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SPIKEには騙された
  • (2016-12-31 10:11:19)
(後日談) 2年後、彼らは店をたたんだ。


手数料がなぜタダなのか?がわからなかった


SPIKEとは「カード決済手数料0円」という衝撃的なプライスでカード決済事業市場に乗り込んできたベンダー。

カード会社による手数料の多少はあるにせよ決済手数料0円は聞いたことがなく、SPIKEは自社でその分をかぶっていると予想される。

なぜそんなビジネスモデルが可能なのか? どこかで社長さんの説明を見たことがある(たぶん、あれはテレビだった)。

月額100万以上売り上げるクライアントには課金するそうで、そういうクライアントを多数獲得することでペイできるという説明だった。つまり、フリーミアムモデルとのこと。


しかし、実際はタダではなかった


接続部分の開発を外部に依頼して、さっそく接続テストを行うと動作しなかった。

半日は試行錯誤を行い彼らのドキュメントを読んでいたが、最後に、はたと決済手数料「0円」は彼らのマーケットプレイスに出店した場合の話で、APIを利用する場合は対象外では?という疑惑が出てきた。

この疑問が推測通りなら、SPIKEに加入する理由は私には何もない。

その辺は明確に書かれた部分はなく、私には意図的に、その辺をわかりにくくされている印象を抱いた。


気持ちとしては「騙された」


とにかく「0円」が頭にこびりついていて心理的なバイパスもかかっていただろう。

だから、彼らに騙す意志はなく、「API接続はフリープラン対象外」という説明がどこかにあり、私が見落としたのかもしれない。

しかし、気持ちとしては騙された気分である。

自分の時間と労力と開発費用が台無しだ。

その真否は別として、彼らはクライアントが誤解してSPIKEに来て個人情報を差し出し会員にさせてしまえば、とりあえず第一段階の目標はクリアできるわけで。

「決済手数料0円」というエサをばらまいて寄ってきた連中を絡め取るやり方にまんまとはまった自分が情けなかった。

彼らが最初から「API接続はフリープラン対象外」と明記していれば、会員になることもなく、開発とテストのためのお金と時間と体力を浪費することもなかった。


しょぼすぎ


日本の企業のフリーミアムモデルは知っている限り、しょぼすぎてフリーミアムにならないケースが多い。

そんなことは知っていたが、ここでもその通りの売り方だと思う。

事実を知ってみれば、他社もやっている陳腐なプランというわで、競争力があるビジネスにはとても感じられない。

人を騙すようなやり方ではSPIKEは伸びないね。ブランドが立ち上がらないよ。


まとめ


「うまい話には裏がある」・・・よく知っていることなのに、今回騙された。よく記憶し反省したい。

(1) 総合的に考えて「0円」には無理がある

(2) フリーミアムモデルとしても、日本で大がかりにやれる企業はあまりない(やれるとしたら、孫さんくらいか)

(3) わかりにくい説明は意図的にユーザーを回遊させる策略と疑うべき

(4) 全容がわかってみれば、他社もやっている陳腐なプラン
 (陳腐なプランだから、ウソぎりぎりの話で人を集めるしかない)




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