< | >

ホスティングサービス:メール送信数制限
  • (2009-10-15 16:43:18)
1日や単位時間当たりにメール送信数制限を設けているホスティングサービス、レンタルサーバの会社は多い。スパム対策なのだろう。

あった方がよい。スパム業者は減る気配もなくインターネット全体で対策を強化した方がよい、と私も賛成派だが、悲しいことに自社の業務に影響も。

メール送信数制限は以前はあまり関係なかった。特にダイレクトメールやメルマガなどを不特定多数の見込み顧客に配信する行為はもちろん、既存の当社顧客に対してさえも発行しない当社には完全に無縁・無関係の制限だった。

しかし、顧客数が数万人を超え一日の受注量がそれなりになってくると個別の通信でさえ、抵触する可能性が出てきた。

一昨日、商品発送通知からお支払確認通知とまとまった数量のメールを配信した。偶然、数種類のまとまった数量のメールが同じ日の同じ時刻に集中。全メール配信の最後の方でメールエラーが発生。原因不明で調べていくと、メールサーバのリジェクトメッセージから送信数量制限による規制と考えられた。実際翌日には回復したので送信数制限規制だったと考えられる。

今更ながらホスティングサービス会社にはメール配送制限があることを思い出した。レンタルサーバーやホスティング会社はどこでもメール配送制限を行っているものか調べ直してみると、案外前向きに公開しているところが少ないことに気づく。

「メールアカウント制作数:無制限」ならどこのレンタルサーバーでも見つけられるが、「メール配送制限」の条件や内容はそうとう深く探してもでてこないところばかりだった。

あるホスティング会社は「メール配送制限の具体的な値は非公開」。

またある会社さんは問い合わせに対して「特に明確な制限は設けていないが、問題と判断される場合は制限します」とかなり含みのある返答が来た。

どちらの会社さんもビジネス向けホスティングサービスに注力されているので、制限内容を明文化すれば、ビジネス向けや法人顧客の集客に影響がでるし、かといって「無制限」ではスパム業者に悪用されるしシステムに負荷が及ぶ。

煮え切らない態度が見える。しかし、まじめなビジネスをやっている限り柔軟に対応してくれそうな雰囲気ではある。

ホスティングを「専用サーバ」や「VPS」に移行すればこの制限はなくなると思うが、root権限は当社にはまだ荷が重い。

メールの配送配信制限は一例であってこの問題は企業の成長とビジネスの拡大に伴うシステムの「スケーラビリティ」の問題のように思う。

目先「共用サーバ」をやめて「専用サーバ」に移行すればよいのだが、メールに限らずビジネスの拡大に伴い、様々な制限やリソース不足が今後でてくることを暗示しているように感じられる。現状のリソースとリスクを把握し、現実的で長期的な「スケーラビリティ」の設計を行う必要性を知らせてくれた。

マネー投資では「リスク分散」の重要性が言われるが、ビジネスではリスク分散だけでなく、新しいシステムや新しい環境、新しい基盤、新しい商材への「移行性」と一定の秩序と方式で規模を拡大させことができる「スケーラビリティ」の見通しが大切ではないかと反省した。






<< 対顧客ビジネス用メールソフト#1 メールソフトの普及< | >受注ソフト:他社製ソフトでリプレースできるか? >>
search
layout
admin

[▲page top]