ブランドの価値観は激変中
かつてもてはやされた「ブランド」だが、「ブランド」にも斜陽の陰が。90年代に隆盛したブランドは、今、どちらかといえば中国や中東で人気であり、本家の欧米では今ひとつ元気がない。インターネットやSNSの普及で「ブランド」の価値観や「ブランド」に対する戦略は現在、激変中・・・これは2年前の記事である。アメリカ人は気づいているな。そして、対策を打っている。


Brand Building, Beyond Marketing


http://www.strategy-business.com/article/00041?gko=9efe7

Consumers are becoming more suspicious of traditional branding.
(July 26, 2010)

Not so long ago, brands were in the limelight. They were seemingly powerful, and virtuous. Any inconvenient truths were hidden by glossy packaging and one-way, big-bang marketing campaigns.

Now, as organizations become ever more transparent, people can see behind the marketing facade and are questioning what they are told.

Trust in brands has diminished and consumers are more likely to view brands cynically, and to feel uncomfortable with brands’ desire to control.

This has created a challenge for many brand owners, because they are ill equipped to cope with greater openness.

But the most innovative companies are recognizing the way perceptions are changing, and are adapting their branding strategies accordingly ? in some cases, reinventing them entirely.

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  • (2012-05-14 06:54:33)

キーワード・オリエンテッド・マーケティング
ネット時代のスモールビジネスは、作ってから売るのではなく、作るべきキーワードオリエンテッドな製品を見つけて作る。製造課程もブランディングの一ページとなるキーワードオリエンテッド・マニュファクチャリングの時代(2010/02/04 小平探検隊)


モノ不足からモノ余り時代へシフト



終戦後のようにモノがなかったなら作れば何でも売れる。

今は世界中がモノで溢れている。供給過剰ゆえモノは無限に安くなるのは需要供給の原理。生産コストの無限の安さを求めて生産地は世界の最貧国・最貧地域へとシフトしていく。


個人間の貧富の差は増大、最貧国・最貧地域は消滅



実際は政治的な障害や文化的な問題も大きいので、必ずしも理論的に物事が運ぶわけではないが、インターネット時代で国家間の情報格差は縮小された。価値観や文化の平準化は怒濤の勢いで進行中。

津波が襲うように政治障害も文化障害も飲み込まれ世界中の人々が価値観と生活様式を共有する時代がくれば、個人間の貧富の差は残されても、最貧国・最貧地域というエリアは消滅しかない。


地球上のモノ生産能力は、すでに世界需要を越えている



製造業は豊かな国々から貧しい国々や貧しいエリアへと拡大中。製造業のノウハウも拡散中。

世界の生産設備能力と世界の需要数量の統計をとればほとんどの製品でモノ生産能力は、すでに世界需要を越えているのではないか。

コンシューマープロダクトは、すでに世界需要以上の過剰設備が地域を移動しながら増殖中という恐ろしい状況を描いている。


製造業の終焉



日本が家電製品や自動車で生き残る時代は「終わった」という人がいるが、正確には「すでに終わって久しい」が適切でなかろうか。

その終焉時期は少なく見積もって10年以上も前の話。しかし、終わったはいいが日本には次がなかった。これが問題だ。

今から思えば、20年前、バブル真っ直中、この事実を予測しシフトの準備を始めるべきだったが、バブルとかなんとか舞い上がって絶好調な状態で思いつく人は限られていた。我ら日本人はこの辺に節操がない。


ブランドは一つのヒントだった



LVMHベルナール・アルノー社長が命がけでクリスチャン・ディオールを買収した事件とその後のLVMHの奇跡的な繁栄は日本以外の世界の経営者に多くのインスピレーションを与えた。

クリスチャン・ディオールの買収は1984年。自社建設会社の総資産をはるかに越える買収は、リスクを考えると無謀だったが、アルノー社長はフランス製造業の後にくる時代を睨んでいた。

