(2020年) 根性営業、そろそろ止めません?
  • (2020-06-21 10:40:25)

もう時代遅れですから

本当に好きですよね。

・根性営業/人情営業 ・長時間労働 ・人海戦術 ・安売り

コピー機営業マンの事例

ボクが昔、ITバブルの頃、新宿で資本金1千万円の会社を設立したときの話。

事務所の開設準備中に、リコーだか大塚商会だかの営業マンがコピー機の飛び込み営業に来た。

(今では会社設立情報をほぼリアルタイムにネットに公開している連中もいるが、当時はそういう情報はネットにはでていない、よく鼻が利くなと呆れた)

もう20年前の話だが、当時からボクはコピー機とFaxは使わない主義だったし紙をムダに消費している日本のコピー文化をひどく残念に感じている。

コピー機のカウンタービジネスに味をしめてゼロックスもリコーも目の色を変えて売っていた時代だったが、当然、ボクにはコピー機とFaxの営業マンは不要だった。

見上げた根性営業

最初は丁寧に断った。

しかし彼は根性のある男だった。

最初は毎日、そして数日ごとに当社を訪ねて売り込みをしていった。

3回めくらいから呆れて迷惑だから来ないでくれと懇願したが、それでも繰り返し来るので、最後は頭にきてある日、ヤツが来たとき、もはや一言も言わずに、腕を組んで、その場で睨んでいた。

そいつとの無言の睨み合いが、数分くらい続いただろうか、彼は去っていった。

それ以降、来なくなった。

ヤツは何も得なかった

わざわざ何度も何度も他人の事務所にやってきてバカにされ、罵られ、そして最後は1円たりとも売り上げることなく敗退していったことを思うと哀れにも感じた。

根性営業が、なぜ美談?

昔、ある保険の営業マンは大物社長から契約を取ろうと、その人の自宅に毎晩通い詰めたといった営業話を聞いたことがある。

明らかに「美談」として語られていたことに、絶望的な気持ちになった。

世界的に見て「気持ち悪い」としか言えない。

根性営業が美談になる背景は?・・江戸時代の厳しい身分制度から生まれた価値観・労働感ではなかろうか。

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