自分史を研究する人は多くない
- (2017-09-27 12:43:03)
他人の人生を研究する研究家
歴史上に残る他人を研究する研究者なら山のようにいる。偉人達の人生自体がおもしろいし偉人達に学びたいと願望は誰しもある。
私も天才達の伝記は好きだが、生まれつきの素質は別物だろう。
ヤツらは天才である、努力でどうこなるレベルでない。
また、時代も環境も違う。
そんな違いだらけの人々をまねたところで天才になれることはない、追いつくこともない。
結局、他人は他人
ビジネス関連だったらソフトバンクの孫さんやユニクロの柳井さんの本を熟読・拝読する人は多い。しかし読んでまねたところでね、彼らになれることはない。
他人のケーススタディってほどほどに知っていれば参考になるが、かといって知りすぎればムダだし逆に有害。
自分史研究ならリアルで利益も大きい
一方、自分の歴史となると、自分自身のことだからリアルだ。「あのとき、なぜああしたのか?」 「もしああしていれば!」
という後悔や反省は誰にもある。
このへんを深く考察して次回、そのミスを犯さない、そのチャンスを逃さないというスキルにつなげれば、どれだけ有意義か。
現状に満足なら無理する必要はない
人は生来保守的で本能的に変化できないようにできている。特に安定した生活を送っている人は大望や大きな新プランを描くより現状にしがみつきたい、そんなDNAがプログラムされているようだ。
だから切羽詰まらないと変化できない。
それが普通であり世界でも有数の安全で豊かな現在の日本で暮らしていると、どうしたって保守的になる。
自分史は変化を求める人の最も有益な手段
自分で変化が必要と感じない人は現状が幸せという証。変化は不要かもしれない。しかし変化したい人間なら、一番手っ取り早く確実な手法は自分史を研究することではないか。
日記は有効な手段、世の中では「ライフログ」と呼ばれたりしている。
どんな媒体に、どんな形式で記録しても良い、事実と自分の行動・思考・感情を記録する。
掛け違いの自分史研究 = 自費出版
「自分史」で検索すると自費出版ベンダーがトップに来る。アプトプットが自費出版?
自分史の本を制作し知人や家族に配布、あわよくば販売したいという人々がいっぱいで、それらのビジネスチャンスに網を張った事業者が獲物を待っている感じか。
自費出版の本制作を最終アウトプットにしてしまうと、自己満足がゴールとなる。
喜劇かつ悲劇である。
ゴールは本にすることではない。まして自分史の本を他人に配布するなどズレている。
強くなるために
自分史研究は無能な自分を反省し学び、強くなるための手法。
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