ちょうど同じ頃、世界の製造業の頂点を極めようとしてた日本とはあまりにも対照的。

アルノー社長の手法はもはや通用しないが、私たちは今さら彼を追いかけはじめている。


「オリエンテッド」な製造業



「オリエンテッド」の発想は70年代米国で発達したマーケティングの一手法。

闇雲にモノを作る時代から、需要調査を行った上で売れるモノを売れるだけ作り、かつ効果的なマスメディア広告でプロモーションを打つ時代。オリエンテッドは、80年代、90年代のマーケティング「切り口」。

オリエンテッドはバージョンを増やしながら進んできた。

・ニーズオリエンテッド

・マーケットオリエンテッド

・サービスオリエンテッド

・カスタマーオリエンテッド

・クライアントオリエンテッド


「キーワードオリエンテッド」な時代



インターネットの時代には、また新しい「オリエンテッド」が追加された。キーワードオリエンテッドなマーケティングの時代。

買いたいモノ、興味あること、関心あることは、図書館や知人に聞く時代でなく、検索エンジンに聞くという行動パターンが文化として定着した。

時代は「キーワードオリエンテッド」な切り口が有効か。


購買意欲があり、需要があるキーワードを探せ



購買意欲があり、需要があるキーワードの発見から製造をスタートさせるキーワードオリエンテッド・マニュファクチャリングの時代に見える。


予測



安値傾向:

・軍需産業:武力行使が世界的に「悪」という合意がなされた現在、所有することさえ意味がない。抑止力にもならない。

・製造業:高度な生産技術と過剰な生産能力・生産設備。

高値傾向:

・天然資源(鉱物・植物・水・空気):稀少性が急速に増大。

・金融:安定した製造業上で展開されるアプリケーション。マネーゲームに人々は酔う。

・キーワード:パーソナライズド・マーケティングの時代はテレビよりこれ。

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  • (2012-05-10 16:55:12)

ブランディングは口コミで拡がる
きょうは、「人はなぜ自己を語りたがるか」「なぜ自慢したがるか?」というニュースから。「それは脳が喜ぶから」という経験的に知られている事実が科学的に調査されたよう。

「Self-disclosure is extra rewarding」(自己開示は、脳の快感も最高)とも書かれていた。

自分が愛するブランドについて、語りたがる人の心理も同じ。好きなモノを語ることは自己を語ること。そして、この行為がブランドの認知度を拡散する大きな潜在力になっている。

Science Reveals Why We Brag So Much
(http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304451104577390392329291890.html)

Talking about ourselves?whether in a personal conversation or through social media sites like Facebook and Twitter?triggers the same sensation of pleasure in the brain as food or money, researchers reported Monday.

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  • (2012-05-09 11:40:15)

最強ハンドクリームと製品ブランディング
ハンドクリームを開発中。メジャープレイヤーがすでに低価格帯から高価格帯まで、がっちり押さえている固定マーケットでいまさらなぜ?充実しているかに見えるハンドクリーム製品郡の中でニッチな部分がすっぽり空白になっている。このニッチカテゴリーで製品投下。製品ブランディングが確立できれば参入か可能かもしれない(2012/05/08)




不満だらけのハンドクリーム



社内では水仕事やエタノールに触れる仕事をするスタッフがいる。またスタッフの中には小さいお子さんを育てているお母さんたちも数人。

自然、水仕事が増える。彼女たちの手は、あかぎれや手荒れを起こし、指先はボロボロ。痛々しい限りだ。話を聞けば数々のハンドクリーム試してきたという。

ドラッグストアでワゴンセールされている数百円の量販品から、1本数千円のブランド品まで、ウワサを聞いては買い求め、試すものの、皮膚をガードするというこの単純な目的を果たす決定的製品がないらしい。「皮膚をガードする」という単純な機能ができていない?


