CMSを試す・・・PukiWiki
- (2009-02-13 10:59:51)
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ブログシステムには満足している。テキストを流し込むだけでページの生成と既存ページとのリンク生成や既存ページとの整合性を調整してくれる。
WEBのコンテンツは、今までHTMLタグを入れて一つ一つページを制作していたもの。ブログシステムの登場は、文屋さんがシステム・デザイン・レイアウトといった雑多な行程から解放され、純粋にコンテンツ(記事)の制作だけにより多くの時間と労力を投下できる環境を提供した。
文屋さんの生産性は格段に上がった。多少の不自由はあっても魅力は大きい。ブログが多くの文屋を魅了した原因だと思う。
これに味をしめてブログに触れて依頼、私の中では「これからのWEBサイトはCMSで構築してくもの」という考え方にすっかり変わった。
しかし、ブログはニュースやログ、記録のようなタイムライン(時系列)方式の記事制作や情報公開には向いているものの、書籍のようにあるテーマを取り扱うまとまった知識の体系をまとめるには不合理である。ブログとは違ったCMSが欲しいと捜している。
ネットを検索するとXOOPSやEC CUBEのようなものがいたるところに露出しているが、私が捜しているものはサイト全体を丸々リプレースするCMSではなくそのときどきの目的に応じた小さなCMSから積み上げたい。
今回は「書籍のようにあるテーマを取り扱うまとまった知識の体系をまとめる」CMS。
「○○事典」なるサイト制作を計画している。ブログでは無理だし、大型のコマース用CMSでは大きすぎる・・・と捜しているうちに「wikiクローン」なるCMSがあることを発見。Wikipdiaの中身はよくわからないものの、その存在はもちろん知っている。wikiクローンというからにはWikipdiaのシステムに近いCMSだろうか?
PukiWikiをダウンロード。試す。インストール自体は極めてスムーズ。ファイルのパーミッションの設定で多少動かなかったが、とりあえずラッキーセブン「777」で動かすと1時間もせずに動作するようになった。
問題はWikipdia文化を私は知らないので、そもそものスタートラインから難解に感じた。
新しいページの作成のし方が全然わからない。
また、記事の書き込みには独特のタグが準備されており、装飾やリンク付けはタグで行うらしい。タグの種類はたいして多くないだろうが、とりあえず「書き方の流儀」(文法)を修得しないといけないらしい。これは少々気が重いハードル。
そして「ヘルプ」を読んでいて悟るところがあった。
質問:「誰かが書き込みを書き換えてしまう」
解答:「Wikiとはそういうものです」
なるほど。私ははじめてWikiシステムの何たるかを理解した。これはキーワードベースのグループウエア。キーワードオリエンティッドな解説集。しかも不特定多数の参加者の加筆で構築する知識データベース。
新しいキーワードに説明を継ぎ足していくことで新しいページを増殖していくシステムらしい。過剰に残されるログもそれは必要だろうし、誰もが書き込みを加えることができるのも納得できた。それが目的だから。
自分だけが書き込めばそれなりに本のように体系たった知識ベースは構築できそうなので使えないこともない。しかし、Wikiシステムの前提条件自体が今回の私の目的とはズレている。システムは大きく、PHPプログラムを解析できない私の手に負えるシステムではない。
しかし、かなり素敵なシステムで、キーワードオリエンティッドな解説集の制作には理想的だろう。データベースを必須としない点もうれしい。日本のケータイブラウジングに対応している点のメリットは大きい。いつの日か利用してみたい作品。
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