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本「ウィキペディア・レボリューション」
  • (2009-11-26 07:28:00)
ウィキペディア・レボリューション」を読む。おもしい。会社に行き帰りにコーヒーショップでページをめくった。

インターネットでビジネスをやっている身としては恥ずかしながら、インターネットの奇跡的なプロジェクトであるウィキペディアに今まで無関心でいたことの方が奇跡的かもしれない。

読後感はウィキペディアの多難な将来。

完全なボランティアベースの著作活動。

また、検索エンジンにあまりにも高く評価される現状ではウィキペディアが商売の対象になることは容易に予想される。

本には書かれていなかったが「編集代理業」やウィキペディアを利用した広告代理店の出現があってもおかしくない。実際、相当数の記事がおカネを媒体として売り買いされているのではないかと推測する。

ウィキペディアは個人や一企業の攻撃手段にもされかねない可能性も大きい。そして、その影響力は大きい。

政治的に利用される可能性のある記事は不毛で果てしない「編集合戦」にしかならないようにも思う。世間の信用が高いだけに、政治的にかなり危険なツールになりえる。

ウィキペディアの崇高な精神は時間に伴う劣化に耐えうるか?・・・と思う反面、成長し続けるLinux(IBM社などによる大幅なバックアップはあるものの)も例もあり、ウィキペディアも人類の叡智として成長しつづけるのかもしれない。

よくもこれほど壮大なアイデアを実現できるものか、と我が日本と比較した。これは欧米の文化的な背景の差ではないだろうかとも感じた。

それとおもしろかったことはwikiシステムの起源が、Macintoshに無料搭載されていた「ハイパーカード」だったこと。

昔、Macを購入したとき付いていたソフトで、少しさわって「使えないおもちゃ」と感じて放置したあのソフトがね・・・と感慨深かった。

延々と受け継がれる文化や伝統の意味を感じざるを得ない。






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