システム担当者が不在時のトラブルの事前回避
- (2011-08-31 11:48:21)
突然動かなくなったプリンタのトラブル事例
プリンタが突然動作しなくなった。その前日まで問題なく動いていただけに不可解な現象。
「昨日まで動作していた」ものが急に動かなくなると何が悪いのか原因の特定さえとっさに思いつかない。
結果的に何らかの理由でIPアドレスが変化しソフト的な通信コネクションが切れていた。
そういえば、新しいPCをLANに接続するため他のLANケーブルを抜き差ししていたが、その過程で何かやってしまったのだろう。
IPを設定し直すことでトラブルは乗り越えたが、こういうトラブルはムダである。このプリンタは関しては、今後DHCPを利用せず、固定IPにすることで、今後の同じトラブルを回避できる。
トラブル発生リスクは極力抑える
昔の電気製品と違い、PCやIT機材はスイッチを入れるだけではダメで何らかの「設定」が必要なものが多い。設定はシステム担当者以外には大きな負担。
・設定しなくてよいようにデフォルトで動作する環境を構築
・設定はその方法と内容をシステム担当者の頭の中でなく、外部に記録して第三者も見ることができるようにしておく。
特にシステム担当者が不在時に発生するトラブルはビジネスの継続性に問題がある。システム担当者が不在時に起きたら困ることは日頃からリストアップしておくことが大切。
「システム担当者が不在時に起きたら困るリスト」
Todoリストと同じだ。
手を打つべき内容がビジュアル化される。
これがあるだけでも、システム担当者は出張など不在にする時点で事前準備もスムーズにできるはず。
そして、重要なことは、「困るリスト」は人間の体質上、後から作成することはないので(トラブルになって作成することはあっても)、システムや機材を導入・設置しるタイミングで必ずリスト化する習慣にしたい。
つまり、最初からトラブルを想定した運用ポリシーを描く態度が、システム担当者の持つべきスキルだろう。システムや機材を導入して「便利になったね」ではまだ未熟という覚悟が欲しい。