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ECサイトには、クレジット決済より有利なPayPal
  • (2010-01-22 06:31:17)
ネット上のプレゼンスが高まるPayPal

フラッシュ画像をカンタンにネット上で制作できるBannerSnackに加入したり、ソフトウェアを購入したりレジストラのNetworkSolutionsでドメインを申請したり、先月から何度か海外のサイトで買い物をした。

海外サイトで立て続けに買い物をしたのは久しぶり。「海外サイトショッピング=クレジットカード決済」が私の中の常識だったが、気づけば今回買い物をしたすべてのサイトの決済画面に下記のような選択が与えられていた。

PayPal or CreditCard

どこのサイトでも表示順位はPayPalが先だった。感じるモノがあった。

「PayPal」決済ボタンを他の決済手段より先に表示されるECサイトが増加中

ECサイトを構築したり運営している運営者がWEBサイトのコンテンツを管理しているとクリックボタンの表示順位にはそのECサイトの意志が如実に反映されようになるもの。

クレジットカードよりPayPalで決済して欲しいというECサイト側のメッセージが読みとれる。

海外のクレジット決済事情は不明だが、おそらくECサイトにとっては決済手数料の点で、PayPalが有利なためだろう。

PayPalのグローバルな普及度を考えるとクレジットカードの国際ブランドに対しても強大な交渉力と発言権を有すると考えられる(*1)。世界最大のクレジットカード決済サービス量販店。そのため安価な手数料がそのままECサイトにも適用されている結果と見る。

(*1) PayPalの2009年末の使用状況:「登録アカウント数2億以上、アクティブユーザー数7800万」(出典不明、インターネットで検索すると山のようにでてくる。出典不明だが、ありうると考えられるので引用)。アクティブユーザーが1億人いれば世界一のクレジット量販店である。

こざかしい日本のクレジット決済代行サービス会社

当社もクレジット決済を導入しているが、購入金額の5%程度の手数料は一般的だとしても、実はカタログや料金表に現れない、または欄外に小さなフォントで記載されている他の手数料、たとえばシステム使用量などの名目の手数料が上乗せされるケースがある。

それは、契約後に多くのECサイトの怒り買うものである。

料金表だけを安く見せるためのマーケティング上の小手先対策ながら、結果的に中小のECサイトは、なんだかんだと6%-9%程度の手数料がチャージされていると推測される。

ギリギリの採算ラインで商売を行っている中小のECサイトには大きな負担になっている。

もちろん、売り上げが大きくなればクレジット決済代行サービス会社との交渉力も生まれる。しかし、我ら中小ECサイト、中小企業にはどうしようもない高嶺の花よ。

また仮に交渉できたとしてもその手間さえ惜しい。相手によって手数料を変えるなら条件を明文化してほしいところだ。

ECサイトにとって安価なPayPal手数料

PayPalの手数料は明らかに安い(2.9%〜3.6% + ?40)。そして、不明瞭な派生チャージは発生しない。

PayPalとて天下を取り寡占状態が創出されれば、楽天が加盟店に対して行った政策同様、後々規制強化や手数料の増額という対策もでてくるだろうが、今のところECサイトに有利なサービスに見える。

PayPalの日本法人は、日本語化や日本語でのサービスをまだ本格化しているととても思えないが、準備が整備されると雪崩を打って日本のECサイトはPayPalに乗り換える可能性がある。

当社もショッピングカートや決済システムがPayPalに対応できるようになれば優先順位を変える予定である。カート会社にPayPalへの対応・開発依頼(というより「お願い」。共用カートなので)をかけているが今のところ実現していない。

日本でのPayPalアカウントホルダー数はまだまだと推測されるものの、黒船襲来の足音は確実である。

インターネット時代の特性である「1強多弱」(1社だけが極端に強く、他社はロングテール的に無限に弱くなる)だけでなく、この種の取次ビジネスはネットでは多数のプレイヤーは必要でないので、時間とともにロングテールの先の方から崩壊し世界で数社しか残らないのではなかろうか。

日本のクレジット取次(クレジット決済代行サービス)会社は残念ながらテールの先の方に位置する。

ECサイトにとっても顧客にとっても有利なPayPal

ECサイト運営社の立場からするとPayPalで決済を選択する顧客には何らかのボーナスチャージをバックすることも可能だろう。

そういうECサイトが増加すれば、顧客メリットは増加し、PayPalユーザーも増加し、それがさらにPayPal対応ECショップを増やすという増殖スパイラルの予兆が始まっている。






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