ドミノピザ『ニッポン応援プロジェクト』
  • (2022-08-20 15:19:33)

ニュースで取り上げられるインパクト価格

「持ち帰り半額」で、さらに「応援プロジェクト」とかで『ドミノピザ・デラックス Mサイズ』がさらに安いことをたまたまネットニュースで知った。

定価「2,000円」 → お持ち帰り半額「1,000円」 → 応援プロジェクト「600円」

(「持ち帰り半額」?・・持って来てもらうことに消費者は「2倍の金額を払ってよい」と考えている事実も新鮮な驚きだった)

新規顧客や休眠顧客を掘り起こすマーケティングと思われる。

ドミノピザに対する個人的イメージ

今までドミノピザは1~2回配達してもらったことがある。印象としてはお値段は高いが、写真の豪華さほどのおいしさはなく食べた後の満足感もいまひとつ。

ある企業さんで働いていた頃、夕方になると夜食としてスタッフの誰かが残業しているメンバー分をよく注文していた、会社経費で買えたので。

Lサイズ3~4枚、コーラ10缶といった感じで1~2万円分、惜しみなく毎晩のように注文していた。みんな燃料のように食べていた。しかし自分のカネとなるとそれだけ遠慮ない注文はしにくい。

予想外にきれいな店内

今回はたまたまネットニュースで「ドミノ・デラックス Mサイズ 600円」を見て「信じがたい!」という気持ちで会社帰りに店頭に立ち寄り買ってみた。

はじめてドミノピザの店内に入った。店頭での販売となると店舗もきれいにしなければならないので、コストアップだろうな思いながら店内を見渡した。

それなりにきれいで、そして広くて驚いた。デリバリーをメインとする業態であれば、店舗にコストをかけないことが競争力と思っていたので、店内のきれいさと広さは予想外だった。

慣れないので戸惑った

レジでは生地の種類を聞かれてとまどった。

(生地も指定するのか、知らなかった。生地の名称さえも知らない)

「どれにしますか?」と生地の名前を3種類ほど言われたが、唯一聞き取れた「クリスピー」をとっさに選んだ。あとは「ハンドトス」「パン生地」と店員さんが言ったらしいことは後で調べてわかった。

15分くらい待ってできあがった。案外焼き上がりに時間がかかることと、デリバリーならここから配達だから逆に短時間によく配達できるものだと、ここも驚きだった、驚異的である。

この夜の夕食はピザだった。自宅で妻とともに食べたが、量が少なかったしやはり食事としての満足感はなかった。わずか600円であっても再度買いたいという気持ちはない。

プライシング戦略

ピザの味は時間の問題が大きい、焼きたてがうまいので、ピザを食べたいならレストランで食べるか、調理済みの生ピザをスーパーなどで買って自宅で焼くべきだろう。

この日は偶然ドミノピザの店内体験をしたことで興味が湧き、ドミノピザのWebサイトを拝見した、そして感じたことを記録している。第一印象は価格設定がやや高い。

Lサイズでおおむね3,000円。外食と比較すれば安いが、仮にピザだけで食事が完結したとしても自宅で食べる食事にしては高いと思う。

それに家族で食べる食事ならピザだけでは寂しく完結しないので割高感はさらに増す。Lサイズは「4~5人分」という説明だが、「子供4~5人分」なのだろう。

ボクの感覚だとLサイズは「大人3人分」、Mサイズは「大人1.5人分」。会社経費で買えるならいいが、自費で買う一般の消費者に拡がる価格帯とは思えない。

だからクーポンやセール乱発なんだろう。クーポンやセールがなければ、じり貧のビジネスモデルに見えてこのビジネスを運営すること自体が自分の能力なら持続できないだろうなと空想した。

キャンペーンの成否

今回の応援キャンペーンは原価的には赤字と予想するが、企業からすれば広告だろう。特に食料品全般の値上がりが続く昨今、インパクトがあるキャンペーンである、テレビCMより安上がりと言ったところではないか。

その取り込まれた新規もしくは休眠顧客の一人が自分だったわけで、あまり関心がなかった休眠顧客を引き込んだので、この部分は成功例である。キャンペーン全体としてどれくらいの新規&休眠顧客をバルクで引き込み、かつ、その顧客の何パーセントが今後固定客になるかが今回のキャンペーンの成否となる。イベントの成功を祈りたい。

<< 外見だけで判断する人< | >ディスカバリーチャンネル「億万長者の挑戦」 >>
search
layout
category
web-writing(44), health(32), musashino(27), book(2), 震災(1),
admin

[▲page top]