- (2013-06-25 15:55:00)
このまま床に落ちてしまいたくなる睡魔
昼食後など、睡魔に襲われることがある。イスから転げ落ちてそのまま眠ってしまいたい。睡魔や覚醒を引き起こす脳内物質
この急激に発生する睡魔は当然、脳内物質のなるせるわざと空想している。それが何なのかはわからない。 検索してみた。睡魔や覚醒を引き起こす脳内物質はわからなかったは覚醒物質のヒントを見つけた。「オレキシン」という視床下部で作られる脳内伝達物質(脳内ホルモン)が、睡眠の覚醒に関わっているらしいという記事を読んだ。発見は1998年。比較的新しい。
単純にオレキシンと脳内血流に投下すると?
ならばこれを脳内に投下すれば、いいかもという発想はあまえりにも単純すぎるが、不思議なことに医学界ではこんな単純な発想の実験が行われていてたまに大きな成果を生むことがある不思議な世界。ということで、オレキシン・サプリメントを誰かがすでに作っているだろうと考えたが、これによる医薬品やサプリメントはまだ商品化されていないようだ。
ただ、こんな記事があった。nasal spray(鼻腔スプレー)で、鼻の毛細血管にorexinを投下するという実験。おサルさんや米軍でも実験されている模様(to help troops stay awake with the fewest side effects):
--------------(引用)-------------- Snorting a Brain Chemical Could Replace Sleep
A nasal spray containing a naturally occurring brain hormone called orexin A reversed the effects of sleep deprivation in monkeys, allowing them to perform like well-rested monkeys on cognitive tests. The discovery's first application will probably be in treatment of the severe sleep disorder narcolepsy. --------------(引用ここまで)--------------
そう簡単ではない
ふーん。 鼻腔にオレキシン・スプレーを噴射するらしい。鼻腔の毛細血管からオレキシンを取り込むという発想らしいが、血中に取り込まれても、オレキシンはペプチドとのこと、脳血液関門は通れないだろう。当然、食べてしまえば消化され分解されるので意味がない。まあ、でもおサルさんのテストでは「orexin A 鼻腔スプレー」はそれなりの効果があったとのことで、そのメカニズムは不明。実用化はまだまだ先だ。当然、FDAのお墨付きを得て商品化されるにしても10年や20年は軽くかかる昨今。すぐに入手できる手法はない。