同報DMは、テキストからHTMLメールへ? 作り方と送信方法
DMメールを送る際、プレインテキストかビジュアル的にインパクトがあるHTMLか、未だ悩ました(2011/11/27 小平探検隊)

HTMLメールの普及度



HTMLメールは、一斉同報DM、おしらせやメルマガの主流になりつつあるのか?

自分のメールアカウントにやってくるこの種のメールは、HTMLメールが主流になりつつある印象を受ける。

海外ベンダーは概ね、HTMLメールに移行した感がある。

海外ベンダーのHTMLメール事例



Googleアラートは画像なしのHTMLメール。

Facebookも画像なしのHTMLメールか、「『いいね!』と言っています」メールは、いいね!の本人のプロフィール写真を添付(正確にはリンク画像)したHTMLメール

(プロフィールに個人写真をアップしている人は自分の写真がFacebookによって世界中に拡散されているので嫌な人は気をつけたい)。

Amazonは、広告用にはHTMLメールを主体とし、注文明細などはプレインなテキストメールになているが、ときどき変化しているようだ。試行錯誤中らしい。

GodaddyやNetworkSolutionsなどは完全にHTMLメール。PayPalもHTMLメール。

日本企業のHTMLメール事例



一方日本のベンダー。日本で、HTMLメールを昔から流しているのは楽天。ド派手なHTMLメールはドンキ風。悪趣味なデザインが際立っている。

最近、もらったJNBやmixiからのメールはHTMLメールだった。以前はプレインテキストだったように記憶しているので方針変換したのだろう。

しかし、2011年暮れ現在、日本のメールDMは、まだまだテキストメールが圧倒的に主流だ。

HTMLメール採用の判断



日本でのHTMLメール普及度は、おそらく消費者のHTMLメールに対するイメージの影響も大きい。ネット・リテラシーの高いユーザは昔から、HTMLメールを嫌う傾向にあるし、そういう文化がインターネットにはまだ根強い。

しかし、一般に公開されているアンケート結果を見るとテキストメールが好ましいと感じるユーザは25%程度で、あとはHTMLメールでもよいか、少なくとも毛嫌いしている人々ではない。

またそのテキスト派25%の中でも「毛嫌い」してHTMLメールに悪い印象を抱く層となると、その10%もいないだろうから、25%の10%で、全ユーザーの2.5%程度の人には「HTMLメールを送って逆効果」ということになるのではなかろうか。

HTMLメールがもたらすビジュアル的なインパクトと、企業イメージを損失する比率を計量すると、HTMLメールDMに移行する企業は、今後増加傾向に向かうだろう。

HTMLメールの作成の基本



通常のHTMLページ制作と同じながら、ユーザ側のメールソフトの多様性を考慮して、ごく基本的なHTMLにすること(たとえば、レイアウトは<table>タグだけで作る)。

シンプルなHTMLを作成するためにHTML作成ソフトなどはむしろ有害。試しにホームページビルダーを使用してみたが、ベンツで近所のコンビニに買い物に行く感じだった。

また、このHTMLページを公開するために、HTMLメールとは、微妙に内容を変えたHTMLページも必要になる。文字コードの問題や、リンク先のhttp://・・の明示的な表示など。

HTMLメールのもっとも簡単な作成方法は、自分宛にきた秀逸なHTMLメールを参考に改編すればすよい。

海外の一斉同報ソフトには優れたHTMLメールテンプレートがてんこ盛りされているので、これらを改変すると案外簡単に作成できる(かもしれない。試していない)。

HTMLメールの作り方、5つの方法



(1) HTMLメールで使用するHTMLタグは、ごくわずか。HTML作成ソフトなど使わず、手書きで書く。

(2) meta部分は、キャラクター設定の文字コード指定をISO-2022-JPにする

   ※注意:(Web公開用は、Shift-JISやUTF-8に。ISO-2022-JPで作成したテキストファイルをwebにアップしてもファイル自体JISとなりエラーとなった。Shift-JISならファイル自体もShift-JISにする)。

(HTMLページ例)

