- (2012-12-13 06:32:28)
プレスリリースって意味あるのかな?プレスリリースの意味とリスク(2012/12/13)
昔と違うプレスリリース
プレスリリース代行会社はかなりある。昔は記者さんやマスコミ編集部へのコネの部分も大きかった。そして紙媒体なら今も大きいだろう。だから、代行会社の選択には意味があったように思う。
しかしインターネット時代ではニュースもプログラムで全自動処理なので、どこのプレスリリース代行会社を利用しても差は100%皆無。いや、98%程度か。その代行会社のSEO的なランクに差があるので。
「お金で買われた口コミ」はもはや意味がない
リリース自体にインパクトがあればソーシャルに取り上げてもらえるし(それがニュースの価値と必ずしもイコールではないが)、そういうネット内の自然発生的なバズを数値化して検索エンジンはそのニュースのランクを判断しているように推測される。どこの代行会社を経由したかは意味がない。
リリース時にブログオプションを付けて第三者にペイドバズを発生させても、Googleはすでに見抜いているというのが現在のマーケターの一般的な見解ではなかろうか。体験的な感触では2010年くらいからGoogleは「お金で買われた口コミ」を前向きに排除するプログラムを導入し始めている。
必ず取り上げられるインターネットのプレスリリース
インターネットでは流したプレスリリースは必ずGoogleにインデクスされる。なぜなら、インターネットは無限情報量なので、ブラックホールのように吸い込むことができる。つまり、クズでないニュースもクズなニュースも等しく取り上げてもらえるのがインターネット時代のプレスリリースだ。
プレスリリースって意味あるのかな?と言う人もいるが、代行会社やニュースサイトからのリンク(仮にrel=nofollowであっても)にはGoogleの評価に対して一定の影響力が残っていることは確かで、また、ニュースアラートとして届けたい人に届く可能性は少ないが草の根的にまだまだ残っていると思う。しかしリスクもある。
リリース自体が他社のカモになるリスク
プレスリリースにはコンタクト先や担当者名が記載されるので、格好の営業先資料になる。実際、プレスリリースを打つと、リリースの内容に関する問い合わせより、地方紙の広告代理店などから「広告出稿の勧誘電話」が多くなる。
潜在顧客にアピールするためのプレスリリースなのに、その打った本人が、他社のカモにされているかなり笑える状態だ。
プレスリリース会社からの営業
年に数回リリースを流している当社は数社利用している。ドリームニュース社はその一つ。1ヶ月単位で安価に契約ができる点がいい。先日新製品リリースを流したとき、申し込み欄に「女性誌『Pococe(ポコチェ)』への掲載」というチェック欄があって「無料」とあったのでチェックを入れておいた。
チェックしたリリースが必ずしも掲載されるわけではないが、編集部としてもニュースとしておもしろいならコンテンツとして取り上げてくれるのかと理解した。
後日、関連会社の営業マンから「タイアップ広告の提案」がきた。
「営業活動だったのか」、と今さら驚くのも未熟か。
結論
期待せず・データ出し過ぎず・機械的に・定期的に・信頼できる代行会社から・なるべく安価にプレスリリース打つことが最も効果的で被害が少ない。電通入れて大はしゃぎしたい大企業さんは別として我ら中小企業のプレスリリースはそのリリースの価値や話題性は市場(インターネット)に任せておけばよい。