字数制限のTwitterは文章トレーニングになる
  • (2011-08-05 06:23:00)

ショートメッセージからスタートしたインターネット世代

昔の高校生はポケベルなるもので使いこなしていた。厳しい字数制限があり彼らはその過程で文章や手紙にありがちな儀礼(「あいさつ」や「結び」)を省くことを学んだと思われる。

さらに本文もワンワードや絵文字(絵文字はポケベルでなくケータイからか?)を多用し短い字数で情報や感情をコミュニケーションする能力を学んだと思われる。つまり技術的な要因で字数制限がある世界から彼らはスタートした。欧米の若者たちもショートメッセージサービス(SMS)からスタートしている。

「短文化」文化

現在、ポケベルは滅んでしまったが、「短文化」した文化(専門用語では何というか不明ながら、「短文字」文化、「短字数」文化、「単文」文化あたりか)はその後の若者に綿々と受け継がれ現在に至っていると感じる。インターネット時代の情報過多という環境もありあえて字数制限を設けたTwitterの流行は「短文化」に拍車をかける。

単文一行でなければ読んでもらえない現実

現在、文章の読み手は「短文化」でないと読んでくれないし理解されずに次ぎの情報・記事に去っていくので、書き手も「短文化」は意識せずにはいれない。たとえば、Yahooトピックス(Yahooトップページのニュース欄)は15字程度でタイトルが張られる。本数は8本。これが今時のもっとも注目されやすいニュースの提供の仕方と思わざるを得ない。

「商品キャッチフレーズ」化する記事タイトル

つまり記事でさえもが、少なくともタイトルは「商品キャッチフレーズ」化したと判断する。

古い時代の人間のトレーニング方法

残念ながら自分はポケベル時代を体験せず、いきなり字数制限のないメールから参入しただけに主題の前後の導入部分から始まる古典的・儀式的な手紙作成術を心得ている方だと思う。

ビジネス文書の場合は本文も丁寧で不足のない十分な情報の掲載につとめている。しかしそれでは現在の「商品キャッチフレーズ」化した文化の中では時代遅れである。こういう人間にはTwitterが効果的かもしれない。Twitterは140字という制限がある。しかしオススメは70字以内で書くこと。これくらい厳しいと「いかに自分が無駄なコトバを使っているか認識できる」というメリットがある。

たとえば、 【一日目の文章】 「昨日はプロバイダーのメールサーバが障害を起こし24時間以上ダウンしました。メールサーバのダウンは数時間は体験がありますがはじめてのことです。メールが使えず昨日は1日、仕事が中途半端でした。今日は2日分、スタッフ総出で根詰めます。」

「昨日はプロバイダーのサーバ障害でメールが24時間以上ダウン。数時間は体験ありますがはじめて。メールが使えず昨日は1日、仕事が中途半端でした。今日は2日分、スタッフ総出で根詰めます。」

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