<HTML>

<head>

<meta http-equiv="Content-Type" content="text/HTML; charset=ISO-2022-JP">

<meta http-equiv="content-style-type" content="text/css">

<title>おしらせ</title>

<style type="text/css">

<!--

.txt10 { font-size: 10px; color:#333333; line-height: 1.3; }

.txt11 { font-size: 11px; color:#cccccc; line-height: 1.6; }

-->

</style>

</head>

(3) CSSは外部ファイルでなく、すべて埋め込み。複雑なCSSは使用しない。

(4) レイアウトの基本は、<table>タグのみ。

(5) 画像は、外部サーバに置き、フルパス指定(送信するときも画像は添付しないこと)。サイズ指定(<width><height>)もした方が安全。

(番外) よけいなコードは書かない。よけいなコードは、仮にエスケープやコメントアウトしていてもメールソフトによって誤作動のモトになる。

HTMLメール、メールソフトと設定による挙動の違い



これだけシンプルに作成しても、HTMLメールは受け取る人のメールソフトやその環境・設定によって表示のされ方がかなり違う。表示されないソフトもあるし、表示されないよう設定している人も多い。

・Outlook Express:デフォルトで表示(ただし、画像は表示せず)。「画像がブロックされています。ここをクリック」で表示

・Thunderbird:デフォルトで表示せず。「リモートコンテンツを表示」で表示

・Becky! デフォルトで表示せず。設定(「全般的な設定」-「メール表示」-「HTMLメールの表示」)で表示

・Yahooメール:デフォルトで表示(ただし、若干レイアウト崩れ、背景色の飛び)

・gmail:デフォルトで画像表示せず(画像表示ボタンがあるが押しても表示せず)

・Windows Live メール:Outlook Expressと同じ。

・秀丸メール:デフォルトで表示せず。自動表示の設定もなく添付ファイルをダブルクリックでブラウザによって表示。

メールソフトによるHTMLメールの作成&送信方法



送信用ソフトは、試したものは、OutlookとThunderbird。

Outlook、HTMLメール作成&送信方法



正確には「Outlook Express」。HTMLページを作成して、そのコードをコピー&ペイストする方法とテンプレートとして取り込む方法がある。

●テンプレートの取り込みとしてHTMLメール作成:

あらかじめHTMLページを準備しておく。

・「メールの作成」-「ひな形の選択」テンプレートとしてHTMLメールファイルを選択

●新規にHTMLメール作成:

・「メールの作成」-「書式」-「リッチテキスト(html)」-本文の下に「編集」「ソース」「プレビュー」のタブが出るので、「ソース」を選びペイスト

※画像を添付せずに送る方法:

・「書式」-「メッセージに画像を添付」のチェックをはずす。

※送信はHTMLとテキストのマルチパート方式。テキストはHTMLメールのソースからタグをそぎ落として生成している模様。

Thunderbird、HTMLメール作成&送信方法



・「作成」-本文で「挿入」-「HTML」-HTMLメールの内容をペイスト-「オプション」-「送信形式」-「HTMLとテキスト」

※画像を添付せずに送る方法:

画像を個別に選んで「挿入」-「画像」-「この画像をメッセージに添付する」のチェックをはずす。画像を添付せずに送る方法が面倒だ。

※送信は「HTMLのみ」or「テキスト」or「HTMLとテキスト」選択できる。

一斉同報ソフトによるHTMLメール送信「同報@メール5」



検索すると数社の同報メールソフトがでてくるが、HTMLメールに対応しているものもその性能はいろいろ。

有料ソフトでも、とても使い物にならないレベルの製品もあった。嘆いても仕方ない。個人は優秀なのにソフト開発会社の製品は目を覆いたくなるような製品が多いのは、日本の社会的な問題だ。

下記は、「HTMLメールの作成・編集・送信」部分のみの評価。ユーザーリストの作成やメンテナンス性、自動登録・自動削除などの機能性は不問。

【国内の同報メールソフト】

・同報@メール5:HTMLメールの編集も送信もしやすい。※編集は「HTMLパート」「テキストパート」と別れており「HTMLとテキスト」両方を送りたいか「HTMLだけ」かを選択できる点がよい。

・Mail Distributor:フリーソフトながら、一斉同報ソフトとして個人的に最も高い評価をしているソフトだが、残念ながらHTMLメールには対応していない。

一斉同報ソフトによるHTMLメール送信 海外の製品



【海外の同報メールソフト】

そもそも「同報メール」を英語で何というか知らないので検索は苦しかった。クリクリやっているうちに出てきた下記の「email Marketing」ソフトあたりがそれだろうか。

http://www.mobilserver.com/email-marketing/email-marketing-reviews.sHTML

試行錯誤の結果、次のようなワードをキーワードとして検索するとゾロゾロでてくることがわかった。

・bulk mailer

・mass mailer

・personalised email

・mailing list

・newsletter publishing

・subscription manager

今日は下記のソフトをトライアルしてみた:

