根拠を書かない方式の主張もある:目的に応じた書き方
  • (2011-03-30 06:47:00)

日本中が原発事故で揺れている。大いに原発議論で盛り上がっている。しかし放射能については一部ヒステリックな憶測が飛び交っている。

マスコミも多くは放射能に関して専門家でなく実体験もない人々が書いてあるだけに記事は受け売りか、あるいは一部のマスコミはそれぞれの思惑の方向に世論誘導を試みているとしか思えない報道だ。

中には自社の雑誌や新聞が売れれさえよければいいといった感じの雑誌もある(正しい商業活動かもしれないが、国家が危機的状況にある現在、節度が欲しいところだ)。

ネット住民は他人の情報の受け売りで恐怖で空想を膨らませて怪しげな状態になっている人を見受ける。飛散した放射能は健康に害はないとする立場の人と有害とする立場の人の主張の対立構図が浮き彫りになっている。

放射能の人体への影響は元データが怪しいか、そもそもデータが極端に少ない分野なので、どちらも説得力に欠ける。しかしインターネットではそれがウソであろうと怪しいものであろうとなるべく具体的なデータと情報を満載した方が検索エンジン的には勝利する。

反面、人の説得、ひいては社会の世論への影響といった場合「根拠は少なめに自信を込めて発信」した方が有利のようである。

「何を言うか」ではなく「誰が言うか」が問題だ。それは有名人でない一般の我々には如何ともしがたい。しかし知名度があり影響力がある人なら、ワンフレーズで言い終えることが大切。多くの人は列挙された根拠を読むにしても最初の3項目が限度だ。

正確で理論的に文章を書くためにはどうしても長くなるし専門的なデータを要する。それが逆に他人の説得をダメにするリスクがある。書く目的が検索エンジン対策か、それとも他人の説得か目的に応じて使い分ける必要がある。

PR技術ということ。

<< ワンセンテンスは言い切り、事情は入れない< | >ウェブライティングの基本の基本:「記事に落とす」という心構え >>
search
layout
category
web-writing(44), health(32), musashino(27), book(2), 震災(1),
admin

[▲page top]