2009年になっても、10年前のPentiumIIIを使う
- (2009-01-15 09:55:00)
PC変遷
当社のPCは動画の編集処理を行うPCを除いてPentiumIIIかPen4(初期版Northwood)で。
1999年に発売されたPentiumIIIは翌年にはPentium4にリプレースされた。Pentium4は処理スピードは魅力ながら、パフォーマンス、発熱、消費電力の点でPentium4(後期版Prescott)やPentimu Dは魅力不足だった。
特に発熱と消費電力には閉口した。昔Windows95が出た頃のCPUの消費電力は10Wとかいうレベルだったが、Pentium4になるとCPUだけで消費電力が100Wを超え、PC全体として数百ワット。
世界的に環境意識が高まる中、インテル社のクロック至上主義ポリシーはマーケティング的な戦略や政治的な理由があったに違いないが、理解しがたいものを感じた。
これらのPCには大量の発熱ゆえに大型ファン複数台が取り付けられるが、この風切り音や振動や騒音も快適でない。一部のユーザーは「水冷」に退避していったが、根本的にPen4やPenDはバランスがよくなかった。
インテル社はCoreシリーズから「消費電力」に対する考え方を根本的変更し省電力志向となってきており、最新PCへの移行が、選択枝に入ってきた。
メリットとデメリット
現在の社内の主役PentiumIIIはたとえば、Officeやブラウザーの動作速度はまったく問題ないし、メモリーを積んでいればデータベースやPhotoShopなどもサクサク動いているので今のところ不満はない。
XPのチューニングに少し気をつけて速いHDDと搭載すれば、PentiumIIIは大抵のアプリケーションソフトを快適に回せるだけの実力が残っている。このまま枯れた技術の使用を継続した方が、ビジネス上の運用は効率がよい。
問題点として、動画編集や映像のエンコーディングなどには耐え難いこと。さらに、古いのでメモリの搭載量に512MBなど制限があったり、シリアルHDDやSSDドライブが使えない、DVDドライブが付いていない、USB2.0に非対応など周辺機器や周辺技術に問題が残る。あとOSのセキュリティ問題もある。