三菱銀行BizStation、入出金明細データの保管期間が超短い件
- (2012-07-05 17:42:19)
BizStationのデータ保管期限が最大2ヶ月未満のナゾ
毎月、三菱銀行BizStationから経理データをダウンロードしている。
今回はリマインダー不具合で、それを忘れており、昨日してみたが手遅れだった。
BizStationのデータ保管期限は「先月1日から本日まで」。つまり、最大でも2ヶ月弱、最悪1ヶ月と1日。
それ以前の入出金明細データがダウンロードできない。
三菱銀行の意図は全然わからない。
すべての会社の要望:最低でも1年間は欲しい保管期間
すべての企業は1年ごとに決算を行うのだから最低でも1年間の明細データの保持はすべての企業に共通した要求であり需要。
こまめにダウンロードすべきということだろうか?
ビッグデータとクラウド・コンピューティングの時代、時代錯誤ではないか。
会社法で企業に義務づけられている決算情報や経理情報の保管期間は7年だったか。これが法律なら、それらに関係深い銀行さんのデータも最低7年はお願いしたいところだ。欲を言えば10年くらいでもおかしくない。
データ保管にどんなコストや技術的問題が?
数年分のデータを保存したところで、容量は伸びは1社あたり、たかだか数ケイや数メガバイトのデータだろう。
【HDDのコスト?】
今時タダ同然のHDD(銀行さんはミリタリースペックの高価なHDDを使用しているかもしれないが)が増えたところでコストインパクトなどなきに等しい。
【地代コスト?】
HDDの小型化を考えれば、データセンターにおける単位データ当たりの地代コストは20年前からむしろマイナス。
【バックアップ作業コスト?】
NTTデータさんが気の遠くなるようなバックアップ作業を行っていると言う話題が「はてな」にあった。
本当は自動化でてきるのにわざわざマニュアルで人手をかけてやるとかなんとか書かれていた。ありうる。
しかし、ビッグデータの時代はとてもマニュアルでは間に合わない。逆に、全自動化すれば、人手コストはゼロになる。
【データ保管コスト】
はるか昔に聞いた話だが、都内の大銀行さんなどは地盤が固い秩父山脈の地下にデータの保管倉庫を借りていて、当時は毎日トラックでテープを運び入れていたらしい。この話の真偽はわからないが、ありうる。
どういう場所にどの程度重要なデータを保管するかはセキュリティの問題を超えている。社内の政治判断の問題。誰もスーパー権限がない日本企業ではこういう判断が弱い。ここで止まってしまう可能性はあるな。
本当は数十年分のデータが保管されているのでは?
そもそも銀行のデータベースには本当は数十年分残されているはずだ。ビッグデータの時代、当然残っていると推測する。それを公開しないだけの話ではないか。
たとえば、米国の信用調査会社Equifax社では8000億件のビジネスデータを保管していると言う。その容量は26ペタバイト(26,000テラバイト。今時の1テラHDDなら26,000本、大したことない)。
そして「我々は個人情報に関して、みなさんが知ってもらいたいと思う以上のことを知っているんですよ」(We know more about you than you would care for us to know(May 15, 2012)と不気味な発言も厭わない自信。
日本の大銀行が、民間の、たかだか一信用調査会社に負けるはずがないと、私などは思うが、三菱銀行さんは何ペタくらいのデータを管理しているのか。
ここは謙虚にお願いしてみる
コールセンターに電話した。そして、明細データの保管期間延長をお願いした。
「このご要望は多くのお客様からでています」とも担当者は話していた。
なのに「なぜ?」とそれとなく聞いてみるも「特に理由はないのですが、昔からこの日数できているので・・・」と要領を得なかった。
彼女に食い下がっても意味のないこと。「ぜひ、考え直してもらうよう、よろしくお願いします」と切実にお願いして電話を切った。
電話するクライアントが増えれば、彼らも重い腰を上げる
インターネットでの声でも少しは大きくなれば重い腰を上げてくれるかもしれない。
電話やメール、その他あらゆる手段と機会を利用して、声を出していけば、状況は変化するかもしれない。
この記事を検索して読んでいただいている方はおそらく同じBizStationのユーザーで同じ不満がある人々に違いない。
我ら一人一人にできることはコールセンターに電話することです。
期限延長をお願いしたいと電話して欲しい。
変わるかも。
(後日談)たまたま他の方が書かれたサイトで見つけた短期間の理由:「データは顧客に保管義務がある」という文化が銀行側にあるそうである。はあ?と言いたい。
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