< | >

本屋に行く回数は減ったか?ネット時代、マスコミ収益モデル
  • (2010-01-25 06:52:14)
本屋に行く回数・購入回数・購入金額

地図帳を買うために本屋に立ち寄る。昔から本屋は暇つぶしや気分転換のたびにきては何冊か購入していた。基本的に本屋さんが好きだ。

しかし、ふと思うと本屋さんに行く回数は数年前から激減。私の場合、10年前と比較して回数も購入金額も10分の1程度になっているかもしれない。小説や読み物系は別だが、情報収集活動はインターネットに移行。

「コンピューター・システム関連」コーナーに立ち寄る。置かれている書籍のタイトルや目立つところに積まれている書籍のタイトルだけ眺めてもその時々のシステムトレンドや流行のコンピュータ技術のトレンドが伝わってくる。

コンピュータ書籍棚の反対側はWEBデザインやネットビジネス関連の書籍。SEO関連の書籍はあいかわらず山積みされている。1冊を手に取りパラパラとめくる。内容が若干希薄である。

自分はSEOのエキスパートではないが、WEB担当者として今まで数冊のSEOの本を読んだ。以前は自分がSEOに対して無知だったこともあり「へえ、検索エンジンにはこうやって自サイトをアピールするのか」と学ぶ内容があった。

内容は希薄化、分量は少な目

昨日の本の内容は総論SEOの重要性を訴えながら、その具体策となると記述されたノウハウは実際に初心者がSEO対策を始めるに当たり、つかみ所のない教条が多い。新興宗教の教えてのよう。

著者を見えればSEOコンサルタントの方で、自社の間接的な営業プロモーションのための出版ではないかと空想した。

インターネット内ではプロから素人までSEO関連のコンテンツはありえない話から目からウロコ物まで百花繚乱しており、その多彩さと内容の深さと比較すればその本の内容の薄さは歴然としていた。

目先、小手先テクニックの公開さえ気前よさが感じられない。著者の無知なのか、コンサル契約締結後に伝授すべきノウハウなのか、不信だけが残る。

昔から、客寄せのためだけが目的のひどい内容の本も多かったが、本気モードの凄い本も多くて、それは書店でパラパラすればすぐにわかること。

仮に客寄せ営業対策の本でも、その時の目的と自分の程度にぴったり合う内容なら「本ほど安い買い物はない」と思えるほど得した気分になったもの。

マスコミにコストカットの嵐は吹いているか?

数日前、電車の待ち時間にコンビニで月刊誌を買う。有名な外資系月刊誌で内容に深さとグローバルな視線が刺激的でたまに購入していた。

久しぶりにめくるページは「ちょっと内容が薄くなったかな?」と電車の中で感じていた。テーマに対する分析はまだしも分析に至る事実の情報収集の部分、ネタ収集力や裏取りが弱いと感じられた。

ネタ収集はマスコミの取材活動で一番カネのかかる部分なのだろうか。記者の数を減らしているのだろうか、現場に足を運ぶ回数を減らしているのだろうか、と脳裏を駆けめぐる。

ページ数も昔より若干少な目に感じられた。以前その雑誌の場合、1時間の通勤時間内では興味のある記事だけ読んでも読み終えることができなかったが、今回は30分ほどで切り上げた。

普段よく買う週刊誌も内容の薄さが最近気になる。興味のある記事だけ読んでもそれなりに長い時間楽しめたものだが、今はすぐに読み終わる。

内容も薄し、情報の裏取りも弱い、ネタが少ない。法務部があれこれ言い始めると、刺激的な推論も書けなくなる。

過去半世紀最先端を走り続けたマスコミ産業

紙媒体のマスコミがどのような方向に進むのか測りがたい。

編集社・ライター&記者・印刷所・書籍卸・書店・・・これらは過去半世紀最先端を走り続けたマスコミ産業。私の大学時代はマスコミに就職することが一つのステータスになっていたもの。

学生達には「憧れのマスコミ」の時代だった。今でも学生達はマスコミや医者に憧れているのだろうか?あの華やかなイメージのマスコミも、インターネット革命の前では構造的な衰退は避けがたい。

模索している間にも迫る危機

紙媒体のマスコミに記事を提供していた記者達が、提供先をインターネットに乗り換えたとき、どのように収益や報酬を得るのか暗澹たる気持ちになる。

どうすればよいのか全然わからない。マスコミ関係者の予測より、かなり速い速度で紙媒体マスコミの構造変化は進行中のようだ。激流といった方が適切か。

マスコミ関係者が、インターネット革命の対策に「遅れを取った」という姿はイメージできない。私のイメージはむしろ既存マスコミの人々は「茫然自失、無策」に近いものを感じる。

情報の質の低下は避けがたい、そこがマスコミの活路?

紙媒体マスコミが崩壊したとき、コンピュータやシステム関連の技術的な情報はまだしも、インターネットでは一般的な情報の品質の劇的な劣化・低下は避けがたいようにも予測している。

逆にそういった分野に既存マスコミの活路はあるかもしれない。しかし、収益の上げ方にはよいアイデアが思いつかない。

広告収入モデル?プロモーションモデル?ロイヤルティモデル?・・・

広告収入モデルは検索エンジンの独壇場、企業の商品やサービスの販売プロモーションモデルや販売ロイヤルティモデルなら需要はあるが、中立的な記事を建前とするマスコミの存在意義そのものの否定となる。

インターネットの恩恵は凄いが、破壊力も凄い。






<< WEBサイトのメンテナンス対策を練る< | >キーワードツール、世界変動の象徴 >>
search
layout
admin

[▲page top]