ロリポップからXserverへ、一部移転を検討中
- (2022-12-16 12:35:11)
どこに行っても不満はあるだろうが・・
ロリポップは長年使ってきたし、不満は多くないもののメールが遅くて移転することを考えている。
Xserverを試すことにした。
有名な割には試したことがないベンダーさんだったので、ここらで調べてみることにした。
バックアップ体制のメリットとリスク
ロリポップからの完全移転ということはないが、うまくいけば一部移転でバックアップ体制の強化になるかもしれない。
(バックアップ体制はシステムを自ら複雑にする要因であり、過剰にならないことが肝要)
幸い「10日間の無料お試し」があるので、とりあえず加入し数日使った。
まずまずだったので、1年契約をした。
Xserverの第一印象
どこのレンタルサーバーも大差はないと思うが、細部で違っている部分がある。
その部分が人によってはとっても重要というものがある。
私にとってその重要な細部の一つは「DNS設定」。
ロリポップではできないが、Xserverはできることがわかった。
DNS設定は、レジストラでできるので、必ず必要というわけではないが、ロリポップではSPFの設定ができなくて「なんでこれしきの設定をユーザーに解放しないの?」と不満だった時期もある。
XserverのDNS設定は、よい第一印象だった。
Xserverの優位点
まずは1年間契約してバックアップ環境を構築することにした。
とりあえず、契約して数日試した範囲で、Xserverの優位点は下記:
・サーバ名 自分で命名できる
・MySQL名 自分で命名できる
・DNSレコード設定ができる
・htaccess htaccessファイルに記述する内容(たとえばキャッシュ設定)のいくつかをパネルから操作可能
・PHPのカバーバージョンが広い PHP5.1.6以上、ロリポップは7以上
・メアドの一括登録ができる
サーバー配置のポリシー違い
また第一印象で、違うなと感じた部分は各種サーバーの分散化のやり方。
まるで違う考え方で新鮮である。
ロリポップではサーバごとに各種サーバーは別々のハードで別けられている:
・POPサーバ
・SMTPサーバ
・メーリングリストサーバ
・FTPサーバ
・MySQLをインストールするサーバ
どちらが有利か?
ロリポップでは、たとえばメールサーバなら、メールサーバ専用のハードがあるらしく、ロリポップの全ユーザーのメールがこれらのメール専用のハードで運用されているようだ。
一方、Xserverでは各Webサーバのハードと同じハード上にメールサーバやFTPサーバなどが同居しているようである。
たとえば、ロリポップのWordPressならWordPressからMySQLの接続は、違うIPアドレスのサーバにネット経由で接続されるが、Xserverでは接続先のデータベースは「localhost」となっている。
これは同じハード上にデータベースがあるという意味だろう。
Xseverでは、もし自分のハードがダウンするとWebサイトだけでなく、メールもftpも全部ダメになるのだろう。
ロリポップならWebはダメでもメールは生きているという状況もある。
どっちの形態が有利かはわからない。
立場や優先したい目標によって評価は違ってくると思うが、私個人の場合だと、Xserver形式の方がよい。
Xserver方式のメリット
一つのハードにおおむねすべてのサーバサービスが稼働していた方が、ssh接続でもやれることが多そうな気がすること、また各サーバサービス間の通信がネットワークを経由しないことで理論的に速くなこと(実際に体感で差が出るかどうか不明だが)などと予想する。
自分にとって一番のメリットはメールサーバ。
こういうマンモスサーバベンダーではよからぬスパムメールを流し続ける犯罪者やそれに近い人がたくさん存在する。
そういう人たちと同じメールサーバを使っていると世界的に「悪いIPアドレス」として登録されロックされるケースがある。
そうなるとそのメールサーバを使用している全ての人々のメールの送受信に影響が及ぶ。
数十万人のユーザーが同じメールサーバを使っているであろうロリポップのメールサーバには、当然、スパム業者も混じっているだろうし、実際、これが原因と思われる理由でたまに止まることがある。
Xserverならロリポップと比較して、かなり少ないだろうし、当然リスクも圧倒的に低いことになる。
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