メール到達率の悪さ、改善プラン
- (2020-10-29 16:44:27)
ドコモ:ユーザーにあきらめさせる戦略
docomoへのメールは連続して数人の人に送るだけで拒絶される。
拒絶の条件は公開されていない。
ムダとは思ったが、docomoさんに問い合わせてみた。
予想どおり、木で鼻を括るような返事が来た。
「このページを見よ」という返事だったが、そこには実質的なことは何にも書かれていない。
docomoに問い合わせてもムダだ、と思わせることを意図しているような、役人風対応は未だ健在である。
独自のブロックルール
しかたなく、条件を変えながらテストをすると、同じIPから続けて、2回以上メールを送信するとエラーになる。
どのサーバーから送信してもそうなるというわけでなく、docomoはdocomo独自の「ドメイン・レピュテーション」や「IPレピュテーション」を持っているようだ。
仕方なく、複数のdocomo宛てメールは連続送信せず、40秒くらい間隔を開けて送っているが、これでも半数くらいエラーとなる。
IPレピュテーション
使用中のレンサバはロリポップ。
ロリポップはポリシーが緩くて、なんでもやれるところがよい。安いし速いし、いろいろ言う人がいるが、私は気に入っている。
ただ、一点残念なところが、NSサーバの設定変更ができない点。
今時、SPF設定はしないとメールの到達率は悲惨である。
(※後日、ロリポップNSのtxt設定に、SPF設定に含まれるようになっていた。こっそりやってくれた印象だ、こっそりでも何でも、やってくれてありがとう!)
ロリポップは安くて速いので、ユーザーも多い。
そのためスパムを流している連中も当然多いわけで、ロリポップのMXサーバーは良い評価はされていない可能性が非常にありうる。
ブラックリストに登録されてはいないが
「IPレピュテーション」を公開しているサービスは世界中にいろいろある。
私がチェックした範囲ではロリポップのサーバー群がブラックリストに登録されていることは見たことはない。
(※この記事を書いた数日後、spamhausに登録されたところを目撃、解除申請されたのか数日でブラックリストから消えた、こんな感じでたまにやられているのかもしれない)
しかし、可能性として、多種多様なユーザーでひしめき合うロリポップなどの安価なレンサバベンダーの「IPレピュテーション」は概して高くないだろう。
そこで、せめてSPF設定を行いたいが、ロリポップだけではできない。
せめてSPF設定はしたい
ロリポップとしては独自ドメインは「ムームードメイン」で取得して欲しいというスタンスのようだ。
やったことはないが、ムームードメインではロリポップのNSをある程度編集可能なようだ。
私の場合、ロリポップのNSは使わずに、「お名前.com」にて独自ドメイン名を管理している。
お名前.comではNSの設定変更が可能。
なお、ロリポップは自社のNSサーバ (uns01.lolipop.jp) 以外をアサインするやり方を公開していないし、推奨していないし、サポートしていない。
メール到達率改善プラン
問題対応のため、「conoha.jp」の「メールサーバ」というサービスに加入し、MXサーバのみをConoHaに移動させるアイデアを検討中。
ConoHa「メールサーバ」のメリット:
・固定IPアドレスが取得可能
・おそらく送信数制限なし(多くのレンサバは1時間あたり数百通など制限あり)
・SPF、DKIM、DMARC設定可能
※ただし、「固定IP」といっても多数の人と共有される「共有IPアドレス」だろう。
ConoHaの「メールサーバ」サービス
ConoHaではSPF、DKIMの設定が非常に簡単である。
ロリポップは技術的にはSPF設定が可能ながら、公にはやり方を公開していない。
さらにDKIMにいたってはそもそもサポートしていない。
そういう点で、ConoHaは魅力的である。
ただ、自分がテストした範囲ではConoHa DKIMは今ひとつ効いていないようで、サポートに問い合わせたが、解決しなかった。
私はロリポップが好きなので、基本的にレンサバはロリポップを使いたいが、メール到達率が悪いし、対策方法があまりないので、MXサーバのみをConoHaするというプランである。
下記の様な構成になる:
・Webサーバ → ロリポップ
・DNSサーバ → お名前.com
・MXサーバ → ConoHa
しかし、これはこれで考え物である。
複雑なシステム構成 = リスク
システム構成を複雑にすると、トラブルの発生率は高いし、トラブル発生時には泥沼にはまりやすい。
システムはどこまでもシンプルであるに限る。
IPレピュテーションスコア (IP Reputation)
・Cisco
https://talosintelligence.com (Cisco)
・Spamhaus
https://www.spamhaus.org/lookup/ (Spamhaus)
・BarracudaCentral
Barracuda Networks社、IP&ドメインレピュテーション
https://www.barracudacentral.org/lookups/lookup-reputation (Barracuda Reputation)
・Spamcop
https://www.spamcop.net/bl.shtml
・ReputationAuthority
WatchGuard社、レピュテーションのスコア(100点満点)メールの評価
http://reputationauthority.org/index.php
・TrustedSource
McAfe社、レピュテーションスコア
https://www.trustedsource.org/en/feedback/url
・Google Postmaster Tools
https://postmaster.google.com/u/1/managedomains
nslookupコマンド
> set type=ns (NSレコード問い合わせ:★どのDNSサーバを利用しているか?)
> set type=a (Aレコード問い合わせ)
> set type=mx (MXレコード問い合わせ)
> set type=txt (TXTレコード問い合わせ)
> set type=any (すべてのレコード問い合わせ)
> server 8.8.8.8 (問い合わせ先NSをGoogleのNSに指定する)