< | >

対照的なWebARENAとBLUE HOST レンタルサーバ
  • (2011-01-04 08:05:46)

制限が多く複雑だが社会的信用が高いかもしれないWebARENA



天下のNTTさんが運営するプロバイダー。都内に大がかりなデータセンターがあるらしい。

企業自体の重厚さが社会的信用になっており、また、激安プロバイダーとは一線を画す、微かに高めの料金体系が、むしろ、利用者の選別フィルターとなりスパム業者などの怪しげな入居者の第一ハードルになる。

結果的に所有するIPレンジは検索エンジンの評価も高いと空想して加入した。

操作パネルは非常に使いにくい上にやれることはほとんどない。デザイン心は技術系学生レベル。

個人的にはマルチアカウントの設定方法が不満。ほとんどmod_rewriteを.htaccessに手書きするようなもの。mod_rewriteにスキルがない私には難しい。もしスキルがあれば自分で手書きする。もう少しまともなツールを導入すべきだ。

またアカウント体系が複雑。企業ユースを想定したアカウント体系だろうか。竹に松を継ぎ足した歴史の結果か。個人ユースや管理者が一人の中小企業の場合、雑多な種類のアカウントに面食らう。

サービスの品質はいたって安定的かつ固定的なので、あまりアップデートしないコンテンツ向き。一回アップしたらガンと触らずじっと信用を高めるためのサイト向きではないだろうか。

全体として、Web活動にはあまり関心がない企業をターゲットにしていると思われる重厚さだ。硬直化の進行は痛々しい。ある意味、現在の日本の企業を象徴するプロバイダ。

なお、加入はオンラインでできるが、解約は「郵送」という不可解な条件がついている。しかも40日前までに申請しないと解約してもらえない。厳しすぎないだろうか。クレジット決済にしておくと自動的に毎年更新されるので、退会するときはかなり前から注意したい。良くも悪くもお役所丸出しの体制である。

なんでもありのBLUE HOST



米国のプロバイダー。制限が多いWebARENAと比較すると、米国の会社さんらしく何でもアリの雰囲気がギラギラ。全世界のクライアントを対象とするため、おそらく世界中の雑多な人種と人々が同居中。

よって所有するIPレンジの検索エンジンによる評価は低いかもしれない。スパム業者など怪しい入居者も多いだろう。犯罪も多いように感じる。そのためか、最近パスワードフォーマットの規制強化が行われ、発狂しそうなくらい難しくなった。

操作画面には優れたcPanelという専用アプリケーションが採用されており、MySQLだろうとWordPressだろうと、有名なCMSだろうと何でも数クリックでインストールが完了するところが凄い。

しかも、たとえばMySQLは同じ価格帯の日本のプロバイダーなら1個、せいぜい数個なのに対して、BLUE HOSTは100作成可能である。

ある意味最先端技術を「軽ーくコモディティ化」してしまう米国流文化を体現していると感じる。

巷で話題になるアプリケーションやサービス、サーバーはすぐに取り入れられるので、実験的サーバーの構築に向いている。しかも激安。

IPレンジが海外割り当て分レンジになるので、日本国内ではSEO的に不利という意見も根強い。しかし、私がテストした範囲ではGoogleは数日でインデックスしてくれるし、不利を体感したことはない。

それとも地域限定や国限定で検索するユーザーには表示されにくい可能性はあるかもしれない。機会があればA/Bテストでもしてみたい。

日本からの利用の場合、ftpがかなり遅い点がやや残念。しかし、加入しておいて損はないプロバイダー。

解約条件はRenew Hosting AccountをOFFにしておけば、更新されない。ONになっていれば2週間くらい前に引き落とされる。契約時はデフォルトでONになっているので注意を要する。






<< 記事の掘り起こし:古い記事のアップデートと再投稿< | >請求書のネット化&デジタル化を願う >>
search
layout
admin

[▲page top]