ふたたびのISDNダイヤルアップ
- (2012-02-11 06:54:18)
昔はダイヤルアップだったな
インターネットが常時接続になって久しい。昔はアナログモデムでダイヤルアップしていたものだが、いつしかISDNになり、ADSLやひかりケーブルになった。
思えば、ISDNの使用期間はかなり短かったような気がする。
寿命が妙に短かったISDN、大プロジェクトの頓挫
NTTさん肝煎りの回線技術だったが、既存の電話線(インフラ)がそのまま利用できるADSLが普及すると突然存在意義がなくなり、うち捨てられた印象が拭いがたい。
NTTさんの大プロジェクトは何だったのだろう。ADSLの出現を予想できなかったとはとても思えないが、当時は豊潤は開発予算があって技術者好みのプロジェクトがいろいろできたという事情もあるのかもしれない。
世界のテレビ技術のスタンダードを牛耳ろうと試みて、軽く頓挫したNHKさんのハイビジョンのようなものか。巨人たちの大プロジェクトは今も昔も頓挫するものが多い。
帰ってきたISDN
と、こんな感じで忘れていたISDNが突然、生き返った。ニッチもサッチもいかないVDSLに不安を感じ、バックアップ回線として復活することになった。祝!ISDN。
黄ばんだターミナルアダプターでもOK!
ISDN用のターミナルアダプターはどこのメーカーさんもとっくの昔に生産中止。
しかし、オークションはありがたい。選り取り見取り状態で昔の名器が選べる。多少黄ばんだブツもでているが、とにかくタダのように安く購入できる。
未だダイヤルアップサービス継続のプロバイダーに感謝
プロバイダーさんのISDNダイヤルアップサービスに新規加入しサービスイン。
今時ダイヤルアップコースが残っているのか、やや心配したが、需要はあるようだ。Fax同様、急激に需要は減少しても今後は薄い需要ながら低コストで長期間、生き残るのだろう。
継続可能なビジネスモデルだろうか?
ダイヤルアップはプロバイダーにとってみれば赤字運営だろうか? それとも案外、おいしいビジネスだろうか?
設備償却も終わり実質的にライバルなし。壊れずに作動してくれる限り、むしろ自動的に利益を生み出す「非競争物件」、「サービス終焉時の終身ビジネスモデル」に落ち着いているのかもしれない。
我らユーザーにとってもありがたい構図である。
問題はプロバイダーさんの設備が壊れたとき、もはや部品がないという状態も発生し、そして、突然サービス停止という事態もありうる。まあ、そこに至るまでにはまだ何年か余裕があるだろう。
FAXカードからアナログ接続、往年のオンラインを再体験
ブラウザIEの設定画面からダイヤルアップ接続を追加した。ダイヤルアップしてみると、な、なんとPC内の内蔵のFAXモデムからアナログでダイヤルアップした。
(私のPCにはFAXモデムが入っている。最近では珍しいらしいが、これはあと10年は使うと思う)
アナログモデムでも接続はできたが、14.4kbpsとか56kbpsとかくらいか。
ISDN64kbpsと大差ないかもしれないが、接続時の「ガー・ピー、ジュルジュルジュル」はしびれる音だ。往年の「オンライン」が彷彿された。
ISDNターミナルアダプターのダイヤルアップ方法
どうやってISDNターミナルアダプターから直接デジタルでダイヤルアップできるのか、全然思い出せなかった。
ネットを引いてみると、ターミナルアダプターを新しいモデム(ハード)としてOSに認識させ登録する前準備がいることが判明。
ハードとして認識させるにはメーカー提供ドライバーも必要。それもメーカーサイトからダウンロードしておくこと(未だドライバーの提供をしてくれるメーカーに感謝)。
コンパネ→モデムでターミナルアダプターを登録してうまくいくようになった。
バックアップ回線のセットアップはこれで完了。テストしてみるとWebは信じがたく遅く使い物にならなかったが、メールは問題なかった。
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