★(114) デザインとは、どう機能するかということ・・Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works.
- (2020-03-15 06:27:37)
機能性とデザインの関係
今日のコトバは「デザインは機能」という話だが、ふつうデザインとは形・姿のこと。
しかし、そのために機能性が犠牲になるとしたら本末転倒ということを言いたいのだろう。
デザインは、そのモノが果たす役割が、機能的かつ合理的に発揮された上で、さらに美しい形・姿であることが理想。
イメージしやすいものとして、ボクは日本刀やナイフをあげたい。
世界には刃物のコレクターがいっぱいいるが、コレクターは刃物を見て「美しい」と感じるようだ。
全機能が合理的に発揮された形状は、デザイン的にも美しいという人がいる。
機能性 = デザインか?
「機能性の高さ = デザインの美しさ」という話だが、長年、この問題には気になっている。
しかし、ボクの経験では、必ずしも「機能性 = デザイン」とはならない。
両立できずに、どちらかを少しだけ妥協するとしたら、迷うことなくデザインをあきらめるべきだ、モノは、正しく動作してこそ美しい。
しかし、世の中はそうでもない。これはボクの家の話。ボクのマンションは、一般に言われる「デザイナーズ・マンション」である。
機能性が犠牲になっている我が家
最初に見学に来たとき、カッコいいと思った、ゴージャスな雰囲気と感じた、そして、そのまま買った。
しかし、実際に住み始めると、カッコいいと思ったザラザラの壁面には強靱な黒カビが発生し、建設時のラグジャリーな優雅さは、汚らしく古くさい壁へと変化した。
この不動産の市場価値を落とす負の遺産となっている。
湿度が高い日本で、この壁が数年後、どうなるか担当デザイナーは予想しなかったようだ。
そして、黒カビに覆われた後、どれだけクリーニングやメンテがしにくいか、ということは考慮されなかった。
とにかく売れれば、後は山となれ、という確信犯か? なら嫌なヤツだ。
単純に黒カビの発生を予想できなかったならデザイナーとして、やはり、未熟だと思う。
Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works.
- デザインとは、どう見えるか・どう感じられるか、じゃなくて、どう動作するかだ