- (2021-05-11 17:50:22)
ビジネスを支える3種類
(1) ルーティンワーク・・・ 構築済みのビジネスフレームの中で毎日繰り返される業務。収益はここから生まれる。(2) トラブル対応・問題解決・・・ ビジネスは想定外のトラブルやクレームの連続、それらを解決する作業。収益にはならないが、ビジネスを維持するための重要な作業。
(3) ビジネスを前進させる作業・・・ プラン作成と実施。ビジネスを前進させる作業は企業を成長させる意思があるなら必ず必要。ない場合でも、ビジネスには重力のように常時下方向に向かう力がかかる。常にこれをしなければ企業は穏やかに、または突然崩壊に向かう。
誰が何をやるか?
「(1) ルーティンワーク」は多くをスタッフなど他人にやってもらうことができる。「(2) トラブル対応・問題解決」は多くをスキルと経験と能力があるスタッフにやってもらうことができる。
「(3) ビジネスを前進させる作業」は経営者の仕事。ただしスタッフからサポートしてもらえる。
優秀な経営者はスタッフからのサポートを必要としない人も多いが、これはどこかで、信長のワナにはまり、大コケとなるリスクが高い。天才信長でさえそうなのだから、優秀という程度では・・・
一方、家康は自分が無能であることをよく認識しスタッフのサポートを受け入れた。最終勝者はおおむね、こういうタイプではないかと感じる。
「(3) ビジネスを前進させる作業」
社内の内部事情に接しビジネスを深く理解しているスタッフはこの仕事の責任者でないからこそ、逆に中立的で冷静な判断ができる。一人だけで考え続ける経営者は必ず幼稚なバカをしでかす。スタッフの存在自体が、最強のサポート。
スタッフからサポートを引き出す関係・体制・習慣・文化・雰囲気の構築が大切、それは経営側の仕事であり責任である。
外部のコンサルタント?
「(3) ビジネスを前進させる作業」に関して外部のコンサルタントに相談してみたいという経営者はそれなりにいる。行き詰まっている二代目さんとか、雇われ社長さんとか。
大企業さんで働いていた頃、私が見た数件の事例の範囲では世界的なコンサルティング会社のコンサルタントさんといえども、まあ、いまひとつだったかな。
無能ではないが、外部から、ぽっとやってきてああだこうだ、と言っても表層的で、的を得ている人は見たことがない。ズレていた・・
狭い範囲で、特殊な専門性に関するコンサルタントなら、使えると思うけど、経営全体をコンサルしてもらうという要望なら、関わらない方が得策と思う。
そんなコンサルはいない。仮にいたら自分自身が不要ということだ。会社やポジションはさっさと後継者や他人に譲るべき。