水・刺激・乾燥から皮膚を守る



ハンドクリームの基本は、次の3点

・「水」(water):水から皮膚を守る

・「刺激」(irritants):刺激から皮膚を守る

・「乾燥」(dry):乾燥から皮膚を守る


「水仕事から皮膚を守る」= ワセリン



市販ハンドクリームの成分は、保湿成分だったり、呆れることにシリコンだったりする。「水仕事から手を守る」「水仕事から皮膚を守る」という機能性ならワセリンに勝るモノはない。

ワセリンは、皮膚関連トラブルなら病院で処方されるメジャーな薬だけに、ほとんどの人が知っているが、インタビューしてみるとワセリンに対してかなりネガティブなイメージがあることも判明した。

・「使いにくい」

・「ベタベタ」

・「鉱物由来・石油由来」

つまり、製品のテクスチャに負のイメージが付いてしまっている。あんなに効くのにもったいない話。


技術的な解決は楽勝だが、売れない = ブランディングの問題



製品テクスチャは技術的には、ある程度簡単に変えることができる。しかし、徹底的に変更することはできない。大手ハンドクリームブランドが、ワセリンをあきらめている原因はここにあるのではないのか。

欠点である「ベタベタ感」を、むしろ、全面に押し出して、この部分をブランディングのポイントにしてもよいかも。

しかし、作ることと売ることはまったく別物。知名度がない・ブランドがない・信用がないの3重苦となれば、開発費も生産原価さえ回収できないと推測される。普通なら恐ろしくて手が出せない。


誰もが作れる最強のハンドクリームがなぜ売れるのか?



技術的なハードルは低いので製品は大きなハードルを伴うことなく完成するだろう。そして、その製品は、他社のいかなる製品より効果的に皮膚を保護する「最強のハンドクリーム」になるはず。

しかし、できた製品は、同様に他社製品に対して成分的・技術的な優位性はない。ワセリンはドラッグストアで安価に販売されている。つまり、誰もが自宅で気軽に自分で作れる製品である。

世界最強であっても、無名で技術的優位性がない。

この製品をどうやって売るのか?

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  • (2012-05-08 11:10:25)

Q&Aサイトは、ステマ対策が生命線
今年インターネットでは「食べログ」事件で「ステマ」というコトバが一躍流行語に。ECサイトの運営者なら常識だったステルスマーケティングが一般にも広く認識されるキッカケとなった。ステマ汚染に関しては口コミサイトはおおむね汚染が進み、現在はQ&Aサイト・ナレッジコミュニティがステマの舞台になっている印象を受ける。汚染が進めば消費者の信頼と熱意そのものが失われる(2012/05/06 小平探検隊)


珍しく日本で先行したQ&Aサイト


2年くらい前に米国QuoraというQ&Aサイトが日本でも報道された。

すぐに提灯記事がネット内で溢れそのどれかを私も読んだ。Q&Aサイトなら日本にはすでにたくさんあるし、記事にもそう書いてあったように記憶している。

Quoraは、たんなるQ&Aサイトでなく実名による「SNS型Q&Aサイト」なんて記事を読んだが、まあ、そのへんは不勉強だ。

しかし、Q&Aサイトというのは、インターネットのコンテントとしては大変おもしろいし、人々の知識がノーコストで自然集積する優れたシステムだ。

大げさに言えば人類の宝。

それが、米国よりも先に日本で流行したという事実が、すべてにおいて米国に先を越される我ら日本人としては晴れ晴れしい気分だった。


驚愕した「はてな人力検索」


数年前、はじめて「はてな人力検索」を試した。AccessのVBAプログラミングでわからないことがあり、苦しんだ末の質問投稿だった。

数時間後、知らない人からパーフェクトなコードが来た。それは完璧なコードでそのまま動作した。

このコーディングを外部の開発会社に依頼したら、説明するための無駄な時間と労力とひっくり返るような料金が発生しただろう。

返答に対して、200ポイント(円換算で200円)くらいお礼をしたと記憶している。実社会のコストに比較すれば実質的に無料。その日、日記に「インターネットの凄さを体験した日」と書いた。


しかし、バラ色Q&Aサイトは全部バラ色とは限らない


すっかり味を占めて、それからQ&Aサイトで質問するようになった。数を重ねて傾向や問題点も見えてきた。

一つには、Q&Aサイト参加者の属性が偏っているため、回答もその傾向がはっきりしている。つまり、インターネットやプログラミング関連の問題は、参加者層が厚いためか非常に有用な情報が得られるが、他のカテゴリーではそうでもない。

