製品版ソフトの見分け方、権威あるサイトの紹介も疑おう
- (2011-12-03 05:40:35)
一斉同報用ソフトウェアを評価
数日前、同報ソフトを調べるため海外のベンダーから一斉同報用ソフトウェアをダウンロードした。どれかを購入する予定で、数社からソフトをダウンロードし試用した。そして、1st Mass Mailerという製品を購入した。
そのとき印象に残ったことのメモ。
試用の過程で試したあるソフトは印象深かった。「Mass e-Mailer」という製品。趣味で制作して、まだテストも完了していない印象を受けた。開発途中といった感じか。ここからブラッシュアップするといい製品になりそうだ。
・インストール後、ショートカットの先の違いで製品が起動しない。
・HELPファイルの中身は目次のみ
・メニューやタイトルの文字切れや並びの悪さ
・SMTP認証に明示的に対応していない(デフォルトのportは25、認証方式は指定不可)
・デフォルトではBCC方式で送信する(時代遅れ)
・氏名の差込などpersonalizationができない
・Built-in SMTPサーバは動作が安定しない・遅い
・全体的に動作が不安定
・デザインやレイアウトの全体的な完成度の低さ
・開発は2006年で終了している(?)
そもそもホームページは、1990年代の日本のホームページに多く見かけた、「はじめてのホームページ制作」のようなボタン画像や色遣いなど、手作り感が濃厚。
また、トライアルソフトのダウンロード手続きdownloadボタンを押しても数回動作しなかった。ダウンロード時に氏名とメールアドレスを入力したが、今は、後日スパムリストに使われるかもと観念している。
権威あるサイトの紹介だから
そんな、こんなで、すべてが怪しい!という気持ちにさせられたトライアルだった。
完成度が低い製品は、世の中いくらでもあるので珍しいことではない。
なせこのソフトをダウンロードしたか?
そして、なぜこのソフトが「印象深い」のか?
それは、About.com(日本ではAllAbut.co.jp)でこのソフトが紹介されていたためである。レイティングは「★★★半★」と比較的高得点・・・
http://email.about.com/cs/winbulkreviews/gr/mass_e-mailer.htm
意識改革・・・海外では当たり前か
権威あるサイトの紹介でも、例外は多い。しかし、今回のあまりにも使えない製品をダウンロードして「例外もある」というレベルから「権威ある紹介も当たればラッキー」レベルに意識改革した方がよいかもと感じた。
不幸になるベンダーのサイト特徴
つきあって不幸になるベンダーは、2種類。
●付き合って不幸になるベンダータイプ:
・[ゆるゆるタイプ]:悪意はないが、全体的にやる気がないタイプ。
・[ウリウリタイプ]:もう一つは中身がないのにやる気満々。表面だけの誇大広告でクライアントを取り込むタイプ。
●それぞれのタイプのWebサイトの特徴:
・[ゆるゆるタイプ]:Webサイトにやる気が感じられない。[ゆるゆるタイプ]は、製品やサービス、全体的に緩い可能性が高い。
・[ウリウリタイプ]:Webサイトがやる気満々、ユーザーメリットがこれでもかとてんこ盛りでリストアップ。悪いことは何もない、あまりない、もしくは、あっても重要でない部分だけを表示し、とにかく「今すぐ購入!」「BUY NOW!」を連呼しているサイト。文字通りウリウリサイト。
今回のベンダーは、[ゆるゆるタイプ]に入るだろうか。
教訓、学んだこと
(1)権威あるサイトの紹介も疑ってかかろう。
(2)Webサイトの完成度に問題がある場合は、製品も疑ってかかろう。
(3)Webサイトに完成度があってもウリウリサイトは、製品も疑ってかかろう。
貴重な時間をムダに投下しないために。
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