Webサイト全体のグランドデザインを考え直す
- (2011-02-22 07:58:39)
デラックス電話帳
Webサイトの目的が「会社案内」だけの時代は良かった。会社案内なら住所や地図や簡単な製品紹介の掲載だけなので、Webサイトとは電話帳の延長線上だった。
なので、Webサイトの構築とはどこの会社にもすでにある紙媒体で制作された会社案内や製品カタログをデザイン事務所やデザイナーさんに丸投げしていればそれなりのものが上がってきたものだ。
自分がWebサイトのページを制作し始めた頃はまさしく会社案内だった。電話帳豪華版、デラックス電話帳という位置づけだった。
予算がないので、デザイン事務所丸投げということはないが、html文法のtableタグやlistタグに事実項目を落とし込むだけなので、見栄えさえ気にしなければ簡単だった。
そして、実際かなり自分だけで制作可能だった。しかし、そこには「Webサイトのグランドデザイン」という発想はなかった。デラックス電話帳だから当然だ。
Webサイトのグランドデザイン
この場合の「グランドデザイン」とは見栄えの部分でなく、Webサイト全体のコンセプトとそれを支える各パーツの機能性、そしてそれらの統合性を意味する。
つまりこのWebサイトは何をやるサイトでどういう機能が備わり、ユーザーはそれをどう利用し、どのようなメリットがあるかという考え方。機能性とコンセプトをまとめた基本設計とでもいえるもの。
変貌するWebサイトの目的と役割
Webサイトはデラックス電話帳から、いつの間にか、コマースとコミュニケーションの場へと変貌していた。
Webサイトは今や企業活動のほとんどがWebサイトに集約可能なミラクルな活動媒体へと変貌した。
デラックス電話帳(会社概要)はもはや最低限の情報であって、主力はコミュニケーション・コマース・サポートではないかと感じている。
【Webサイトの目的】
・コミュニケーション
・コーポレーション
・コマース
・サポート
・会社案内
自社運営サイトとサードパーティサービスとの使い分け
このうち、コミュニケーション・コーポレーション・サポートにはTwitterやFacebookなどサードパーティの存在感が著しい。
コマースの部分もAmazonや大手ショッピングモールなどサードパーティの選択もある。
サードパーティと利用するのか、それとも自社運営にするのか、その折衷方式にするのか、まだ基本的なスタンスを決めかねている。
少なくとも自社Webサイトのコアの部分がこのままでは時代に取り残される事実だけは間違いなさそう。
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