< | >

ヤマト運輸B2クラウドへの強制移行
  • (2018-10-29 13:16:17)
半年前から「送り状発行システムB2」(ソフトウェア版)の起動時に「2018年10月31日 B2終了」という画面が表示されるようになった。


終了期限10月31日に、本当に実施されるか?


「送り状発行システムB2」の単体ソフトウェア版をなくし「B2クラウド」へ統合するというもの。

この画面には「今すぐ移行する」ボタンか「閉じる」ボタンがあり、どちらかを押さない限り抜け出せない。

「単体ソフト版B2 はなくす!」宣言されたからには我ら下々のB2ユーザーには選択の余地はない。

当社もしぶしぶ引越テストなどしている。

しかし、ずばり、B2クラウドに、移行するだけのメリットもモチベーションもはないというのが、本音である。

このように既存のB2ユーザーをクラウドへ強要中のヤマト運輸さんだが、まあ、10月31日の終了は無理だろう。ユーザーはなかなか保守的である。


延期ではなかろうか?


本当に10月31日でもって、アナウンス通り、きちんと単体ソフト版B2を動作しないようにしたら、日本中で混乱が発生するだろう。

大きな会社さんは別として、個人事業主や当社のような小規模企業にはIT担当者はいない。わずかな移行作業もハードルは高い。

そこで思うのだが、今回も、技術的に移行できないユーザーや、やる意志がないユーザーなどから、いろいろな不満がでて、「延期します」というアナウンスを準備していると予想している。

今までのヤマト運輸のやり方は優柔不断で、アナウンスとやることが違う事例はそれなりに見てきた。


ユーザーメリットはあるか?


なぜヤマトさんは単体ソフト版を廃棄したいのか、おそらくサポートコストの削減と思うが、本当のところはわからない。

クラウド版はブラウザーベースのインタフェースになる場合が多い。B2クラウドもブラウザベースである。

PCを所有しないユーザーでも使えるし、専用ソフトのインストールも不要だし、ユーザーの裾野を広げるメリットは大きいだろう。

しかし、ある程度のヘビーユーザーだと、ちょっと使いにくい。

他のプログラムで自動化して使うことになると思うが、その部分の開発は各ユーザーで負担することになる。ヤマトさんにとっては痛くもかかゆくもない話。

しかし、ユーザー側のメリットは?

既存の、ほぼすべてのB2ユーザーには実質的メリットはないと思う。

中にはメリットのある人もいるのかな? 少なくとも当社にはメリットは全然ない。

それどころか、顧客の個人情報をクラウド、つまりインターネットに露出したサーバに置くわけだから、情報漏洩が心配だ。


個人情報の漏洩リスク


個人情報が漏洩し、責任問題が発生した際はヤマト運輸さんにはぜひ逃げないで欲しいと願うばかりだ。

ヤマト運輸・法務部の先生方が、万全の抜け道を契約書内に準備しているだろうし、氏名・住所・電話番号・メールアドレス程度は漏れても問題ないという考え方かもしれない。

本音はわからない。クラウド推進派はその程度が怖いならクラウドなんかやれないという気持ちはたしかにあるだろう。


・・・とそんなわけで、単体ソフト版を使いたいユーザーには何のメリットもないクラウド版への強制移行、不満はあるが、下々の我々は従うしかない。慎ましく準備しつつ見守っている。


気づいたこと


※移行準備中で気づいたこと

・ブラウザはIEを使用のこと
 はじめFireFoxでやっていたが、ハングアップする、細かい設定ができないなどのトラブルが散見される。

・夜中から午前7時まで使えない
 クラウドやインターネットの便利さは24時間・365日使えることだが、夜中は使えないそうだ。


(続く・・・)

<< ソフトバンクからドコモに SMS< | >ハンバーガーボタンを捨てる >>
search
layout
admin

[▲page top]