ゆっくり走ろう、多摩湖自転車道
  • (2011-07-31 07:39:38)

自転車野郎にうれしい多摩湖自転車道

小平にきて驚いたものの一つが多摩湖自転車道。自転車乗りにはうれしい道路である。とはいっても歩行者や交差する車道も多く、かなりスローに淀みながら走る道路だ。

公道では車に煽られ歩道では歩行者とのニアミスを心配しつつ走る自転車は日本では法的な位置づけがあいまいで、自転車を心地よく飛ばせる道路は少ない。それだけに自転車道はありがたい存在。

経済的に無価値と見なされる自転車

自動車と道路行政から見れば、自転車は経済的にも政治的にもおもしろみのない産業アイテムで、企業も政治家も役人も誰も関心もなければ見向きもされない存在だ。

しかし国民の健康と自然環境の保全や持続可能な循環型社会システムを考えれば「自転車道」の整備にもう少し熱心であっておかしくないように思える。

目先の経済利権にばかり目が行きがちな民主主義も大局的な長期プランの策定となるとシステムとしてはお寒い。多摩湖自転車道がどのようないきさつで整備されたか知るよしもないが、小平の素敵なものの一つ。

多摩湖自転車道の残念なところ

やや気になる点は斜め方向がやや残念。中央線や青梅街道・甲州街道のように東西方向に小平を横断してくれると私の感覚としては美しいのだが、一部は西武新宿線に沿って北西30度くらいに傾斜する。

「多摩湖自転車道」と呼ばれるだけあって最終エンドは多摩湖に突き当たるのだろう。小平から多摩湖にぶち当たるには斜めになることはやむを得ない。

生命をつなぐ道路

この自転車道の由来は村山貯水池からの水管上に敷設された「水道道路」とのこと。終点が多摩湖である理由も、途中東村山では自転車道のそばに巨大な浄水場があることも説明がつく。多摩湖から斜めに走る理由も説明がつく。

水道道路なら多摩湖は終点ではなく起点でありこの貴重な水源が東京都心に運ばれるルートということになる。「生命をつなぐ道路」と思えば感謝と敬虔な気持ちにならざるをえない。自転車野郎のために作られたわけでない道路だったか・・今日も感謝して走る。

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