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FlashAirを試す
  • (2018-08-13 05:24:53)
東芝製のSDカード、FlashAirを購入した。なんでもSDカードをカメラに入れたまま、PCに画像を無線LANで転送できるらしい。

魅力的。SDカードの出し入れは面倒だし、データを破損させるリスクを伴う(私の推測では)。


Eye-Fiとの違いは?


たしかこの発想、Eye-Fiとか言ったSDカードと同じように感じるが、Eye-Fiは使ったことがなく違いはわからない。


使うまでの設定


さて、FlashAirだが、セットアップに戸惑ったので記録:

(1) (最初の設定) 設定ソフト(FlashAir Tool)を東芝のサイトからダウンロード

(2) SSIDと暗号キーを設定する

(3) ネットワーク中継の有無を選択し、ありの場合はインターネットに接続しているアクセスポイントのSSIDと暗号キーを設定する

(4) FlashAir専用ドライブ(FlashAirドライブ)をPC内に作成する場合はドライブの設定を行う


アクセスポイントになるのか!


購入前は無線LANでデータを転送できる仕組みがわからなかった。

設定をしてみて概要が見えた。つまり、PCから見て、デジカメをアクセスポイントに見えるようにすることのようだ。

私のPCは別の部屋にあるアクセスポイントのルータを介して、ネットに接続している。

このアクセスポイントへの接続先をデジカメに向ける。「(2) SSIDと暗号キーを設定する」の理由はこれ。

するとデジカメと接続中はネット接続が切れるので、不便な人は「(3) ネットワーク中継」の設定を行う。

これによりデジカメ経由でネットも接続できる。欠点はおそらく消費電力か(中継するとさらに激しい電力消費になると推測される)。


画像はブラウザーベース


それで写真の見え方だが、デフォルトはwebブラウザで見るようだ。

「リダイレクト」設定をしていれば、ブラウザを立ち上げるだけで、「http://flashair」に向けられ画像が見えるようになる。


仮想ドライブも作成できる


写真を見たり操作するにはブラウザはかなり不便である。

それに、とにかく動作が緩慢で遅くイライライする。削除もコピーもできない。

そんな人にはwindowsのエクスプローラ内(「ネットワーク」)に仮想ドライブを作成できる。私は当然こちら派。

PCからデジカメへ画像やファイルをコピーできないが、デジカメからPCへの画像はコピー可能。


SDカードにWi-Fi入れるよりカメラに入れた方が・・


自分で買って試して、はじめて無線LAN機能搭載のSDカードを体験できたが、こういう機能をSDカードに詰め込む理由はあるのかな?

制限が大きいだけだろう。むしろ、カメラ側に持たせるべきだと思う。

さきほどEye-Fiをwikipediaで見てみると、創業者はとっくに事業を売却していた。早さに驚くも共感した。

買ってくれる人がいるうちに売却しなければ、デジカメにはそのうちWi-Fiが搭載されるだろう。商品コンセプト自体の寿命が、最初から数年しかもたないビジネスモデルだろう。


感想


使い始めてまだ2日目なのでよく理解できていないが、少なくとも第一印象は

挙動がいちいち遅い!

デジカメの電源を入れると、自動でPCはカメラへ接続しに行くが、この挙動が遅く、かつ不安定。今のところ2分程度かかる。

私のPCだけかもしれない。2分もかかるなら、手でSDカードをPCに指した方が早い。

またブラウザでの操作は遅すぎて、操作できる内容も、あまりにも限られていて意味をなさないし、仮想ドライブも遅い。

仮想ドライブから画像を1枚コピーする程度ならよいが、さきほど40枚コピーしたら、6分くらいかかった。

途中カメラが自動電源オフになり通信が途絶えた。最後までコピーし終えたのかどうかもよくわからない。

あと、仮想ドライブから、画像を削除できない点は操作ミスだろうか。削除してもよいかというメッセージがでるので、YESにすると確かに消えたかのように見えるが、SDカード上では削除されていない。

また、デジカメの電池の消耗も一段と早くなる点も認識すべき。

(電池の消耗の激しさはデジカメの電池自体プアなので、非常にネガティブな部分に見える)

使いにくいな・・・

ほかのPCで試すにはいちいち設定をしなおすことになる点も面倒。



※余談ながら、FlashAir Toolの立ち上げ画面はSDカードがクルクル回る画面が出てくる。これは20年前のホームページによく採用されていたデザイン。

古すぎて東芝さんの感覚に、目の前がクラっとした。現在の世界の感覚とは完全にズレている。ガラパゴスソフトの印象が脳裏に焼き付いた。




(翌日)

中身のデータをきれいに消そうとDiskEraseUtil.exeをFlashAirに対して3分間、流して、途中でやめたら、その後、PCからもデジカメからも一切認識されないようになった。

実使用するまえに、FlashAirは昇天してしった。

無線LAN・SDカードの体験はこれで終了。結論は「遅すぎて使えない」。SDカードは今まで通り、手で出し入れすることにした。



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