メンソレータムの教訓

メンソレータムとは


メンソレータムは、wikipediaによると米国ユッカ社(後にメンソレータム社、The Mentholatum Company, Inc.)が、1894年に開発した軟膏医薬品。

なんでもmentholとpetrolatum(ペトロレータム、ワセリンの別名)による造語とのこと。

処方は、今となってはきわめて単純で、どこでも入手可能な原料であるが、先行者であったことが大きい。加えてブランド戦略に成功した商品事例である。

ブランド名の浸透力は強力で、今となっては、誰もメンソレータムを凌駕することはできない。


ブランドとは戦う気になれない


一般に品質に差がなければ、商品はしょせん「価格勝負」か「ブランド勝負」になる。

メンソレータムの同種製品も同じである。もっと強烈なプライスを提示できるメンソレータムのライバル企業は当然存在するはずだが、それにもかかわらず、メンソレータムに勝負を挑もうとする企業は今後も当分でてこないだろう。

戦う相手が、価格だけの相手なら勝算はあっても、ブランド構築に成功している相手なら、最終的に勝利するとしても相当の消耗戦は覚悟させられる。

近江兄弟社メンタームはライバル製品といえば、そうであるが、近江兄弟社は、もともとメンソレータムの正規ライセンス会社であり、倒産後、残された設備の再利用という特殊な事情があった。

そんな特殊な事情でもない限り、メンソレータムに挑みたいところはないだろう。


メンソレータムの美しい市場占有構図


先行者による市場占有だけでは、必ずライバルが出現し数年後には市場はひっくり返されるか泥沼の価格戦争。ムダにリソースを消費するだけの消耗総力戦になってしまう。

メンソレータムは「先行者による単品市場占有」プラス「圧倒的なブランド浸透力」、ダメ押しは競争力がある適正価格による「価格ファイアウォール」の設置。


余談:メンソレータムの意外な出生秘話


今日、工場からの帰り道、武蔵野線の電車内で読んだ本にちらりと「メンソレータムは、当初、風邪薬として、胸に直接塗り込むことを意図して開発された」という部分があった。

ところが、売り出してみると外傷薬として使う消費者が多かったことから商品コンセプトを外傷用軟膏薬として組み直して、大ヒット、現在のメンソレータムになったという内容だった。

メンソレータムは、もともとVicks VapoRubのようなものか。

「胸に塗る、自分の体温で薬成分が揮発、呼吸により取り込む」というプロセスが自分には薬としてたいへん美しく思えるので、このメンソレータムの開発秘話には非常に興味を抱いた。

本には詳しいことが書かれていなかったので、自宅に戻りインターネットで検索したが、それらしき記事を探せずこの話の真偽を確かめていない。

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  • (2011-08-03 16:45:50)
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