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IPやクッキー以外で個人を特定する時代?
  • (2010-05-23 11:55:30)

IPアドレスとクッキー:個人識別の手法



サイト訪問者が同じ人かどうかを識別する手法としてIPアドレスやクッキー(cookie)が利用されている、と私は考えていた。

欧米人は頻繁にクッキーを削除、もしくはブラウザーの終了時に自動的に削除する対策を講じている人が30%いるという調査結果をどこかの記事で読んだ。

ネット上の行動追跡は可能な時代



ログイン以外で個人特定ができればサービス向上に役立てることができることは事実。しかし、余計なお世話である。

銀行のATMでたまたま自分の誕生日にお金を引き出すと「お誕生日おめでとうございます!」などといったチープなメッセージがでればどうだろう?うれしい人はいないどころか不愉快に違いない(こういう銀行が昔存在していた。日本の銀行の先行きが心配されたものである)。

住所や電話番号、クレジットカード番後など個人情報の収集はもちろん、ネット内での消費行動や訪問サイト、政治的傾向などのデータ収集も可能だろう。アメリカ人なら好きそうなことだから実際にそういうプロジェクトも進行しているかもしれない。

クッキー&IPアドレスなしでレコメンデーション



今日、簡単な実験をしてみた。ブラウザーからクッキーを削除しルータを操作してIPアドレスを変更した。これで個人特定はできないと予想した。

そして、amazon.co.jpを訪問するとログインしていないのにパーソナライズ化された「おすすめの商品」が表示されていた。クッキーとIPアドレスを削除しているので、どうやって私の訪問を「私」と認知できるのかとても不思議だった。

amazonの強力なレコメンデーションエンジンにも驚くが、今日は個人特定の技術の進歩に驚かされた。

IPとクッキー以外で個人を特定できる時代



もはやIPやクッキー以外で個人を特定する時代に突入していることを知る。

「クッキー以外で個人特定 ブラウザー」で検索すると『Webブラウザの「指紋」でユーザー特定、行動追跡に利用も』というニュースが山のように様々なサイトで掲載されていた。最近のニュースだ。

それによると個人特定はクッキーではなく、下記のソフトウェアの「設定情報」と「バージョン情報」が利用されている模様。個人識別率は94%。これだけ高ければほぼ「同じ人だろう」という推測の上でレコメンデーションをしてきてもおかしくない。

・OS

・ブラウザ

・プラグインの設定

amazon.co.jpがこの技術で個人特定を行っているかどうか判断しがたい。たとえば、個人端末からWebサーバーまでのルーティング情報なんかも個人特定に利用できるかもしれない。どういう技術で個人特定がされているにせよ、IPやクッキー以外の何らなのワザで高い確率で個人特定を成功させているように思われる。

IPとクッキー、今となっては古典的個人識別子



IPアドレスとクッキー、もはや古典的個人識別子となっていたことを知る。






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