ベンチャービジネスやスモールビジネス関連は、参加者は決して少なくないようだが、回答者の返答は、明らかに経験不足が否めない。

たとえば、ベンチャー企業を創業するにあたり「ベンチャーキャピタル」vs「銀行融資」、どちらが有利?といった趣旨の質問があった。

ベンチャーキャピタルから出資してもらえそうな気配だが、銀行融資の方がいいのか、メリットとデメリットを求める内容だった。

銀行融資は結局、返済しなければいけないのでベンチャーキャピタルがよいといった返答などが寄せられていた。

スモールビジネスの入門書に書いてあるまでもなく、書かれていなくてもわかりそうな内容で質問者の期待するレベルから数段低いのではないか、さぞがっかりしただろうと空想した。


進んで教えるプロは少ない


この哀れなQ&Aについて考えると、リアルな返答ができる人は、相当数いるのではないかと思う。

特にベンチャービジネスなど企画するような人間なら、世間のQ&Aが集まるQ&Aサイトの情報にもある程度敏感だろう。

また、相当数の人が毎年ベンチャービジネスを立ち上げ「ベンチャーキャピタル」vs「銀行融資」を体験しているはずである。

しかし、リアルな返答は皆無。なぜか?

私はこう思う。プロはそう簡単に自分のアイデアや情報を見せびらかしたり、人に教えたりしないもの。様々な事情や価値観や信念があると思うが、プロの口は概して重くなるものである。

不特定多数の人に自分の考えを公開するモチベーションの問題になるが、プロは自己満足では行動しないし、軽率な発言に対するリスク管理も脳裏をかすめることだろう。

それを物語るように、私自身、納得や満足がいく返答は、最初の質問以外、ただの一回もなく今では質問自体Q&Aサイトに投稿する気にならない。自分の中で、大手のQ&Aサイトは現状ほぼ関心がないシステムになっている。


上位表示にやたら強い大手Q&Aサイト


しかし、Q&Aサイトは、SEO的には大変強力である。Googleも人々の「集合知」としてQ&Aサイトを非常に高く評価しているようだ。

様々な検索で軽々とトップページに食い込む。しょぼいへ返答もトップページにくることが珍しくない。検索エンジンには回答の質までは評価できないから当然である。大手Q&Aサイトのコンテントというだけでよい。

この事情が逆にSEO対策会社のターゲットとなっている。

ちょっと古いが昨年の記事、Yahoo!知恵袋で自作自演マーケティング?では、Q&Aサイトが、ステマの温床になっている事例をスモールビジネス運営者の体験として書いた。


Q&Aサイトのキーワード関連広告とステマ対策


Q&Aサイトもステマ汚染が進んでいる。それを証明する手段も根拠も存在しないが、我ら消費者は薄々感じており、インターネット住民の熱意は、Q&Aサイトから引きはじめている気がしてならない。

先日、久しぶりにQ&Aサイトで簡単なプログラミングな質問をしてみた。返答は未だない。参加者の人数も陣容も熱意も下降曲線を緩やかに下る印象を受ける。

しかし、集合知としてのQ&Aサイトは依然有用なシステム。

今後は不特定多数の人々が集まるシステムとして既存の大手Q&Aサイトと平行して、専門分野のQ&Aサイトや、一定のクローズドな集団専用のQ&Aサイトが間口を小さく内部に深いQ&Aサイトが新興したり新しく生まれてくる可能性を感じている。

いずれのQ&Aサイトにしても、GoolgeがSEOスパムと死闘するように、ステマ対策がQ&Aサイトの信頼維持の生命線になる気配だ。

Q&Aサイトのキーワード関連広告などはかなり収益性の高い広告システムになるのではないだろうか。私なら出稿したい。

収益があげられるシステムならステマ対策費用も捻出できる。今後のQ&Aサイトのステマ対策に期待したい。

(keyword): ブランド, ブランディング, ブランド-ブランディング, 起業, 自営業, 経営, スモールカンパニー, スモールビジネス, マーケティング, PR, プロモーション, 中小企業

  • (2012-05-07 18:30:24)
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