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★(471) もし持ち続けていたら・・Had he kept it, his stock would be worth over $100 million.
  • (2020-07-14 07:59:20)

Had he kept it, his stock would be worth over $100 million.

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誤算だった株価


社内No.2のハリー・ソンボーン所有分の株は、辞職時に数億ドルで売られた。

この本が書かれた1970年代後半において100億ドル程度に価値が上がっていたということなので、もし現在まで売らずに持ち越していたら1,000億ドル、日本円で10兆円くらいになっているかもしれない。

現在のマクドナルド社のNYSEにおける株価は概ね100ドルだが、今までにどれくらい株式分割がされたかわからない。

10兆円といってもありうる話かもしれない。わずかな判断ミスで10兆円の資産が吹き飛んだことになる。


自分が去った後、マックの株価は急落と確信したハリー


Harry had substantial chunk of McDonald's stock, but he was so certain the company would go down the chute when he left that he sold it all. He wanted the money, I'm told , to go into the banking business in Mobile. But it is a shame, because although the sale gave him a few million of dollars at the time, the stock subsequently had a series of splits that made each share worth ten times as much. Had he kept it, his stock would be worth over $100 million. So his lack of faith in us was very costly for him.


ハリーはマクドナルドを金融に向かわせた最大の功労者


ハリー・ソンボーンは、自分がマクドナルドを去ることで、マックの株が急落すると確信していたとレイは言う。

これはレイの推測であって、今となってはハリーの本心はわからない。

もしハリーが本当にそのように考えていたとしたら、ハリーはマクドナルドのブランド力を見誤っていたことになる。

もしくは、自分の影響力を高く評価しすぎていたかもしれない。

ハリーは、マクドナルドをハンガーバー・ビジネスから金融ビジネスに転向させた功労者であり、マクドナルドの爆発的な成長の一番の功労者である。

それをニューヨークやシカゴの金融機関はよく理解していた。そして、ハリー自身、それを意識しすぎたかもしれない。


ブランドは功労者とは無関係に一人歩きを始める


功労者が誰であろうと、いったん立ち上がったブランドは一人歩きを始める。

そのブランドの立役者や功労者は、まるで誰もいなかったように存在しうる点がブランドの不思議な性格だ。

ブランドにとって、それが個人名に起因するブランドでない限り、誰が生みの親で、誰が育ての親か、それほど意味はない。

個人名のブランドさて、やがてはその本人からは独立し、別人格となるものである。ブランドは、映画スターと違って個人に帰属しない。だから、売買の対象にもなりうる。

それは人々の心理に起因する根深い問題に見える。ハリーが去った後のマクドナルドは、まるでハリーなど存在しなかったように成長をし続けた。

ハリーには大きな誤算だった。


レイに関わった人々のジンクス?


「モービルの地で金融ビジネスに参入するためにカネが必要だった」(He wanted the money, I'm told)と話されたとレイは現在形で説明している。

これは、ひょっとしたらその10年後のパーティで再開したハリーが言った言い訳かもしれない。

ハリーは金融ビジネスの天才だったと思われる。しかし、天才が報われるかどうかは、また別問題という事例でもある。

マクドナルド兄弟といい、ハリー・ソンボーンといい、レイのビジネスに根本的に関わった人々には、気の毒な人が多いようで、印象に残る。


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