ネットからできる法人間の海外送金、楽天銀行
- (2012-09-25 11:40:43)
大手都銀さんには魅力的な海外送金サービスがない
中小企業の当社でも海外企業さんとの直接取引きが多くなってきている。当社の場合、今まで通帳を三菱東京UFJ銀行の窓口に持参して手続きを行っていた。手数料は7,000円。1,000円の送金でも7,000円である。
先日の取り引きでは3万円の商品を海外から送ってもらた。
まずサンプル見本取り寄せ送料がDHLで1万5千円、商品の送料が2万5千円、送金手続きで7千円。窓口での手続き時間30分。
銀行に実際に出向き紙に書き込む無駄な手間と時間プライス・レス。
楽天の海外送金サービス
モノの送料、とくに見本など100gもないようなモノでさえ1万円を超える送料はなんとかしたいが、とりあえず送金手数料を早急に何とかしたい。
まずは銀行手数料を何とかするために楽天銀行に海外送金サービスを申し込む。申込みは郵送。これが負担だが1回だけなので我慢する(私の場合、会社の届け印が違うとの理由で差し戻された)。
1週間ほどでIDを発行してくれる。発行通知はメールできて、実際のIDは楽天銀行のアカウントにログインした状態でセキュアメッセージでもらえる。ここはグッド。
楽天銀行のアカウントとは別物の海外送金用アカウント
しかし、海外送金用のアカウントは予想外にも楽天銀行の法人アカウントとは完全に別のアカウントだった。しかも2種類。
「送金者用」と「承認者用」。
一人で送金作業を行う会社も、担当者とスーパーバイザーの2名体制の会社だろうと無関係に2種類もらえる。
手続きは「送金者用」でログインして行い、「承認者用」で再度ログインして承認することで、実際の送金が完了するという仕組みなっている。
送金作業の流れ
送金作業の流れは下記の通り:
(1)楽天銀行サイト
・楽天銀行Webサイト →
・「法人のお客様」ボタン →
・「海外送金専用ログイン」(WESTERN UNION) →
(2)送金者用アカウントでログインし送金リクエストを作成
・「設定管理」 →
・「受取人の登録・変更」 →
・「海外送金手続」 → 「送金手続」 → 「送金通過」を選択すると登録済み相手が表示される
・「送金作成」 →
・「承認依頼」の状態で保留する → 承認者アカウントでログインし直して承認する
(3)承認者アカウントでログインし承認
・「海外送金手続」 → 「承認」 → 「送金内容の確認」 → 「承認」(このボタンが見えにくい。左中央部より下)
最初に「受取人」を事前登録して、実際の送金作業を行う。
「受取人」の登録内容は、住所や相手の取引先銀行口座やSWIFTコード(BICコード)などが含まれる。
基本的にIBANコードを入れるとまずはよさそう。
IBANには、国と銀行名・支店名・送金相手の口座番号が含まれている。スペース入りのコードは、スペースを削除して入力する。
「受取人」事前登録は、同じ会社さんに何度も送金する際は、非常に便利。
銀行の窓口だとこれができず最初から海外送金申請用紙に手書きを繰り返すので、これだけでもありがたい。
送金が完了すると指定のメールアドレスに「送金完了メール」が発信される。
これは取引先に送信することを想定した機能と思われるが、これを自分宛にしておき、それを手作業で相手に転送することがよいかもしれない。
「決済通貨」をJPYにすると、その日の外為レートで表示されるが、実際の決済時には外為レートが変動している場合もあるため実際の送金額に上下が発生するケースもある模様。
楽天の海外送金サービスを利用して気づいたこと
●送金システムを運営している会社:
実際のシステムは、WESTERN UNION社という海外の銀行さんのもののようだ。
海外送金用アカウントは、楽天銀行とは別のモノだったし、ログインしたあとの画面も、楽天銀行のロゴこそでているが、楽天のシステムでないことは瞭然。
WESTERN UNIONに直接アカウントが作れるのなら、そちらがよい人もいるだろう。
●実際の送金手数料:
手数料の説明では、いろいろなケースがあって、よくわからなかったが、実際の送金手数料は結果的に今回 2,000円 だった。