懇願マーケティングと同情マーケティング
  • (2013-10-26 17:27:19)

懇願マーケティングの時代が来ている。同情マーケティングとは違うのか。

何回も使えない同情マーケティング

同情マーケティングとは企業が顧客に泣きつくことで、一定の売上成果を得るマーケティングのことを指していると思うが、このマーケティング手法には構造的な問題がある。

それは一度しか使えない点。

何度もやっていると、たんなる甘えん坊の、無能な企業。振り向く人はいなくなる。だけでなく消費者マインドには「早めに撤退したらいいのでは?」という気持ちも芽生え、同情は軽蔑へと変化する。

結局、一度しか使えない点で、マーケティングとは呼べない。

第三者が営業支援を行うビジネススキームとも違う

第三者が他社を応援するという意味ではアフィリエイトやマルチレベル・マーケティング、ネットワーク・マーケティングとも似ている。

しかし端的に言えば、それらは「カネの切れ目が縁の切れ目」。成果報酬が契約書に明記されているだけにわかりやすい。これらは動機も目的も目標も、懇願マーケティングとはまったく別物。

懇願マーケティング

消費者からの応援を得るという点では同情マーケティングと同じだが、一方的な慈悲を求める同情と違って企業と消費者は心理的に対等で、消費者は自らの意志でその企業を応援してくれる関係にあるマーケティング。

芸能人とそのファンの関係に似ているかもしれない。これは言うまでもなく企業に魅力がなければ、誰も協力してくれない。

懇願マーケティングと同情マーケティング比較表

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