一斉同報ソフトによるHTMLメール送信「KMailer」



非常に多機能。SMTPサーバをいくらでも設定できるところを見ると相当凄いバルクメールの発行を想定している模様。製品説明も文字通り「Bulk Email Software」。

ユーザリストの作成はデータベースとのダイレクトな連携(ODBC?)も想定されている。

HTMLメールは編集しやすく送信しやすい。こなれたソフト。HTMLメールのテンプレートが充実。エンタープライズ版でも2万円弱でお値打ちだが、残念、日本語が文字化けを起こす。

一斉同報ソフトによるHTMLメール送信「1st Mass Mailer」



KMailerよりライトなソフト。非常に使いやすく、送信用メールのタイトルが文字化けする(Fromパートに日本語が使えないなど)が、日本語でも基本的にOK。

HTMLメールは編集しやすく送信しやすい。送信速度も速い。69ドル。今回これを購入。

※HTMLメール作成・送信機能あり。

※送信は「HTMLのみ」か「テキストのみ」。「HTMLとテキスト」は選択できない。

※残念ながら送信ログが残らない。

※アドレス帳などのデータや設定は、\My Document\1st Mass Mailer に生成される。

HTMLメール、無駄なコードは書かない:Thunderbirdの場合



HTMLメールを制作の際、HTMLページとしても活用するため、<head>部分を下記のようなコードにしていた。

<!-- <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"> -->

<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=ISO-2022-JP">

当然、受信用のメールソフトは、Shift_JISはエスケープしてISO-2022-JPをエンコードの文字コードとして採用されると考えていたが、Thunderbirdは、コメントアウトの<!-- -->が効かないらしい。受信メールが文字化けになる。

他のテストしたメールソフトはすべて効いていたが、こういうこともあるので、無駄なコードはHTMLメール中に残さない方が無難である。

HTMLメールとテキストメールの同時送信(マルチパート)



HTMLメール作成可能なメールソフトは、HTMLメールを作成するとテキストメールを自動的に生成してマルチパート化して送信するソフトが多い。

生成方法は、HTMLタグをすべてそぎ落としテキストパートとして出力しHTMLメールと一緒に送信しているようだ。Outlook Expressがそれで、Thunderbirdは選択できる。

さらに同報@5は、自動生成にプラスして個別にテキストパートを編集して送信する機能が付いている。HTMLパートとテキストパートを別々にしたい送信者には重宝だろう。

1st Mass Mailerは、マルチパートタイプでない。HTMLメール or テキストメール。

送信オプションは「HTMLのみ」か?or「HTMLとテキスト」か?



HTMLメールを読めないメールソフトを使用しているユーザを考慮すれば、「HTMLとテキスト」がよいと思われがち。

しかし、考えてみれば、携帯電話を除けば(現状、ケータイも表示可能な機種が大半)、今時、HTMLメールを表示できないメールは見たことがない。

表示しない設定にしている人はいるが、その気になれば、ワンクリックで見ることができるメールソフトがほとんど。

圧倒的なユーザ数のOutlookやgmail・yahooなども画像がデフォルトで出ないにしても基本的にレイアウトはHTML出力でHTMLメールを表示する。

また、Beckyは「HTMLとテキスト」の場合、デフォルトではテキスト優先で表示するが、もし「HTMLのみ」のメールを受信したら、Beckyも最初からHTMLメールを表示する。

中途半端なテキストがくるより・・・か?



「HTMLとテキスト」送信で、最初にテキストパートが表示されるとき、クライアント側では、どうしても中途半端なテキストになる。

つまり、「中途半端な読めないことはないメール」が来ることになる。

どちらがいいか?

海外の人々はバッサリと「HTMLのみ」の人も多い。送信者のポリシーの問題。

大企業さんの場合、テキストパートとHTMLパートを個別に編集して、テキストパートに「HTML形式のメールです。正しく表示しない方はこちら」といった感じのところも多い。

しかし、相当のメリットやロイヤルティの高い場合を除き、数ある広告メールの中で、わざわざURLをクリックするユーザはいない。

私はそろそろ「HTMLのみ」でいいのではないかと感じている。

「HTMLのみ」で仮に読めない場合でも、顧客が自ら崩れた文章に残されたURLをクリックしたくなるくらい顧客にとって価値あるメールを毎回流すべきだし、クリックしたくなるほどロイヤルティを感じる企業に自ら成長することの方がはるかに重要だ。






  • (2011-11-27 13:07:57)
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