受信拒否が厳しすぎるaol メール
- (2016-10-25 22:24:57)
知名度が高いAOL
私にとってのaolは「パソコン通信」というイメージ。CompuServeとともにこの分野の草分け的存在。
1990年代、CompuServeやネットスケープを買収し、あのタイム・ワーナーさえ傘下に収めるという派手なM&A会社へと変貌。しかし、2000年直後のITバブル崩壊とともに飛ばず鳴かずの状態に。
広告が少なかったAOL Mail
私がaol mailを使い出したのは2010年の頃。ローカールのメールクライアントで受信可能で広告が少ないメールサービスということでaolは私の好みに合致した。
しかし、ある日、来ないメールがあることに気づいた。コメリかコーナンの通販で買い物した。しばらくしても明細メールが来ないことで「あれ、買い物できたのかな?」とサポートに電話すると明細メールは送信済みと言われた。
「エラーは出ていませんか?」と聞くと正常とのこと。
そのときはそれで終わったが、気づけば、いろいろなメールが来ていない。システムが自動発行するようなメールが届かないようだ。
「システムが自動発行するようなメール」って、企業からのメールはおおむねこの種のメールだから、来ないメールは多い。
全部来ないというわけでなく、来ないモノもそれなりにあるというレベルか。
どういう基準でブロックされているか不明。独自のブラックリストやSPFレコードなどは使ってそうだ。送信元偽装や不審メールに似た挙動のメールも対象になっているかもしれない。
受信拒否の対象は最近、さらに厳しくなった印象を受ける。
パスワード解除ができないデッドロック
昨日、あるレンタルサーバのアカウントにログインしようとしたら、パスワードを忘れていた。
「パスワードを忘れた人はこちら」リンクから解除申請を行うとその解除URLが、私のaolメールに送られてくるはずだったが、これが来ない!
数時間かけて、aolのスパムフィルターやメールアカウントの設定を探し回った。あまりにも操作できる項目が少なく何もできなかった。
gmailや他のベンダーなら、不明なモノ・やや怪しげなモノはとりあえず受信して「ゴミ箱」に入れるといった挙動が多いが、aol mailはそうでない。
ユーザーが受信する前の段階でユーザーの意志とは無関係に会社ポリシーに従って一律に排除しているようだ。
その指針は「怪しいものはすべてブロック」のよう。
aolめーる、止めます
この事件で、私はaol mailを止めて、他社のメールに移行することにした。が、レンタルサーバにはログインできなければ、メールアドレスを変更することもできない。完全にデッドロック状態で、途方に暮れた数時間だった。
メールアカウントの教訓
逆にデッドロックして大きな教訓になったことも事実。
メールアカウントは慎重に選ばないとネットでの活動が極端に制限される。柔軟性があり、ユーザーにスパム制限や操作に関する裁量権がある程度認められ、かつ、サービスの永続性が期待できることを重視して選びたい。