低限のマナーは配慮しているが、喫茶店からすれば長居する客は迷惑だろう。
喫茶店経営は社会貢献に近い
喫茶店経営はビジネスモデル自体厳しい。今でもおしゃれなカフェを新規にオープンする若者がいるが、そんなお店を見ると心配になる。(しかし仮に失敗したとしても、起業経験は人生の大きな財産)
現在の個人経営や家族経営の喫茶店は社会貢献に近いものになっていると思う。
商売としては厳しいため、結果的に衰退の一途である。近年、勢いがあるコメダ珈琲店の急成長はボクにはふしぎな光景である。
マックとスタバ
マクドナルドやスターバックスのような量販店は個人や中小企業経営の喫茶店と違って心理的に行きやすいしスタバの店内雰囲気は心地よい。しかしスタバは勉強している人やノマドな人が多すぎて逆に行かなくなった。ノマドな人が多いと、友人などと会話のために行くのも行きにくく、スタバ自体、もう何年も足が遠のいている。
今、ボクが書類仕事のために行く店はマクドナルド。マックの店舗もいろいろだが、郊外の大型店なら座席のスペースに余裕がある店はそれなりにある。
マックの店内変化
近所にはないので、電車に乗って行くこともある。人がまばらな時間帯に行き、広いテーブルで書類を拡げると心が落ち着く。そんなわけで、事務所での仕事が煮詰まると気分転換に出かけていたが、最近のマックではラジオのような店内放送が頻繁になっているようだ。
BGMが途切れてミュージシャンなどが日本語で語るトーク番組、「Music Value」とか言っていたな。
いつ頃はじまったのかわからない。以前はたまに聞こえてくる程度だったが、昨日行ったお店ではかなり集中的に流れていた。
BGMはがほとんどなく、常時、日本語トークだった、日本語だから聞こえてくるのだ。
テイクアウト重視に移行か?
単純に退屈な人へのサービスかもしれないし有名人にマックの魅力を語ってもらう「広告・宣伝」かもしれないが、たぶん、一番の目的は「客の長居防止」かな。長い客に「You are not welcome」と意思表示されている印象である。
マックはマクドナルド兄弟が起業した際、もともとテイクアウトだけのショップで、現在、マック社はオリジナル・スタイルにある程度戻すことを計画しているのかもしれないと空想した。
(昨日行ったお店のコーヒーカップに1950年代のマックデザインが施されていて意味深長な雰囲気)
すべての顧客を受け入れるコスト
お店が嫌がることをするわけにはいかないが、定期的かつ店側の事情に多少配慮して通ってくれる客はありがたいだろう。一方でわがまま放題で要求ばかりの客も世の中にはそれなりにいるものである。それは経営側からはコストでしかない。この相反する矛盾が、喫茶店経営の厳しさ。
どんな商売も、雑多な客が含まれる客層に対応する必要があるが、不特定多数の顧客をリアル店舗で対応する必要がある喫茶店やサービス事業は体力消耗の割合が高いだろう。
自分自身、この分野の経営経験がないので、実情はよくわからないが、やるなら、相当の体力・気力・覚悟がいると思う。