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携帯電話のバッテリー寿命と、年度落ち機種へのリプレイス
  • (2011-11-01 06:44:18)
適度な歩留まりで、効率的な妥協点を探るやり方(2011/11/01 小平探検隊)

バッテリーの寿命


使用しているSharpの携帯電話がいつの日からか、電池の持ちが悪くなり、やがで充電しても充電しなくなり、ふと気づくとバッテリーが肥大化していた。

焼かれた煎餅のように中央部がもっこりと盛り上がる感じに膨らんでいた。ウワサには聞いていたが、バッテリーの最後はこのようになるのか。バッテリー内で化学反応を起き成分が固体化し膨張したような感じ。

安価な海外製バッテリーを試す


とりあえずサードパーティ製で、この機種に合うバッテリーを買ってみた。2枚セットのセット販売だったが、1枚目は1ヶ月程度で本体が誤作動や電源が落ちる現象を起こすようになった。いくら安価でも1ヶ月は短い。

2枚目は数ヶ月経過したが今のところ大丈夫。もしかしたらこのまま案外持つかもしれないと感じている。そこに「2枚セット販売」の意味を感じた。

極端な歩留まりの追求は指数関数的にコストアップ


2枚目のバッテリーがこのまま数年の寿命を全うできると仮定しての話だが、1枚目の不良品はおそらくバッテリーの理論的な構造上の問題ではなく、歩留まりの問題と感じる。

歩留まり率99.999%の生産を追求したり、厳密な歩留まりチェックを行うより、気楽に部品を仕入れ、気楽に製造し、2枚セットで消費者に試してもらう方が、メーカーは安価な生産が可能。とくに生産コストが低い場合は圧倒的にこの方が有利。

確率論的に顧客メリットを提供する発想


ある程度の歩留まり率が確保されているのなら、「2枚セット」でどちらもが不良品である確率は確率論的に低くなる。

たとえば、不良品率10%(10台に1台の割合)とすると、2枚続けて不良品である確率は0.1 x 0.1 = 0.01(1%)。つまり不運な人の確率は100人に1人とかなり減少する。不良品率1%で2枚セットならなら海外ならビジネスとして現実的な数字になってくるように思う。

つまり、顧客に大きな失望を与える確率は高くないし、逆にどちらも良品である場合は顧客満足度は非常に高いだろう。

ブランドビジネスを展開してないところなら、充分の歩留まりだ。

日本にはない発想であり、大陸的なアバウトさに感心する。

それもこれも生産コスト(原料コスト・労働コスト・設備コスト・税金コスト)の安いことが背景にあるのではなかろうか。

ただし、こういう文化を日本人が受け入れるかどうかは不明。嫌う人も多い。そういう人はやはりブランドがあり、サポートが手厚い伝統的な日本企業の製品が向いている。

携帯電話をリスプレイス


バッテリーの交換でいちおう元気になったが、携帯電話本体も交換してみたくなった。オークションで数年落ちの未使用新品を探すとPanasonicの840Pという機種が6千円から7千円で販売されていた。

しかも、非常に多い。2008年製。大量に出回り、3年しても大量に売れ残っていることがわかる。

売れ残りの原因はなんだ?


評判を調べてみると、Panasonicシリーズの中でも840Pはあえて「廉価バージョン」だそうだ。事実は不明だが、少なくともネットではそういうことを言う人が何人かいる。

廉価バージョンゆえに故障も多いなどの悪評も多い。悪評ゆえに売れ残ったのか、本当にかわいそうだ。

携帯電話は数万点の部品からなり、すぐにモデルチェンジする運命、鍛える時間もない携帯電話市場で極端な歩留まりを求めることはコストアップも必至だ。

日本の消費者文化に挑戦した製品?


Panasonicの意図は歩留まりレベルをワンランク落として市場の反応を見るためにリリースした製品ではないだろうか。その代わり携帯電話の本体価格を安くできる。

結果的に日本市場では受け入れられなかった。その結果が、3年後の大量売れ残り。オークションで売られている840Pはその残骸たちと推測している。安売りされるようなマシンでないと心から思う。

ハイテクデジタル機器の贅沢な消費生活


歩留まりが悪くても安い製品なら、当たればハッピーで、失敗しても安価なのですぐに買い換えられる。すると、いろいろな機種が楽しめるという発想もありだろう。

ハイテクガジェットの贅沢な消費生活。

購入した840Pは期待以上によいマシンで、操作性も性能も自分の要求以上だった。あと10g軽いとさらに自分向きだが、今時のハイテクケータイで100gを切る製品を見つける方が難しいか。

簡単に捨てられない旧機種・・edyなど


(2012/02/14 追記)
ところで、そろそろ古い機種を廃棄しようとして、まずは携帯電話をファクトリーリセットした。すると「ICカードの情報を消去してください」とエラーメッセージ。

生活アプリのedyやQuickPayのアプリによってICカードに書き込まれた情報はそれらのアプリで操作するらしい。

はじめにedyを立ち上げ、消去しようとしたが、センターにアクセスするものの消去方法がわからない。ぐるぐる巡回してもわからず、ついに断念。

ICカードにはクレジットカード情報なども記録されているだろうから、本当は消したいところだが、ニッチもサッチもいかずに粉々に粉砕するくらいしかアイデアは浮かばない。粉砕すると、次回edyに加入するとき面倒そうで、デッドロックだ。






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